リバースゲーム#7

#7 魔帝からの襲撃

 ファムクス達が待機していて約一時間後のことだった。ファムクスが待合室を行ったり来たりしてうろうろしている。どうやら落ち着かない様子なのであった。
「ファムクスさん、何をうろうろしておるのですか?」とそんなファムクスの様子を見て声を掛ける待合室の受付の者。ファムクスはその者の方を振り向くのだった。
「え?さっき、俺そんな感じだった?」と返答。その受付の者は頷くのであった。
「はい。ファムクスさんらしくありませんよ?いつもならば冷静であるのに…。」そう言われると、待合室のソファーへどさっと座るのであった。その後、ファムクスはうとうと寝入ってしまうのであった。ファムクスはふと不思議な夢を見るのであった。それは一人の少女の姿が。その少女は蒼く長い髪で、00―Ⅰとそっくりと言える姿なのであるが、風囲気が少々異なる様子なのであった。その横には赤茶色の髪色にアメジスト色の瞳の女性が立っているのだった。それは自分の周りで起こることなのか…。その後、目が覚めるのであった。目が覚めてすぐに警報が鳴り響くのであった。
『《リクア帝国》軍の者に連絡、《魔帝国軍》による攻撃が発生した模様、ただちに各班出撃を要請、繰り返す…。』その途端ファムクスは待合室のソファーから立ち上がるのであった。
「落ち着けと言った筈だろう、ファムクス。」とファムクスが振り向いた時、クリストの姿が。その一方、その《リクア帝国》へと攻撃を開始した《魔帝国》では。
「攻撃、開始いたしました。《エーシル》様。」そう言う部下に、そのエーシルは口を開くのであった。
「よし…、ひき続き攻撃を繰り返せ、《やつ》が出てくるまでな。」と言い何処かへと去ろうとするエーシル。
「エーシル様どちらへ?」その部下が恐る恐る尋ねるのであった。
「どこへ行ってもよかろう?貴様、他人の行く先を知ってどうするのだ?」
「も、申し訳ございません、エーシル様!!」と恐れ、謝罪する部下にエーシルは呆れかえり言うのであった。
「フッ…、愚かな屑め…。」そう言い去って行くのであった。その後その部下は急に切り刻まれたかのように血を吹き倒れてしまうのであった。その一方では《リクア帝国》では00―Ⅰが何かそわそわしながら廃墟の病院にいる。
「あ…、街が…!」そう言い叫んだ途端、廃墟の病院を飛び出して行ってしまうのであった。その数分前の出来事のこと、アラルスがこれから何処かへいく様子であった。そこに00―Ⅰはふと尋ねるのであった。
『ねえ、アラルス、何処かに行くの?』と。アラルスは白衣を脱ぎつつ答えるのであった。
『これから、クレナティアのところへ行ってくる。』と返答。00―Ⅰは少し寂しそうに答えるのであった。
『シスター=クレナティアのところに?私も行く。』と。アラルスは00―Ⅰを説得しようとするのを00―Ⅰは解ってしまうのであった。だがあえてそのことを言わず。アラルスは口を開くのであった。
『クレナティアのところに行ったら《ちょっと危険な地帯》に行こうと思う。お前にとって、危険な区域だ。』と。その台詞『ちょっと危険な地帯』に不安を感じて、00―Ⅰはアラルスの袖を引っ張るのであった。
『どうした?00―Ⅰ…、いいから、いい子でいてくれないか?《必ず帰って来る》と約束しよう。ね、00―Ⅰ。』と説得。
『うん…、約束だよ?必ず戻って来てね。』と了承するが、内心では何か不安を心の奥底で感じるのであった。この先で起こりうることを00―Ⅰは予感していたのであった。そしてその数分後のこと、00―Ⅰは廃墟の病院を飛び出した後、向かう先は《リクア帝国》市街地だった。その《リクア帝国》の上空で数隻の戦艦から兵士が降下するのであった。00―Ⅰはその市街地へと走って行くのだった。その《リクア帝国》市街地はもう既に戦場と化している。そこには多数の兵や起動兵器が辺りを見渡す。中には殺されるものたちも…。00―Ⅰは目を閉じて耳をもふさぐのだった。人々の断末魔の声、悲鳴を聞きたくはないのであった。そこに一体の起動兵器が00―Ⅰを見つけ、狙いを定めている。
「!!やるしか…ないよね…。」そう言い武器を取るのであった。そこへ、一つの攻撃がその起動兵器に命中するのであった。
「ふう…、危なかった。」と現れたのはフードに身を隠した者が一人。
「な、《ナノロイド》…!?」と00―Ⅰは答えるのであった。その《ナノロイド》とは、セカンドなのだった。
「ぼさっとしてるんじゃねえよ。ったく、《俺からの説教》は後。まだこいつ、やる気満々だ。行くぞ、00―Ⅰ。」と二人は戦闘を開始するのであった。00―Ⅰは攻撃が当たらず歯が立たない。
「弱体系魔法だ。あーいう相手にはそれが必需品!」と言い叫び、00―Ⅰはとある魔法を思い出すのであった。
「ソノ鎧をマトイシ者ニ腐敗ヲ、ソナタ二壁ヲ…。」と唱えるとセカンドは更に攻撃を仕掛けるのであった。その一方でファムクスとクリストは出動命令を出され出動中なのであった。
「クリスト=ルー=ブライン、ただいま到着いたしました。」とクリスト。
「ファムクス=ビースルフ、到着しました。」と二人は言うのであった。二人はその小隊の部隊長らしき者に言い、その部隊長からの指示を聞くのであった。その一方でアラルスの姿があった。そこは森の中であった。森の中はとても険しく、その道をアラルスは越えて行くのだった。そしてアラルスが辿りついた先には教会が立っているのだった。アラルスはそこへ入って行くのだった。そこには街の住民らしき者達が避難している様子だ。そこに一人の若い女性が避難して来た者達を救護している様子である。その女性はアラルスに気が付き女性は声を掛けるのであった。
「アラルス、どうしました急にこのような所へ?」その女性は修道服を着ている、ここのシスターの様だ。アラルスはその者のもとへと近づくのであった。
「シスター=サナラ、お久しぶりです。シスター=クレナティアは…?」シスター=サナラに問うのだ。
「ごめんなさい。今シスター=クレナティアは今出ていまして…。全く、こんな時に何をしているのか…。」とその時、教会の扉が開く音がするのであった。その方を向くと、クレナティアの姿が。彼女は修道服を身にまとっているのだった。
「遅くなりました。シスター=サナラ。ア、アラルス!?何故ここに?」クレナティアは戻ってきて早々に問うのであった。
「…、クレナティア、これから、街は滅びる。《大死神》否、《覇王神=エーシル》によって、ね。」そのアラルスの証言に驚き答えるのであった。
「それは…、本当なのですか?とにかく、奥の部屋へ…、街の人たちを不安な気持ちにさせないために…。」そう言い奥にある部屋へとアラルスを案内するのであった。その一方で00―Ⅰとセカンドは市街地を進むのであった。
「あ!!」その時、00―Ⅰは突然つまづいてしまうのであった。セカンドは一度止まるのだった。
「ったく…、傷、見せてみろ。」と言い、00―Ⅰはその言葉に従うのであった。するとセカンドは00―Ⅰの足に手をかざす、すると00―Ⅰの足の傷は治って行くのであった。
「有り難う…。」そう言い00―Ⅰは答えるのであった。
「行くぞ、《ファムクスの旦那》に会うのだろう?《今》がこのまま進んだら、《結果》が滅びへとなるのだろう?」とセカンドは問うのであった。00―Ⅰは立ち上がるのであった。セカンドは先へと進むのであった。
「ねえ、《ナノロイド》、さん?」と00―Ⅰがセカンドにそう呼ばれた途端、背筋に寒気を感じたのか、急に00―Ⅰの方を振り向いて言い叫ぶのであった。
「俺の名前はセカンドだ!!」と。00―Ⅰはその叫び声に驚いてしまったためか、いったん怯んでしまうのだった。
「ご、御免なさい…。」と言うがすっかりと落ち込んでしまうのであった。それを察したセカンドは面倒臭そうに頭を掻いて口を開くのであった。
「悪い…、ただ、俺は…、その《ナノロイド》と呼ばれるのは、好きではない…。」と答え先を進むのであった。00―Ⅰも一歩踏み出すのであった。
「あ、あの、セカンド…。」そう名前で呼ぶ。
「なんだ?」と00―Ⅰに背中を向けながら答えるのであった。
「セカンドはアラルスとお友達、だよね?やっぱり、アラルスの言っていた《魔帝国》の戦闘用機械?」と尋ねられるとセカンドは背中を向けたまま答えるのであった。
「そうだよ…。ま、感情とやらを組み込まれてから俺は自分の感情を現せるようになったが、な。全く…、アラルスも余計なことをしてくれたよ…。」そう言い、ため息をつくのであった。その時、セカンドは何か気配を感じたのか00―Ⅰの方を振り向き武器を構えるのだった。
「!!?」00―Ⅰはそのセカンドに少し怯えてしまうのであった。
「全く、お前、少し油断し過ぎ。」そう言い、00―Ⅰの背後の敵が粒子と化して消え去って行くのであった。
「!?」その粒子になり消えて行った敵を見ると00―Ⅰは何が起きたのか判断できなかったのだった。
「消滅したんだよ。だいたい《魔帝国》が造った兵器はさっきの通りになる。お前、アラルスに教えてもらわなかったのか?」セカンドは00―Ⅰに説明し、尋ねるのであった。
「アラルスに教えてもらっていない。私はその構造じゃないという事は聞いているけれど…。セカンドも《ナノロイドだから》違う?」とセカンドに問いかけるのであった。
「俺は、死ぬことはない。そう言う存在で造られたモノでしかない。」そう言い街の中を進むのであった。
「ご、御免なさい…。アラルスから聞いた話で《ナノロイド》は死ぬことがない、そして老いることも無い。例え足をもがれようが、頭を切られようが死ぬことがない。と…。」と00―Ⅰは答えるのであった。
「…、へえー、ま、ちょっと知っていればいい方だ。」そう言い先へと進むのであった。その一方で、アラルスの姿があった。クレナティアも一緒なのであった。
「そうだったのですか…。」アラルスはお茶を一口飲み頷くのであった。
「それじゃ、そろそろ行かなくちゃ。」そう言い席を立つアラルス。
「もう、行かれるのですか?」そう呼び止めるのであった。
「ああ、何せ、街が戦場になっている。それに《娘》が勝手に飛び出して、《外》へ飛び出してしまっているかもしれないからな。」そうアラルスは予感すると教会の出口へと向かうのであった。
「まあ、それは大変。それでは、また貴女と出会えることを願っています。」そう言いクレナティアは見送るのであった。
「クレナティア…、有り難う。」そう言い教会を出て行くのであった。クレナティアはアラルスの背を見送る。
「貴女が兄に会わぬことを…、そして貴女に幸あれ…。」そう呟き祈るのであった。その一方、その場所は廃墟の病院。だが、どうやら不審な者達が侵入してきた様子でその者達は何かを捜し、その周辺を散らかしあさるのであった。それを指揮する灰色の髪色に右の目もとには稲妻の様な大きな赤い傷と赤い瞳、そして悪しきオーラが漂う一人の男はエーシルの姿が。何故この場所にいるのか…。
「エーシル様…、どこの部屋にもおりません。」と一人の部下が報告するのであった。エーシルは暫くして口を開くのであった。
「くまなく捜したのか…?」報告した一人の部下に問いかけるのであった。
「はい…、くまなく探しましたが、もぬけの殻でして…。」と返答するのであった。その部下の報告を聞き入るとエーシルは少々考え込むと、再び口を開くのであった。
「総員、この場を移動し、第一班はここからおよそ三キロメートル程離れた《リクア帝国》市街地へ移動、第二班は市街地の周りを取り囲む森の内部へと移動。見つけ次第、私に報告しろ。もしそこで、裏切者を発見したのであれば、即抹殺せよ。」そう言われた部下たちはそれぞれ決められたところへと急ぎ足で移動するのであった。その一方の00―Ⅰとセカンドは《リクア帝国》中心部へと辿り着いた。
「この塔の中に旦那がいる筈だ。ここはお前ひとりで行けよ…、と言いたいところだが…。」とそう言った途端、背後から一人のシスターが現れた。
「セカンド…、《魔王》…、そして、00―Ⅰ…、破壊する…。」
「く、シスター=クレナティア!?」00―Ⅰがその者、クレナティアの名を呼ぶのであった。
「00―Ⅰ、あいつ―クレナティア―はもう、《クレナティアではない》。クレナティア、《大死神》に今まで《会っていた》な?」セカンドが問いかけるとクレナティアは腰に差していた剣を取り構えるのであった。
「…、かつての仲間とは、殺り合いたくはないのだけれど…、00―Ⅰ、お前は先に行っていろ!こいつを何とかする。その間に早く!!」そう言い叫ぶセカンドに00―Ⅰは戸惑いを見せるのであった。
「ファムクスだったら、この《本部》内部にはいないよ。もう、戦場へと向かっている。セカンド、お前の能力、《故障》でもしたのか?」そう言いセカンドに攻撃を仕掛けるのであった。
「ああ、解っていたさ…。この子を軍の本部へ預ければ、少しは安全と考えた。だから素直にここへ来た。」そう言い、攻撃をかわすのであった。クレナティアは何かの呪文を唱え始めるのだった。
「闇二堕チタものタチヨ、コノ地二復讐ヲ、地ヲ這エ、光ヲ飲ミ込メ…。」その言葉と共に、地中から、不気味な屍たちが這い上がってくるのであった。その屍たちは腐った肉体で武器を取ると二人に襲い掛かるセカンドは攻撃を受け止めるのだった。
「なるほど…、死者の魂を屍の姿で《一時的に》蘇らせたというわけ、か。」そう呟くのであった。後ろを振り向き見ると、00―Ⅰはセカンドのところにいるのであった。
「ねえ、クレナティア。貴女は、どうして《魔帝国》から、抜け出したの?」00―Ⅰはクレナティアに問いかけるのだった、
「すべての者達が言う、《気が変わった》という事。それだけだ。」と返答。そんなクレナティアは00―Ⅰに狙いを定めているのに気が付いたセカンドはクレナティアが00―Ⅰ目掛けて攻撃を仕掛けてくるのであった。
「!」とそこへ現れたのは獣人の姿に大剣を持つ者の姿を00―Ⅰの前に表すのであった。
「あれ?シスター=クレナティア…それに、00―Ⅰ!?何故ここに?」そう言い、攻撃を止め大剣を地に下ろすのであった。
「《戦人―イクサビト―》…、それと《魔王》の残した《最後の兵器》…。」そう言い放つクレナティアは、また呪文を唱えるのであった。
「なんだか知らんが、聖職者のあんたが何故、《魔帝国》なんかと組んでいやがる!?」ファムクスは問い叫ぶのであった。
「この仕事は、意外に利用できる…、お前達軍人や、《リクアの民》からも疑われずに、事を運ぶことができる故。このことを知ったら、全ての者達から、神に対する侮辱であると批判をあびることになるでしょう!!」その途端、クレナティアの身体が発光し始め、やがて姿をも変えていくのであった。その姿はまがまがしく思える甲冑を身にまとう。クレナティアは闇に堕ちたのであった。
「全く、お前ってやつは、何故こう言葉の罠にはまるかなあ!アラルスは、本当に、《魔帝》を恨んでいるんだよ!」言い叫び周りの屍兵をなぎ倒してしまうのであった。
「シスター=クレナティアも《魔帝国》から抜けたのか!それにクレナティアの姿、かなりヤバイものの臭いがする。」そう言い襲ってくる敵を倒すのであった。
「大海原二眠リシ海神ヨ大地ヲ飲ミコメ、ソシテ、其ノ地ヲ空白へ!」そう00―Ⅰは唱えるのであった。その後、00―Ⅰの背後から大量の水が波をつくり00―Ⅰを避けてから屍兵の軍勢を流すのであった。
「っと、旦那、こっちへ!」そのセカンドの呼びかけにファムクスは、直ぐ近くの高台に上がり、水が引くのを待つのであった。
「今のは…。」
「あいつが、発動させたものさ。」セカンドは答えるのであった。ファムクスはセカンドを見る。
「あんたは?俺は、ファムクス。」そう聞かれたセカンドは水が引いた後高台から降り、地に着地するのであった。ファムクスも降りる。
「話はアラルスに聞いているよ。俺は、とりあえず、セカンドって呼んでくれ。」そう言うと、クレナティアに掛かるのであった。
「フフフ…。流石は、《魔王》の《最後の兵器》と言える《デビロイド》。《エーシル様》がこのことを知ったらどう思うか…フフフ…ハハハ…。貴女の能力はこんなものではないでしょう!」そう言うと00―Ⅰが吹き飛ばされてしまうのであった。
「おっと…。」00―Ⅰの背後に立っている建物に物凄い勢いで激突しようとしたところをファムクスが受け止めるのであった。
「…、ファムクス…?」ファムクスは00―Ⅰを立たせる片手には大剣を持っているのであった。
「全く、こんな幼い子供に酷いことするよな…これでもシスターか?」そう言いつつも、クレナティアへと攻撃を掛けるのであった。クレナティアは攻撃を受け返すのであった。
「ファムクス!」00―Ⅰが言い叫んだ瞬間、ファムクスの背後にクレナティアが回り込むのであった。
「何!?」その時、一筋の光がクレナティアの取る武器を手から放してしまう。
「意外でしたな、シスター=クレナティア。《魔帝》とグルとなっていた、と…。」そう剣を構え話すのであった。
「…。」クレナティアは黙ったまま。
「いつからです?《魔帝国》に戻ったのは…。」クリストは更に問いかける。
「フフフ…、ハハハ…。」そう高笑いしながら手を目元に当てながら口を開くのであった。
「!?」ファムクス達一同はそのクレナティアの様子に混乱してしまうのであった。
「フフフ…。ああ、あれは《エーシル様》がこの《リクア帝国》に来たときは、恐ろしく思った。でも、それが憎しみへと変わった!《魔王》…アラルス…、私と、セカンドを騙し、裏切った!!」そう言い叫び答えるのであった。
「裏切ってはいない!アラルスは本当に《大死神》を恐れていた。俺たちと同じものを背負っていたから、恐怖を感じるから、《魔帝国》から逃げたんだ!」セカンドは答えるのであった。
[セカンド、貴様もアラルスの肩を持つのか…?]セカンドの台詞を信用することができず、憎悪を込めた表情と口調と共にセカンドに問いかけるのであった。そのクレナティアの憎悪が体中に身をまとう。
「嫌…、こんな波動…、頭…痛い…」00―Ⅰは顔色を悪くするのであった。
「お、おい、00―Ⅰ!?」ファムクスが00―Ⅰが倒れるのを阻止する。
「フフ、00―Ⅰ、仕方がないわね…、まだ《自分に気づいてはいない》のだから…。」そう言い、攻撃をファムクス達に目掛けて仕掛けるのであった。
「《自分に気づいてはいない》って、どういうことだ?」ファムクスはその台詞に、疑問に思うのであった。
「フフフ…、でも…、時間切れ…《魔王》が来てしまったわ。アラルス…《最後は》…。」そう言った途端、クレナティアの背後をアラルスに取られるがアラルスはナイフを首に突き立てたのを引くとクレナティアから離れるのであった。
「アラルス…!ならば!!」そう言った途端、自分の剣を取りに飛び込み自分の心臓目掛けてその刃が貫くのであった。
「!!!」ファムクス達は、それを目の当たりにし、クレナティアは倒れ崩れてしまうのであった。そう、彼女は、自害し、自分で命を絶ってしまったのであった…。
                                                                                                                                                         
                                                                                                                                                            #7  End
                        

リバースゲーム#7

リバースゲーム#7

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-10-20

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著作権法内での利用のみを許可します。

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