TFS(Tutelary Fairy System)
<“Neo border”に出てくるキーワードの解説>
“Neo border”には組織、技術など様々なキーワードが出てきますが、
キーワードごとに少し補足しないとわかりづらいものがあります。
そこで本編とは別枠にしました。
この作品は
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■“TFS(Tutelary Fairy System)”
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についてです。
初期のタイプはSNSの進化系といわれていましたが、この”TFS"の発表により、世界のコミュニティは一気に根底から変革されていきます。それはまるでミュータントと現代人との共生のように
TFS(Tutelary Fairy System)とは
“MSSS(Medical Support Security System)”搭載携帯端末、アプリ及びデバイスリンク機器等が世界的にヒットし、
世界のトップ10企業に名を連ねた“ASG”関連企業はいよいよ本命である主力商品を発表。
それが“TFS(Tutelary Fairy System)”を搭載した“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」” System関連機器等である。
<AI Hlimフリーン>が“TFS(Tutelary Fairy System)”のCMOに任命された1ヶ月余り後のことである。
■[ フリーン ]とは =======
= 北欧神話ではアース神族の女神。
人間の守護についてつかさどる。
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TFS(Tutelary Fairy System)は
モバイルなど携帯端末が、ユーザーを密接にサポートするシステムで、個々の端末ごとにひとつの“little AI”が管理する。
お腹が空けば、体調に合わせた食事の提案はもちろん、仕事に出かけるときも、時間のロスが少ない行き方や出発時間を知らせる。事故などの危険が迫ると遭遇しないようにあらゆる手段を講じ、交友関係の円滑化も行う。
日々の生活を楽しく円滑に行うためのあらゆる手段をサポートするものであり、ユーザーのための自宅家電の動作や、必要なシーンごとに行うべきことを、もう一人のしっかりものの自分のように携帯端末などが教えてくれる、または実行することから、不思議な力で自分を守ってくれるもっとも近しい者という概念から、守護妖精=Tutelary Fairyのシステムと名づけられた。
操作は10年前のモバイルのように一つ一つのコマンドは無く、基本的に気の置けない友達といるように、自動的に動作するため、操作のわずらわしさが無く、このことが老若男女から幅広い支持を得る。
・“ASG”関連企業の“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」” Systemのグローバル化戦略
TFS(Tutelary Fairy System)を組み込んだ“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」” Systemを、“ASG”関連企業は最速で世界に広めるためにあらゆる戦略を実行した。利益は販売奨励金等で還元され、最大の目標はグローバルスタンダードである。
1.概要
“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」” Systemは基本は携帯端末で使用。専用アプリと小型カードによって可動。
アプリ起動によって守護妖精キャラクターが出現し、ユーザーを守りながら、時間の経過と共に成長していく。
“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」”アプリの場合、ユーザーに沿った個性が守護妖精キャラクターに宿り、どんどん変化、成長していくことが一層の魅力。まるで親友や動物などと共に生きているような感覚を与える。
また様々なコミュニティで自分の“守護妖精”を披露や自慢したり、スポーツでもゲームでも“守護妖精”と共に戦っていくものなどが爆発的にヒット。
それは“守護妖精”もユーザー自身も努力することで変化成長し、能力があがることで、個人そのものの資質の上昇にもつながる(もちろん・・・)
2.使用方法
起動するには携帯端末に“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」”アプリをインストし、
携帯端末のカードスロットに“ASG”関連企業製“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」”小型カードを差し込む。
(基本的に携帯端末だけで動作するが、用途に応じてデバイスリンク機器等をからめるとあらゆるニーズに対応できる。
また、このカードは形状の自由化の恩恵をうけたCPU、ハードなどが埋め込まれ、カード自体がlittle AIレベルの能力を持っている。)
電源を入れて起動させると小型ガードに入っている妖精キャラクターが現れ、会話が始まり妖精キャラクターがユーザーの好みや、性格、能力を読み取り、ユーザーのニーズに沿った妖精キャラクターになる。その後ユーザーと妖精キャラクターは時間と共に成長していく。
3.アプリの仕様
“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」”アプリは、スタンダード版は“ASG”関連企業が提供するが、基本どの携帯端末であれ起動するよう汎用性に重点が置かれており、TFS(Tutelary Fairy System)に準じていればこのメインアプリは各企業が製作できる。それによって「光の妖精 Light Fairy」サイドとして各企業のオリジナリティあふれるアプリが次々発売された。
4.小型カードの仕様
小型カードはCPU、ハードなどが埋め込まれ、カード自体がlittle AIレベルの能力を持つ。
“ASG”関連企業製“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」”小型カードスタンダード版でなくても、TFS(Tutelary Fairy System)に準じていれば稼動する。
また小型カードには同じ商品ならば、初期には同一の守護妖精キャラクターが存在し、かわいいものやゾンビのようなものなどもあるが、ユーザーと共に変化していくため、同一のものでも時間を経れば全て違った守護妖精キャラクターになる。
また各企業から特色を持たした、
例えば海バージョンではスキューバーで出会った魚の名前や、性格、特徴などささやいてくれるのはもちろん、酸素や、心身状態などから後どれくらい潜っていられるかデバイスリンク機器等(例えばイヤホン)で教えてくれる。
山バージョンでは山野草の区別や、危険動物との接触回避指示、天候、装備などから下山のタイミングなど、
様々なシーンやニーズ沿ったものが発売され、簡単な機能しかもたない安価なものは子供たちに人気だし、それひとつで多目的に使えるものはやはり高価だが、トップ10にはそれらは必ず入っている。
また何枚も所持し、入れ替えて使用できるため、各企業はいろいろなアイデアを注ぎ小型カードを次々製作した。
5.アプリと小型カードの相関性
“ASG”関連企業は「光の妖精 Light Fairy」” Systemの基本軸をオープンとし、アプリも小型カードも、TFS(Tutelary Fairy System)に準じていれば、ソフト面での人工知能の種類、能力なども、ハード面での規格も制限を設けず、自由な開発を世界中の企業などに促した。
これによりAI系企業などは各国の地域性や、民族性、宗教性などのバリエーションを持たしたものや、中には高度な学習能力を搭載したもの、会話などで深層心理などを読み取る能力をもつタイプなどのカードも発売されたが、アプリの対応がスマートに行えるよう抱き合わせでの発売もひろまった。
ただし、カードにはそれぞれに初期には同一の守護妖精キャラクターが存在しているが、アプリとの相性でユーザーと共に成長する過程で、想定外の守護妖精キャラクターが育ち、これが魔王のような妖精や、破壊神のような妖精になることがあり、“ASG”関連企業はアプリと小型カードの相性のよくないものにはそれぞれの企業に販売停止や、是正を促した。
6.予期せぬ多様性
想定外の守護妖精キャラクターが、意外な人気を呼んだため、TFS(Tutelary Fairy System)のラインぎりぎりでアンダーグラウンドなどからいろいろなアプリや、小型カードが出回り始めた。
これらは・“ASG”関連企業の“守護妖精「光の妖精 Light Fairy」” Systemの目的に合致しないことから公認されない。
しかし販売停止も難しく野放しとなっていたが
いつしかこの非公認の守護妖精はやがて“守護妖精「闇の妖精 Dark Fairy」”といわれはじめ、かなりのユーザーが興味本位もあり取得する事態となった。また、”闇の妖精 Dark Fairy”系のなかには、それを取得していることを口外してはならない非合理的な契約のものもあり正確な実態を把握できていない
次第に”闇の妖精 Dark Fairy”系の様々なタイプの守護神系アプリが多数市場に流れたため、このバトルが世界を熱くさせていく。
これがAI領域戦争の前触れであるとされる。ただし
人工知能自体がいろいろな分野で活躍している時代に独占は意味を持たないことをハイレベルなAIは認識しているため、この時点でのAI領域戦争への危惧は論じられていない
いずれにしても
TFS(Tutelary Fairy System)はこれまでの携帯端末の概念と人類のコミュニティ形態をまったく変えてしまった。
TFS(Tutelary Fairy System)
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(あとがき)
Hi everyone!
Welcome to the Neo Border World
”Neo Border”(ネオボーダー)は、近未来の世界を描いた作品です。
"北欧神話(Norse mythology)"で知られている
<Odin オーディン>
<Loki ロキ>
<Thor トール>
<Ragnarok ラグナロク>などが出てきます。
でも"マイティ・ソー(The Mighty Thor)"ほどエキサイティングじゃなく、
どちらかといえば"マトリックス(The Matrix)"や、
"攻殻機動隊(Ghost in the shell)"みたいな展開へとむかっていきます。
お楽しみいただければ幸いです
I want to make English translation of the "Neo Border" sometime
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