夜に
インクで濡れていた
風が寒くなった夜、たった一人で
紙の中に閉じ込められた升目は、窮屈そうだ
用紙へと息を吐き捨てる
一人ぼっちの星空は、濃い青色で滲んでいた
これっぽっちも乾いていない
乾き切らなかったのはまだ救いか
泣きながら指で拭った文字のインク
しつこく垂れ流される黒
自由を求め歌う夜
ぽつんと佇むには広すぎた
頬杖なんかついていては勿体無い
そんな夜に
夜に
インクで濡れていた
風が寒くなった夜、たった一人で
紙の中に閉じ込められた升目は、窮屈そうだ
用紙へと息を吐き捨てる
一人ぼっちの星空は、濃い青色で滲んでいた
これっぽっちも乾いていない
乾き切らなかったのはまだ救いか
泣きながら指で拭った文字のインク
しつこく垂れ流される黒
自由を求め歌う夜
ぽつんと佇むには広すぎた
頬杖なんかついていては勿体無い
そんな夜に
夜に