summer fantasia

青空のあおさに惑わされ

どこかへ行ってしまいたいと思ったの

誰もが一度ならずそう思うかもしれない

愛するあの人を置いてさえ



不思議に満ちた世界へ行きたいの

そこでは蝶々がささやきかけ

住む家は淡いパステルカラーの水晶でてきている

魔法が当たり前に存在していて

ほうきでどこまでも青い空を飛び、雲でかくれんぼする

いつしか大人になって

夏への切ない憧れを忘れてしまっていた

ずっと、心が閉じてしまって

喜怒哀楽にくらしているようで

そうではなかった

今日、温かい腕に包まれるような熱さと

澄んだ青い空が

私の心を開いてくれた

胸が 震えた

ああどうか、この思いをずっと保てますように

そして

常識の前で必要な

理性を保てますように

summer fantasia

ある人が、体には栄養のあるものを与えようとするのに、どうして心には与えないの?と言っていました。確かにそうだなと思いました。心にも常に栄養を与えないと、栄養失調になってしまう。

summer fantasia

気持ちがささくれていたある今年の夏の日。目が冴えるような青い空を見て、心の潤いを取り戻しました。その時の感動を詩にしました。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-10-18

Copyrighted
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