忘れてない?

忘れてない?
ヒールに包まれた足見ておもう
銀色に きらめく雨ふることが嬉しくて
泥にまみれて遊んだ日

忘れてない?
しわ一つないコートを見ておもう
汚れなど 気にせず友と駆け下りた
しばふの山のあの香り

忘れてない?
きっちりと整えた髪見ておもう
クシャクシャと もつれるほどになでられた
あの人 そう、あの人のあたたかな手


見すかされそうなほど
すき通った青空をスクリーンにして
まっすぐな頃を振り返る

もっとやわらかく生きなければ

忘れてない?

自分へ問いかけた詩です。とくに、大人なんてどうせ!と思っていた時の気持ちは忘れていてはもったいないと思います。大人の素敵なところ、子どもの素敵なところ、どちらも持ち合わせていたい。

忘れてない?

大人の女性になった自分を姿見に映したときに、あふれた思いを詩にしました。大人になんてなりたくなかった、子どもの私から大人の私へ。そして最後は大人の私の思い。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-10-17

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