硝子片
左足に刺さっていた硝子片で
ふと子供時代を思い出した
それはわたしのなかの力が爆発した瞬間だった
怒りで身体中が満たされたのだ
飛び散った破片は皮膚をやぶり
やわらかなからだのなかへ侵入し、存在を主張した。
痛みとして、悔しさとして。
それにわたしたちは悩まされる
そしていざ身体の外へ
無機物として取り出されるとき
わたくしは始めて
後悔としての悲しみを味わうのです
硝子片
左足に刺さっていた硝子片で
ふと子供時代を思い出した
それはわたしのなかの力が爆発した瞬間だった
怒りで身体中が満たされたのだ
飛び散った破片は皮膚をやぶり
やわらかなからだのなかへ侵入し、存在を主張した。
痛みとして、悔しさとして。
それにわたしたちは悩まされる
そしていざ身体の外へ
無機物として取り出されるとき
わたくしは始めて
後悔としての悲しみを味わうのです
硝子片