怖がり屋ロジェムス

ロジェムスは怖がり屋
何がどうというわけではないけれど
全てに対して 申し訳ない といつも思っていた

何時も何時も 謝ってばかり

臆病?
それもよくは分からない

古ぼけたテディベア
灰色の服に白いエプロン白い帽子 

ただ ロジェムスにも 誇れることがあって
それは

歯ごたえのするナッツに
ほんのり甘いふわっとしたホイップ 少し苦味ばしったチョコ 
木苺のジャム ラズベリーソース 
旬に合わせた色とりどりの果物 を トッピングした
アイスクリームにパンケーキ ワッフル

そんな甘いものを他の人に振舞う時

ロジェムスは全てに堂々と向き合っていられる

そして何時ものおどおどした姿は鳴りを潜める
ロジェムス自身はそんなこと気づいていないけれど

申し訳ないという考えはどこかへお散歩
ただ 誰かを喜ばせたいだけ




 

怖がり屋ロジェムス

怖がり屋ロジェムス

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-10-10

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