(BL)現実と妄想2
これはBLな恋愛青春コメディーです。
苦手な方はお控えください。
オレは目を見開いた。
「何かの理由でボイコット?アイツが??」
なんだ、ただ単純にボイコットしただけかぁ。
ビックリしたぜ。
もっと怖いこと言うのかと思ったし。
オレは内心ホッとしつつ黒澤の瞳をのぞきこんだ。
「アイツがボイコットするときは、学校にあきたときだけだよ」
そして笑ってやった。
アイツのいつもの行動をこんなに恐ろしい言い方で伝えられたのは初めてだ。
心臓マジでバクバクしたし。
黒澤はムッとしたような顔をした。
「君って・・・。まぁいいや。一つ、いいこと教えるよ。」
オレは面白くて震える肩のゆれをおさえつつ、黒澤の顔を見る。
彼は少しイラついたような、楽しそうなような、複雑な笑顔を浮かべていた。
「悠斗は僕がボイコットさせた。アイツ、少しおどしただけですぐ言いなりになる、単純なヤツだね。」
黒澤が言った言葉にオレは声が、返事ができなかった。
驚きで声が出なかった、というよりは、返事に困って声が出なかったほうが強いが、とにかく声がでなかった。
これは、突っ込むべきか?それとも、怒ったり、反論したりするべきか?
ん?転回?ってか、相手のノリにあわせるのって難しいな!オイ!!
黒澤はオレを観察するように眺めている。
ってゆうか、ムカつくな、黒澤君は!!
オレは口を開いた。
「おどしたって、どうやって?」
オレの反応が気に入ったのか、彼はフフフッと小さく笑った。
「本当に予想外の返答するね。」
質問に答えろ!コノヤロー!!
オレは喉元まででかかった言葉を飲み込む。
・・・・・・でも、アイツが脅されて言う事を聞くなんて・・・。
いったいどんな脅し方したんだよ、黒澤君は。
できることなら、今度からオレもその方法で脅してみたいな。
だってアイツいつも、オレの髪の毛ぐしゃぐしゃにしてくるんだもん。
よし!ここは何が何でも聞き出すぞ!!
オレは変なところに気合をいれた。
「いいから、教えてよ!どんな脅し方をしたんだよ?」
「そんなに教えて欲しい?ってか、直接彼に聞いた方が面白いのに。」
何を言っている!オレは脅し方にユーモアなんて求めてないんだよ!
オレが 速く言え! という思いをこめて彼をにらむと、彼はいった。
「・・・これで脅したんだよ。」
言葉と同時にポケットから折りたたみナイフをとりだす。
・・・ナイフの先のほうに、血のようなものが付いてるのは気のせいだろうか。
オレは苦笑いした。
「そ、そんなことしたら、犯罪者になるだろ?」
黒澤洸は面白がるようにオレをみた後、背を向けた。
「そろそろ鐘がなる。俺は席にもどるよ。」
黒澤洸が消えた後、急にオレの不安が増幅し始めた。
「アイツ、大丈夫かな。」
キーンコーンカー(以下省略)・・・・・・
学校が終わる時刻になったとき、アイツは突然あらわれた。
アイツといわれれば新キャラを想像する方もいらっしゃると思うので結論から言うと、
悠斗が突然、現れた。教室に。やつれたような顔をして。
どだだだぁぁぁーーーーーーーん。。
悠斗は突然教室のドアに突っ込んできたのだ。
―な、なんだなんだ!?
―ん、悠斗じゃね?あれは。
―おぉー悠斗か。午前中いきなり姿けしたと思ってたら、・・・ん?な、なんだ!あの顔はぁ!!??
クラスの生徒達は口々にさまざまな反応や感想を述べた。
そんな中、おばけの様にやつれた顔をした悠斗は右手に持っていた白い袋を抱えて歩き出した。
「お、おい・・・悠、斗?」
オレの声をスルーして彼は、進む。 黒澤洸に向かって。
「・・・・・・たのまれ、てたま、まんじゅう、買って、きた。」
ゼーハーゼーハー、言いながら、悠斗は黒澤洸に白い袋をわたした。
「おぉー、サンキュ。」
悠斗に対して黒澤洸はそっけなく答え、袋を受け取った。
な、なんだなんだ?ってか、アイツ(悠斗)元気そうじゃんか。
オレ的に包帯巻いてるところイメージしてたんだけど。
悠斗は黒澤洸に袋を渡すと自分の机に直行し、気絶したように眠りだした。
((・・ミズ、悠斗どうしちゃったの?パシリにでもされたのカナ??))
春がこちらに顔を向けって来る。
((さぁ、オレにも分からない。))
オレは驚きを隠さずに答える。
春は珍しくけげんそうな顔で悠斗をみていた。
その日、オレは悠斗と帰らなかった。
とゆうか、悠斗は教室でバクスイしていて起きなかったため、置き去りにしてきたのだ。
「アイツちゃんと家に帰ったのかな?」
自分の部屋で勉強をしていたとき、フ とオレはつぶやいた。
まだ不安で心臓がバクバクしている。
もし悠斗がこれからのスクールライフで黒澤君のパシリ役をつとめることになるとしたら、と考えるとすごく嫌な気分になるんだ。
黒澤君は気に入らない。
と、ゆうか、明日悠斗に会ったらなんて言おう?
オレは学校に悠斗を置いて先に帰ったことを少し、後悔していた。
「明日絶対に気まずいじゃんか!・・・ってか、普通友達だったら置き去りにして先に帰るなんて事しないよな。オレサイテーじゃん。」
本当のことを言うと、悠斗を学校においてきたのは、ただ、彼が爆睡していたからだけではない。
彼との間に壁ができたようで、会うのが怖かったのだ。
「まぁ、とにかく明日になれば全部いつもどうりだよな。」
オレはそう自分に言い聞かせ、無理やり笑顔を作った。
――― 朝が来た ―――
彼は、悠斗はオレの家にいつものようにむかえには来なかった。
ふざけんな!!
なんなんだよ!
オレは一人、学校への通学路を歩いていた。
あっちから、一緒に通学しようぜ、って言ってきたんだろ!?
遅れるなら電話くらいしやがれ!!ってか、遅れる以前に来なかったし・・・
おかげで今日は遅刻だ!
現在時刻は8時10分だ。
ここからの距離だと学校まであと20分はかかる。
(ちなみに俺たちの高校では、8時10分登校完了になっている)
「あー、もう、何か遅刻しても良いや。」
怒りと不安とでゴチャゴチャだ。
どうして、アイツは来ないんだろう?
オレは何回もその内容について考えた。
でも、オレが出せた答えは決まって一つだけで、何度もその答えを打ち消した。
オレにとって都合が悪い答えだったから。
「ま、まさか、今日もアイツのパシリとかやってる訳ないしな。」
オレは笑った。
オレが学校に着いたのは、ちょうど一時間目が終わった時だった。
「あぁ、ミズ。どうして今日は遅かったの?心配したんだよ?」
廊下ですれちがった春に声をかけられ、オレはとりあえず笑顔をむけ、その場を後にする。
教室に入ると数人のヤツ等がオレを見て話しかけてきた。
その中に悠斗はいなかった。
「水都?おはよう!」
とりあえず、という感じで伊藤 華也(いとう かや){男}が笑った。
「あ、ぇと、おはよう。」
オレは笑顔を向けつつ教室を見渡す。
教室では黒澤君を囲む数人の男達と黒澤君しかいなかった。
なんとその中に悠斗の姿もあた。
・・・が、
オレは驚きを隠し、平然をよそおった。
「なぁ、ところでさぁ、水都なんで今日遅かったの?」
草木 匠(くさぎ たくみ)の問いにオレは顔をひきつらせる。
いや、ちょっと学行く途中でお腹痛くなっちゃってさ!
近くの公園のトイレに行ってたんだ。」
オレはハハハー! と笑って見せた。
周りのヤツ等も疑っている様子はなかったので一安心だ。
どうしておくれたのかというと本当は、近くの公園のベンチで考え事をしていたからだ。
考え事の内容はこれからの黒澤君への態度について?だ。
最終的に相手の思いどうりにならない様にする、という考えでまとまった。
ってか、悠斗は何をやっているんだよ!
本当に黒澤君のいいなりになったんじゃないよな?
あぁーちくしょう!!気になるじゃんか!
オレは歯軋りしつつ、その他もろもろの質問に適当に笑顔で返した。
やっと、質問地獄から開放されたと思ったとき、学校のチャイムがなった。
二時間目が始まる。
「まぁ、悠斗には二時間目の後の休み時間に聞くか。」
オレはそうつぶやくと同時に頭を勉強モードに切り替える。
授業中、フ 二つの視線に気づく。
一つは前に座る春の視線だ。
あぁー、どうせ今日はどうして遅かったの? とか聞いてくるんだろうな。 本当におせっかい、つぅーかメンドクサイヤツ。
ってか、授業中に聞かなくてもいいと思うんだよね。
二つ目の視線は黒澤洸のものだ。
こちらの反応を面白がるような目で観察している。
あぁ、どいつもこいつも。
オレの近くのやつはウザいヤツが多いんだな。
オレは内心あきれつつ ジィーとウザいほどにガン見してくる春に話しかけた。
((春君どうしたの?))
((あのさ、今日どうして遅刻したの?))
春はいきなり顔を近づけてきた。
そしてのぞき込むような、探るような目でオレの瞳をのぞき込む。
そんな春にオレはあきれた様に返す。
((学校に行く途中でお腹が痛くなったんだよ。公園のトイレでベン出してただけ。))
オレが理由を言ってもまだ、彼は探るような目をしている。
いたいコイツは何を探ってるんだ?
オレは内心ハラハラしつつ平然をよそおう。
((なに?他になにか用でもあるの?))
ヤバイ、コイツもしかしたらオレが嘘をついてるの分かったのか?
そんな!あの鈍感そうな春に嘘を見破られるなんて、そんなのいやだよ!!
昔、嘘をつく練習していたことがあった。
だから、少なくともオレは初心者よりは嘘のつきかたが上手いはず・・・
なのに、どうしてコイツは―。
((ねぇ、ミズさぁ。何か隠してるよね?))
あれこれと思考回路を働かせているオレを探るように、春はオレの目をじっと見ていた。
フと春の目線から逃げるように教室を見渡す。
あぁ、黒澤君が面白そうにオレのほう見てるよ。
アイツの思いどうりになるのだけはさけたい!!
よし!ここは無表情で春との会話を続けよう。 そうすれば、反応が無くてつまんない、って彼も授業に集中するだろう。
オレは再び春へと視線をもどした。
((何も隠してない。ってゆうか、何か隠してたとしても春君には関係ないよね。))
――――――――
2時限目が終わった休み時間。
オレの精神はぐったりと疲れていた。
なぜって?話は数十分さかのぼる。
オレが何をかくしてても春に関係ない、みたいなことをいったら、春のヤツ、
((そうかよ。))
って冷たくにらんできたんだぜ。
それいらい、アイツは話しかけてこないし、黒澤君は相変わらず笑いながらオレのほうをみてくるし、で。
オレは変な圧力を感じた。
その状態が30分以上続いたんだぜ。
もうオレの精神はグッタグタ。
オレは ヨッコイショ と立ち上がった。
そして悠斗のことろへゆっくり歩き出す。
悠斗は休み時間になると、黒澤君のもとへ直行していた。
黒澤君に近づくのは心臓から毛が生えるよりも嫌だったががまんする。
「な、なぁ、悠斗。ちょっと話さない?」
オレがいうと彼はいつもの笑顔になる。
「おぅ、水都じゃん。いいぜ!!」
悠斗は黒澤にそのことを告げると歩き出した。
オレは気持ち悪いくらいにニヤニヤする黒澤をにらみつけると悠斗の後をついていく。
オレと悠斗は無言で屋上に向かった。
いや、正式には屋上に向かう悠斗をオレは追いかけた。
二人は無言だ。
屋上のドアの前についたとき、悠斗は立ち止まった。
・・・なんだよ?こんな中途半端なところで立ち止まりやがって!
通行の邪魔だろ。
彼が動く気配が無かったのでオレは口を開いた。
「どうして、黒澤なんかと一緒にいるんだよ?」
悠斗はくるり、とオレのほうを見ると、不思議そうな顔をした。
「どうしてってなんだよ。友達だからだろ?」
「い、いや。だってお前アイツにパシられてたじゃん!」
思った以上に自分の声が鋭くなっていることにオレは驚いた。
オレがあやまろうとしたとき、悠斗は言った。
「いや、まぁ、昨日はそうだったかもな!でも、もうパシリにされてないぜ?」
悠斗はいつもの笑顔をうかべる。
オレは困惑した。
もしも、オレが思っていることが、ただの勘違いだったら、どうしよう。
しかし、すぐにオレはの考えを取り消した。
いや、絶対に悠斗はおかしい!だってあのプライドの高い悠斗が、自分をパシリにした相手と友達なんてやるわけないだろ?
オレはうつむいた。
「アイツを友達・・・。って、らしくないよ!」
「何で?アイツと一緒にいて楽しい。だからオレはアイツと友達やってるんだぜ?」
・・・・・・。どうしたんだよ?悠斗は?
だって、アイツは黒澤は・・・。
オレの中に憎しみが生まれた。
そうだよ!だいたい、あいつさえいなければこんなことにはならなかった!! 全て、あいつが悪いんだ!
オレはフと思った。
どうして、たった一人の友達の行動にこんなにイライラするのだろう? と。
だって、そうだろ?友達がそれでいいならそれで良いじゃないか!
それなのに、どうしてオレは・・・・・・。
「・・・ま、さか・・・」
オレは即座にその考えを打ち消した。
「どうした?お前なんか様子変だぞ?」
悠斗が心配そうにこちらをのぞて来る。
だって、そんなわけ無いだろ?あいつは友達だ!ただの幼馴染だ!!
そうだろ?オレ、バカなこと考えるなよ!
そんなわけ絶対にあるはずないだろ?
オレは黒澤に向けていた憎しみが自分に向くのを感じた。
何変なこと考えてるんだよ!オレは!!
オレは自分の手の甲に、つめをたてた。
どんどんつめに力を入れていく。
あまりの痛みにオレは肉がちぎれるかと思った
でも、それでもオレは力をゆるめない。
「やめろ。そんな事したら、痛いだろ?」
突然、悠斗がつめをたててる手にふれる。
思わずオレは力をゆるめた。
「・・・もう、いいじゃないか。昔のことは、もういいじゃんか」
―――昔のこと―――
この単語にオレのからだはピクリと反応する。
それと同時に、オレは悠斗にときめいている自分に気づく。
あぁ、オレは悠斗のことが好きなんだな・・・。
そのとき、オレは自分の目から何かが出てくるのがわかった。
涙だ。
「・・!・・・ぇ、と・・・どうした?」
悠斗はひどくビックリしたような顔をした。
それと同時に、オレへの対応の仕方に戸惑っているのか、おどおどとしていた。
あぁ、オレのバカ・・・。
何勝手に泣いてるんだよ。
オレは涙を止めようとする。でも、止まらない。
「・・め・・・・・・・お・・・っと・・・す・・・い・・・。」
「・・・ん?ごめん、もう一回言って。」
悠斗が耳を近づけてくる。
・・・だ、ダメだ。もう・・・限界!!
オレは走り出した。
もう、これ以上アイツのそばにいたら、声を上げて泣きそうだ。
オレはいっきに階段を駆け下りた。
そして、たくさんの生徒の笑い声がする廊下を走る。
どこかへ、隠れたい!一人になりたい!!
周りのヤツ等がオレを見てギョッとする。
でも、そんなの気にしない。
オレは走り、走り、走り・・・。
ついに何かにぶつかった。
ドダン
ーーーーー壁だーーーーー
どうやら、オレはダッシュで曲がることなく前進していたらしい。
・・・・・・
オレの周りで一瞬沈黙が
タブン、きっと周りのヤツ等はオレを驚きの目で見ているのだろう。
オレは恥かしくなった。恥かしくて、恥かしくて・・・・・
顔が熱くなる。
オレの涙はまだ、止まらない
「っちくしょう!!!!」
オレは隣にある階段をいっきに駆け上がった。
屋上へ行くのだ。
大丈夫!もうすぐ授業が始まる時間だ。
悠斗は絶対に教室に戻っている。
遭遇することはない。
そう思いつつ、オレは屋上のドアを開けた。
「・・・ぅ、うぅ・・・」
もうたえられない。声を出して泣きそうだ。
屋上に飛び込もうとしたとき、誰かとぶつかった。
オレはしりもちをつく。
「・・・ふぇ・・・・」
やばい!声をだして今にも泣きそう・・・。
ってか、こんなときに誰だよ!?
「・・・水都・・・・・・」
相手がしゃべる。
その声を聞いてオレはおどろいた。
・・・・・・ゆ、悠斗・・・・・?
・・どうして、彼がここにいるんだ!!
オレと悠斗は二人、同じくらい大きく目を見開いていた。
ダルマさんの用に動かない二人。
悠斗は、オレの泣き顔を意外そうに、珍しそうにガン見していた。
まぁ、確かにオレは人の前で泣いたことはあまり無かったけどさぁ、
そんな顔でガン見することないんじゃないかな?
とゆうか、どうしてヤツがここにいるんだ!?
教室に帰ったんじゃないのかよ!!
どうやら困惑しているのはお互い様らしい。
オレ等はしばらくの間、無言でいた。
何分間、尻を床につけていただろうか?
オレはやっとの思いで立ち上がった。
「わりぃ、・・・・・・ど、どいて。」
オレは悠斗を押しのけて屋上に入った。
そして彼の背中を押して、屋上から追い出す。
「ぅお、おい。水都!・・・そろそろ授業始まるぜ?教室にm――」
バタンッ!!
オレは悠斗がしゃべり終わらないうちに屋上のドアを閉めた。
・・・たのむ。今は一人にしてくれよ!
何も言わずに教室に、かえってくれ!!ダルマの様に、もうなにもしゃべらないでくれ!!
オレは祈るような気持ちで思った。
彼がドアを開けてこないようにドアに背中をつけてよっかかりつつ開くのをおさえる体制になる。
でも、ヤツはオレの心情などおかまい無しにドアをたたいてきた。
「あ、あけろ!ってか、何でお前泣いてんの!? 何?もしかして、オレが悪いのか?オレ何かしたのか?」
ちっ。鈍感なヤツめ!
オレは怒りとも憎しみともいえない、何か苦しいものが腹の底からわきあがってくるのを感じた。
「ゆ、悠斗のセイジャナイ。た、ただ、ぇと・・・昨日見た感動系の映画を思い出しちゃっただけだよ!」
オレは声の振るえをおさえて叫ぶ。
「な、なんだそれ!?お前って泣きやすいのか?・・・ぃや、そうじゃなくて!!だったら、何で逃げたんだ?さっき。」
悠斗のドアをたたく音がなくなった。
・・・ってか、こんな言い訳信じるなんて。やっぱり悠斗はお人好しだな。プライド高いけど。
オレは内心そう思いつつ、言い訳を考えた。
ん?何で逃げたって言われてもな・・・。
うん○したかったから・・・ってそれはちょっと下品か。
じゃぁ、家のペットが学校を歩いてたの見えたから、とか?ン!何気にいいせん行ってるぞ!
オレは、一番よく考えられたと思った一つの言い訳をした。
「・・・と、友達と待ち合わせしてたの思い出したからだよ。逃げたんじゃなくて!」
オレの言葉に悠斗は一瞬沈黙する。
タブンいつもの3倍は目を見開いているだろう。
さ、はたしてヤツはこの言い訳(?)を信じるかな・・・。
オレは内心ドキドキしながら、彼の答えをまった。
しばらくして、彼の笑い声が聞こえてきた。
「ハハハハー!そうかそうか!!」
「・・・何?どうかした?」
怪訝そうな声を出すオレ。
そんなオレに悠斗はわらいながら答えた。
「ぃや、わりぃ、わりぃ!ってか、だったら、ちゃんと言ってから走り出せよな?オレはてっきり、自分のせいだって思ってたんだぜ?」
まぁ、そうなんだけど。
オレは内心あきれつつ、言った。
「言わなくてごめん。ってかもうすぐ授業始まるよ?行けよ!教室に!!」
・・・よかった。ってか、さすが悠斗だ!信じてくれたよ?!!
オレは少しだけ、嬉しくなった。
「お前は?行かねぇの?」
不思議そうにたずねてくる悠斗。
「・・・ぉ、オレは、涙がかわいてから行くよ。昨日見たやつが・・かん、感動しすぎて・・・さぁ」
「そっか。分かった!じゃぁ、まぁ速めに来いよ!あ、あとそんなに面白い映画なら今度教えてくれよな!」
悠斗はそう明るく言うとかけていった。
オレはしばらくその場を動かなかった。
何回も、ベンチの上のほうが泣きやすいだろう、と思った。
そう思って何回も、体に力を入れかけた。
・・・でも、動けなかった。
もう何十分も前に教室に向かった友達。
それが、まだドアの向こう側にいるような、また、すぐにオレのために戻ってきてくれるような・・・そんな感覚や妄想が頭からはなれない。
「・・・オレ、って・・ばかだな。」
オレは泣いた。
目から痛いほどにあふれ出てくるものを強制的に戻そう、とも思わない。
むしろ、全部だして、出し切ってこの想いを封印しようとさえ思っていた。
・・・・・オレは・・弱い。こんな事で・・泣いて、授業さぼって・・・・・
悔しさと切なさと悲しみ。
・・・もう二度と、こんな思いはしたくない!
もう二度と、誰かに泣き顔を見せたくない。
もう二度と、・・・オレは泣かない!!!
オレは拳を握り締めた。
「もう・・に、二度と・・・ぉ、オレは、泣か、なぃ・・!!!」
そして空を睨み付ける。
心に一つの決心と
それを努力する努力があれば
願いは一つ(以上)叶うはず!!
オレはそんな歌を脳内で作り出しつつ無理やり笑った。
「よし!今日からオレは生まれ変わるぞぉ!!」
(涙はもう出てこないので、)オレは立ち上がる。
よし!!教室に行くか!!
屋上のドアに手をかけた瞬間、誰かの声がした。
「・・・そんな顔して教室に行くん?やめた方が良いとおもうゼェ?オレは!!」
誰かの声を聞いて、オレは固まる。
・・・あぁ、最悪だよ。
この言い方は間違いなく最初からオレ達のやりとりを見てました!って言い方だよ!
おいおい、どうするんだ?どう反応すればいいんだよ?
「・・・・」
オレは無言で声の主を探す。
・・・が見つからない。
この声は神の声ってパターンじゃないよな?空から声が降ってきた、的な?
ま、オレはそういうの信じないから?
声の主がそういったとしても最後まで否定してやるし!!
オカシな事を考えつつ、オレは小さく深呼吸をした。
ここの場合の返答として正しいのは とぼける事 だろう。タブン
「・・・ぇと、なんの事かな?」
オレはTVの悪役のように問いかけた。
「・・・!?ッダハハハーー!!!バカかお前はぁ!!!!」
オレの言葉を聞いた瞬間、そいつはいきなり笑い出した。
ドダン!!
オレの近くに何かが落ちてきた。
何か、堅い大きな固体のような何かが。
・・・宇宙からやってきたエーリアンだったりして・・・・・・
オレは半信半疑のまま、恐る恐るそちらへ目をむける。
もちろん、逃げる準備のため、ドアを少し開けつつだ。
「・・・っ!痛てぇ・・!!」
謎の固体からそういえば聞いたことあったなと思い出すような声がした。
・・・ぇと、コイツは・・・・・・・
オレは固体を確認すると同時に叫ぶ。
「遠藤徹平!!何で空から??」
遠藤徹平はよっこいしょ、と立ち上がると得意げにこちらを見てきた。
「空からってゆうか、・・お前の上にある屋根から、だな☆」
遠藤徹平はドアの上の屋根を指差しつつさわやかに笑った。
「ゴホンッ!ところで、本題に入るけどさぁ?」
遠藤徹平はキョトンとした目を向けてくる。
「何で、教室に行かないほうがいいんだよ?」
オレは眉をひそめてみせた。
オレ、早く教室にいって授業受けてきたいんだけど!
この前のテストまじでやばかったんだよ。もう赤点ぎりぎりだし!!
心の中でそうあせりつつ、遠藤徹平に問いかけたのは、彼に口止めをするためだ。
・・・このまま口止めをしないままだと、絶対に学校でうわさになるぞ!こりゃぁ!!
ってか、もしそうなったら、クラスでイジメターゲットロックオンはまぬがれないし!!
そんなの冗談じゃないぞ!!!
「何でって、君がそれでいいならいいゼェ?でも、そんなに鼻赤くして行ったらクラスのヤツ心配するゾ?」
「あぁ、そういう事か!・・・確かに、それはいやだ。
オレそんなに鼻赤い?」
オレは納得しつつ、首をかしげる。
「あぁ、赤い!リンゴみたいだゼ!!」
ニカッと笑う遠藤徹平。
・・・なに?もしかして、オレのことバカにしてるのか?
なんかむかむかしてきた!!
「遠藤君の顔は茶色すぎだよね。それにはかなわないよ。」
オレは笑顔で皮肉を言ってやった。
しかし、彼はまったく嫌そうな顔をしはしなかった。
・・・むしろ、嬉しそうにほほえんだ。
「そんなことないゼ!!お前は白っぽい顔に真っ赤なリンゴが付いてる感じだから!目立つゾ、それ!!」
はぁ!?ふざけんな!!なんだその変な例えは!!!
これは完全にオレへの侮辱とみなしたぞ!!!
もういい!帰るし!!
「・・・あっそ!!」
短気なオレはプンスカとほほを膨らませて屋上を出ようとした。
「わりぃわりぃ!ただの例えダゼ!!そんなに怒んなって!!」
遠藤徹平がオレの腕を掴んで引き止める。
オレはその手を振り払おうとするが・・・
くっ!コイツ、すごい力じゃないか!?
握力何だよ!ってか、日焼けするほどスポーツ好きなんだから当たり前か。
オレも無部とかじゃなくて何か部活やればよかったよ!!
後悔しつつオレは遠藤の顔をとっさに冷たい目を作ってみた。
「・・・離しせよ。オレ授業に行きたいんだけど。」
「もうちょっと話そうゼェ?いいからこっち戻れ!!」
遠藤徹平は笑顔のままオレを思いっきり自分の方へ引っ張った。
「ぅわ!ちょっ、離せッつってんだろぉが!!!!このヤロウ!!!」
オレはつい本音を口からこぼしつつ暴れまわる。
「そんな顔して教室入ったら、お前今夜にでも襲われるゾォ?」
「うるっせぇな!!」
オレは意味のない抵抗を続けた。
昔から、力でねじ伏せられるのは嫌いだった。
だからかもしれない。
こんなに抵抗することは無い、と自分でもわかっていつつ、つい抵抗してしまうのだ。
でも、次の遠藤徹平の言葉を聞いた瞬間、オレは抵抗をやめた。
「悩みがあるなら話せ☆!オレが聞いてやるゼェ!!」
・・・・悩みがあるなら話せ☆・・・・
同じ言葉がオレの脳内で繰り返し再生をする。
・・・・・・な、なんだろう。聞いて欲しいような、でも―――
オレはブンブン首をふりつつ再び体に力を入れた。
「悩みなんかねぇーよ!あるとしたら、遠藤君がうざ―・・ゴホン!悩みなんて無い!!」
言葉遣いが荒れていることに気づきなおすよう心がける。
さすがに遠藤君がうざ――の続きは言えないよな。
マジで殴られそうだし。
オレは熱くなって爆発しそうな頭を冷やそうと深呼吸をした。
「スーハースーハー」
「・・・そ、そうか?なら、別に無理に聞かないゼ。」
遠藤徹平は子供がすねたようにそっぽを向いた。
よく考えればオレ、心配してくれたヤツにひどいことしちゃったな。
ったく、オレのばか!!後先考えろよな!!
どんどんと自分への怒りがこみ上げてくる。
オレは意を決すると思いっきり遠藤徹平に土下座をした。
「すいませんでした!!」
「!?っど、どうしたん?」
ひどく驚いた顔をする遠藤徹平にオレは続ける。
「せ、せっかくオレのこと心配してくれたのに。本当にすいませんでした!オレ、反抗とか、悪い言葉つかいまっくちゃって・・・」
「・・・・」
オレの予想外の行動に、遠藤徹平は言葉が出ないようすだった。
「オレを、殴ってください!思いっきり、何発でもいい!遠藤君の気が晴れるまで、殴ってください!!!」
オレは思いっきり地面に頭をたたきつけた。
ドガァッ!!
オレが顔を上げた瞬間、遠藤徹平の平手打ちがとんで来た。
あまりの強さに、オレは1メートル先まで吹っ飛ぶ。
遠藤徹平は、いたずらが成功したときの様な笑顔で笑う。
「はははぁー!これで気がすんだ☆!!」
・・・まさか、マジな力で殴ってくるとは思わなかった。
オレは内心びびりつつ、力がない ということを思い知らされた気持ちだった。
「・・・本当に、すいませんでした。」
オレは心情を悟られないように笑顔をはりつけつつ頭をさげた。
「いやいやいやー!これでお互いスッキリしたし、そんなにかしこまらなくていいじゃん!!」
・・・お互い、スッキリ?
オレの頭を一つの疑問がよぎる。
しかし、その疑問はすぐに納得へ変わった。
・・・確かに。そういえば、何か遠藤に殴られて、スッキリした・・かも・・・・。
「また カツ 入れてもらいたくなったら、いつでも来い!!」
ニカッ、っと笑う遠藤徹平。
オレは嬉しくなった。元気が出た。心からの笑いがこみ上げてきた。
「・・・ありがとう!!」
そういうとオレは教室に向かっていっきに駆け出した。
キーンコーンカー・・・((以下省略))
手遅れだった。オレが教室についた直前、授業が終わってしまったのだ。
ちくしょう!これで今回の数学は赤点決定だぁ!!コノヤロー!!
オレは教室のドアを思いっきり開くと、中に足を踏み入れた。
クラス全員視線がオレに集まる。
―青樹じゃん。どこ行ってたんだ?
―まさかのさぼり、だったりして!
―まっさかぁ!だってアイツが授業サボるって今まで無かったじゃん。
―保健室じゃないかな?今日遅れたのは体調不良が原因だったし。
オレは居心地が悪い空気の中、席につく。
なんだろう。悠斗の顔が見れない。
オレは休み時間、いつも悠斗のところへ行っていた。
友達も特に仲が良いやつがいないからだ。
・・・あぁーなんか孤独だな。
オレは淋しい気持ちを顔に出さないように無理やり笑みを作った。
だって、もしここで少しでも落ち込んだ表情をすれば、アイツが、黒澤君が喜ぶだろ?
・・・そうだよ。タブンあの野郎のねらいはオレをクラスで孤立させることだ!!
オレは目だけで黒澤のいる席を見た。
彼の席にはたくさんの(クラスの半分以上の)男子が集まっていた。
みんな顔にほのぼのとした笑顔を浮かべている。
・・・よく考えれば、あいつはクラスに転校してきた瞬間から、周りに人がいたな。
オレはボォーっと考えていた。
日がたつにつれ・・・まだ2日だけだけど、だんだん黒澤の周りの男子の数が増えてるよな。あきらかに・・・。
もしかしたら、このクラスのヤツ等全員、一ヵ月後には、今黒澤の周りにいるヤツ等みたいになっちゃうんじゃないか?
オレは恐ろしい想像をしてしまい身震いする。
「・・・そ、そんなわけ無いよな!絶対に!!」
だいいち、オレは絶対にアイツのいいなりにはならないし!!!
オレは うんうん と大きく二回うなずく。
「おぉーい!水都?。」
その時だ。突然 伊藤華也(いとう かや)がオレの真後ろから声をかけてきた。
「ど、どうしたの?」
オレが振り向くと、そこには伊藤華也の他に草木匠(くさぎ たくみ)も立っていた。
首をかしげるオレに華也は得意げに一枚の二つに折られた紙を差し出してきた。
「・・・これ、何?」
オレはそれを受け取ると匠が顔をオレの耳元に近づけた。
「今すぐじゃなくてもいぃ。とにかく、人がぁいないところで読んで。」
二人は何事も無かったように去っていく。
オレは二人の背中を見送りつつ、立ち上がると教室を足早にでた。
トイレ――個室の中――
オレはそっと二つ折りの手紙を開いた。
そこにはきたない文字でつづられた十何行の文が書かれていた。
お前も気づいていると思うけど、今オレ等のクラスは黒澤にのっとられる直前だ。
ヤツが何を考えているのかは知らないが、とにかく、アイツの仲間になるのはやめろ!
今、オレから見て、生き残ってるのは
伊藤 華也(オレ)
草木 匠
金沢 強(かなざわ ごう)
桜野 大介(さの だいすけ)
青樹 水都
この5人だ。
他にもなってなさそうなヤツはいるが、スパイの可能性もある!
以上!気をつけること!!
・・・・・コイツはいったいなんだ?
文を読んで最初に浮かんできた感情はこれだった。
伊藤のやつ、何か黒澤への犯行デモ組織 とか作る気かよ?
オレは絶対にのらないぞ?
だって、5人VSクラスのその他の男子 とかって転回になりそうじゃねぇか!!
オレ力ないし・・・頭脳派でもないし・・・
オレはさまざまな想像をしつつ、トイレを出た。
これはいったいなんなんだ?って伊藤を問い詰めてやる!!
教室に入ったとたん、伊藤華也と目が合った。
そのまま彼のもとへ直行するオレ。
「こ、これってどういう意味?」
オレの問いに対し、華也は答える。
「意味?そのまん?ま!ただ、気をつけろってことだけだよ!!」
華也は赤毛のように見える茶色の髪の毛をつまんだ。
・・・そのまんま・・って。
「じゃ、じゃぁ、単純にコレを頭に入れておけ。ってことでいいのかな?」
オレは笑顔を作った。
いつも、クラスで仲がそれほどでもない連中と話すときはこうなのだ。
華也はオレの髪をもう片方の手でつまむと同時にうなずいた。
「そそ。それだけだから?あんまり気にしない!!」
「はははー。分かった。」
・・・・髪さわるなよ!!
オレは少し乱暴に自分の髪から彼の手を振り払った。
・・・これで、コイツに用はなくなった。
自分の机へ向かうオレ。
・・・本当に困っちゃうよ!
どうしてみんなオレの髪をいじってくるんだよ!?
オレの髪はそんなにキレイでつやつやなのか?
・・・・・本当に、訳分かんねぇ!!
オレはムカムカをおさえようと深呼吸した。
・・・どんなことがあったとしても、誰がどうなろうとも!
オレは絶対にアイツの言うことをきかない!!!・・・
一つの決心を胸に、オレは席に座った。
キーンコーンカーンコーンキー・・・・
帰りの会が終わり、生徒はそれぞれ帰る準備をしていた頃だ。
アイツは突然オレのもとにやってきた。
「3時限目、ざぼってたみたいだけど、何してたの?」
この声は、くそ澤・・・間違えた。黒澤洸だな。
黒澤の声にオレはおそるおそる振り向いた。
・・・いつもいる周りの男子達がいない。
珍しいな。と思いつつオレは不機嫌そうに眉をしかめてみせた。
「別に?関係ないじゃん。」
・・・よく考えれば、こいつオレより力ありそう・・だな。
や、やばい!なんか怖くなってきた!!
オレはびびりつつ、それを悟られないように胸をはった。
「・・・関係ある。クラスの仲間じゃん。」
黒澤洸は冗談とも真面目ともいえる笑みを浮かべた。
オレは黒澤洸と話すのはいやなので話を切り上げようと思った。
「っそ。・・・じゃぁ、オレ忙しいから。」
かばんを手に くるり と黒澤に背を向ける。
「どうしたの?なんか今回はアッサリした話し方だね。」
・・・黒澤君と話すのが嫌なだけだよ!
「別に?そんな事ないし。」
オレは、アッサリ冷たく言い放った。
もうコイツと話したくないね!人の友達奪っといて!!
オレはすたすたと教室の出口へ早足でむかった。
「・・・・」
黒澤からなんの返事も無いな?と思ったときだ。
突然、後ろから首をつかまれた。
「!?――な、なにすん」
「俺に冷たく接するなんて、いい度胸。」
言葉と同時に黒澤は首を掴んだ手に力をくわえた。
「・・・・んっ・・は、なせ・・・」
助けを求めようと、辺りを見渡すが、誰もいない。
みんな帰るの早いなぁ!?
オレもさっさと帰っちゃえばよかったよ!
今さら後悔しても意味ないけど・・。
「もう二度と、冷たくしない、って言え。」
黒澤は飢えた獣のような目でオレをジィッと見ていた。
って、この状態で声だせるわけ無いだろぉ!?首絞められてるんだぞ?
首から空気が少ししか入ってこないんだぞ?バカか、お前はぁ!!!
オレは必死で空気を吸った。
・・・ャ、ヤバイ・・意識が、もうろうと、・・して、き・・・た・・・。
オレは悔しい思いをかみ締めた。
こうなる前から力をつけておくんだった。
・・・そしたら、こんな一方的になんてならなかっただろうし・・。
でも、このまま人生終わるなら、最後に反撃でもしたいな。
オレは最後の力を振り絞って、黒澤の腹をめがけてキックした。
(BL)現実と妄想2
またもやメチャクチャな感じになってしまいすいませんでした。