労働者の見ぬ世界

ルーマニアちゃんです。

いや、これね、うん、かなりの駄作になると思うんだ。

でも、読者さんがいなくてもがんばります!

ではでは(^_^)/

プロローグ

そんな、世界を生きたかった。



負け犬で終わりたくなかったよ。



あ~あ、ごめんね。



バイバイ。

第1章 貪

今日も深夜の都会を歩く。薄着の格好をして。私、寄島楓(よりしまかえで)は今日も金を求め、ただひたすら歩く。意地汚い顔をした人間に声をかけてもらうまで。
声をかけてもらえばもうこっちのモン。そこからが仕事の始まりだ。
(君、一人?ねぇ、少し遊ばない?)
ほら、来た来た。あまり金は持ってなさそう。でも、チョロそうだからうまく言えば案外簡単に騙されるかもね。
(ねぇ、私、、、、お金ないの。だからさ、あなたに私の体を売ってあげる。5万でどう?)
(、、、、、、)
まぁ、目の前の女がこんなこと言うなんて想像もしてないから驚いてる。
(ご、5万はちょっと、、、、、、)
フン、言うと思った。でも、こんなのも相手にしなくちゃこの世の中生きていけない。
男ってのは、本当に狡い生き物。持ってるものも持ってないって言って。でも、どのみち
見破られるんだけどね。
(あなたに言われたこと、出来る限りのことはすべてやる。あなたの好きなようにして構わないから。今回だけじゃなくこれからもこのような関係を続けてもいい。あなたに性欲処理係が出来たんだよ?5万なんて安いモンじゃない?ねぇ、頼りになるのあなた1人だけなの。お願い。)
正直、最後の頼りになるのはあなただけというのは真っ赤な嘘。私は他にも男がたくさんいる。そして、たくさんの男を棄てた。
(しょうがないな、君みたいな可愛い子なら5万なんて安いよね。いいよ。じゃあ、ホテル、いこっか。)
(うん。)
これであの子に我慢をさせずに済む。あの子とは私の子供のことである。
私は17歳。子供を持つには少し早い年齢だ。
私がこのようなことをする前に付き合ってる男がいた。普通の男だった。だけど、性欲だけは異常にある奴だった。顔をあわせれば、いつヤる?と聞いてくらいのものだ。1日に2回以上ヤるときもある。朝からヤらされて1日中怠い体で過ごした日も少なくなかった。けど、嫌いにはならなかった。決して悪い奴じゃなかった。でも、そんな甘ったれた考えが私の人生をドン底に陥れた。
子供を妊娠してしまったのだ。それを知った男は逃げるように姿を消した。自分のしでかしたことに責任を感じたのだろう。親にも出産を反対された。
私は居場所がどこにもないと確信したため、家出して子供と2人で生きていくことにした。
でも、私達の生活は絶望そのものだった。
金はなく、家もない。オムツ、服、ミルクなど揃えなければならないものが数えきれない程ある。どうしようとパニック状態の頭で考えた仕事がこの体を売ること。最初はとても
辛かった。付き合ってた彼のように優しい行為なんてなかった。高い金を求めれば求める程痛みや気持ち悪さが増すが、子供を守る為ならそんなことどうでもよかった。
しかし、やっぱり生活は一杯一杯だった。アパートの家賃は2カ月滞納している。子供の服は3着しかない。オムツは布オムツ。おもちゃはない。だから、今の仕事を辞め早く金が入る仕事を考えている。
(チェックインしたよ。部屋行こっか。)
さぁ、長い夜の始まり始まり。

第2章 恭里(きょうり)

午前4時。男はまだ寝ている。重い体を起こしシャワーを浴び、服を着る。そして、男の財布から5万円を抜き取る。そこで財布ごと奪ってしまえばいいのかも知れない。でも、もしものことを考えなければならない。街中で会って下手なことを言われてしまえば娘の恭里(きょうり)を手放さなければならなくなる。それだけは絶対に避けたい。
ホテルから出ると、外は若干明るかった。早く保育園に恭里を迎えに行っていっぱいおしゃべりをしよう。おしゃべりといっても私がただ話かけて恭里がアーとかウーって言うだけなんだけど。
(すみません。恭里の母なんですけど。)
すると、先生達が待ってましたとでもいうように恭里を抱いてきた。ミルクをちょうど飲み終えたばかりらしくとてもご機嫌で、私の顔を見るとキャッキャッと笑いだした。
そんな恭里を抱き、先生達に頭を下げると私は保育園を後にした。今、恭里は8カ月だ。体重がどんどん増えてきてベビーカーなしじゃ少し辛くなってきた。でも、そんな金はどこにもない。これからどんどんこの子にかかる金額が増えるというのに、今からつまづいていては話にならない。どんなことがあっても恭里だけは守り抜く。この子には私しかいない。金がないという理由でこの子を不幸になんかしない。
(あ、、、!)
思わず小さく声を出してしまった。私は見てしまった。
スリをしているところを。
まるで風のように背後に滑り込み華麗に財布を抜き取る。
(これだ、、!)
ピンときた。これなら自分の体を傷つけないで、かつすぐけ金が手に入る。恭里を保育園に預けずに済む。そうなればお金がかからず恭里と一緒にいる時間も増える。手際よく財布を盗る自信はないが、恭里を育てるためならそんなこと厭わない。
犯罪に手を染めたくなかった。でも、このままでは貧困生活がずっと続くし、いつか恭里にまで惨めな思いをさせることになる。決して裕福になどなろうとは思わない。だけど、恭里が普通の子供達と共に笑っていられるくらいの余裕が欲しいのだ。犯罪に手を染めている母親なんて最低だってわかってる。でも、捕まらなければいいだけの話だ。
大丈夫、恭里の為なら怖くなんかない。
ほら、さっき財布を盗った奴も気づかれずに人混みに紛れていった。盗られた奴も気づいちゃいない。腕を磨けばいいのだ。ただ、それだけ。
(こんな生活もそろそろ終わりだね。)
歩きながら私は恭里にそう言う。
当然だが、訳がわからずキョトンとしている為面白くて笑ってしまう。
あぁ、こんなに未来に希望を持てたのは久しぶりだ。
失敗なんかしない。これは命をかけると言ってもいいくらいの仕事になる。
でも、その分手にいれる物はとても大きい。
私は、負けない。





だけどね、私はその時、まだなんにも知らなかった。
こんなことしたって、馬鹿げた結果にしかならないことをね。

第3章 生活

俺は朝から不機嫌だった。
住んでるアパートの隣の部屋から赤ん坊の泣き声が聞こえ、泣き止んでも目が冴えてしまい結局それから一睡もできなかった。

労働者の見ぬ世界

労働者の見ぬ世界

みんな見てください! スルーしないで!寂しくなります。 つまらないかもしれないけどお立ち寄りください。 まぁ、中学2年生のレベルなので気軽に読んでいただけば幸いです! あと、フラグバリバリたつかもです。 ではでは、よろしくお願いいたします(^_^)/

  • 小説
  • 掌編
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-30

Copyrighted
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  1. プロローグ
  2. 第1章 貪
  3. 第2章 恭里(きょうり)
  4. 第3章 生活