引っ越し、その二

引っ越し、その二

引っ越し、その二

 前回はこの春亡くなった愛猫の引っ越しの話だったが、今度こそ人の引っ越しだ。
しかし、自宅の引っ越しではない。職場の引っ越しの話だ。
 
 私が今の職場に採用される前から今年十月の引っ越しが決まっていて、要は引っ越し要員としての採用なのだ。

 九月も終わりに近づき、職場にもダンボールがあふれるようになってきた。
引っ越し、これまた私の苦手な作業なのだ。以前一度引越しをした時も、どうしても面倒くさい台所は某業者に全部丸投げしたぐらいだ。
しかし、仕事は仕事。来客用の湯飲みや職員さんが使う湯茶用具なども段ボールに詰めなくてはいけない。膨大なエアーパックを目の前に、つぶす気もなくしてひたすら包むしかない。

 ただ、もっと面倒なのは仕事を抱えながら引っ越し作業をしないといけない職員さんたちだろう。ファイルを自分で段ボールに入れ、パソコンのLANケーブルを自分で結束しておけといわれてしまったら、自分だったらその場でやる気を失ってしまいそうである。

 そんな中で、諸事情により本来出勤しないといけない日に休みを取らざるを得なくなってしまった。非常に申し訳なく感じている。忌引き等ではなく、本当に自分の事情であるのがさらに申し訳ない。
 
 とりあえず、引っ越しが落ち着くまではもう休みを取らなくていい状態になりますように……。

引っ越し、その二

引っ越し、その二

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-26

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted