りんご

りんご

金色の果実を切って分けて

シャクシャク シャクシャク

忘れられた私はどうすればいいの
膨大な酸素に包まれた実は
茶に、茶に、染まっていくの

どうか、誰か気付いて
どうか、私を殺して

あの金色の果実は
今ではゴミになってしまった

りんご

実を結ぶことが出来なかったもの。

ありがとうございました。

りんご

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-25

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