ぼやきの埋立地(2007・2008年分)

昔からちまちま書き溜めていたモノPart3。心が荒れてると多かったりそうでも無かったり。

・権利(070123)
人間が人間のために考えた、無益で有害な妄想。
ゼロが存在すると考えるに等しい、実質を無視した存在。
それを忘れて私たちはそれが生まれながらにあるものであると勘違いしている。
都合よく。

・きっと(070703)
明日が今日の次に来るなら
私は明日を見つめていこう
遠い未来のことなんて
けして判りはしないけど
きっと
明日の次が未来だから

・ユメへ(070703)
真白な紙の上で悩む私を
不思議な霧が包み込み
固まった人差し指の先が冷たく湿っては
紙の上を鉛筆が逃げて行く
それが机から離れて去るころ
私はタビを始める

・じぶんについて(070928)
自分自身を省みるときにそれがいかに正確でない反省の方法であり、またいかに結果の伴わないものであるか、いかに実りの少ないものかを思い知らされる。
だが、しかし自ら知るこの出来るものでしか自らの行動を制御、あるいは促すことは出来ないのだから、結局は諦めるしかないのか、という結論に度々至る。
しかし実はこれこそが矛盾であり、この導き出された結論そのものが結局諦めによって導き出されたものに過ぎないのだ。
では自分は自分についていかにして枠組み、あるいは行動原理を定めればよいのか、少なくともこれを私は知らない。

・みかん(071116)
オレンジ色の、小粒のみかんをたくさん買ってきました。
色形は似通っていたけれど、味は玉石混交でした。
けれど、食べたことのない人にとってそれは、
やっぱり同じくらいの価値しかないものなのでしょうね・・

・迷路(080304)
迷路は人生に似ている。
行き止まりや回り道があっても、どうにかすれば出口へとたどり着くことができる。
そして勿論そこにたどり着くにはとてつもない努力と膨大な時間を弛まず費やす忍耐の心が必要である。
だが、それさえ保つことができれば、何らかの結果を得ることができる。
なんと迷路は人生に似ていることか。
人生は迷路に似ていることか。
迷路が怠惰な時間の産物に過ぎないあたりとかも。

・思い(日付不明、おそらく初冬)
新雪に残る紋
淡雪を溶かす風
若葉の生える時は遠く
蝉の声は去って久しい
滲んだ色の思い出は
涙と共に流れ去れ
陸地を臨む陽の光が
たなびく雲の絶え間より
いつ差し込むかと待っている

沈みゆく緋色の陽
鮮やかに映える緋
忘れられた物は多く
千を以てして足らず
西の空も冷え切って
並べて闇に包まれる
理由無く胸熱く
唯一つの願いだと
一番星を追いかける

ぼやきの埋立地(2007・2008年分)

私得でもない

ぼやきの埋立地(2007・2008年分)

昔からちまちま書き溜めていたモノPart3。心が荒れてると多かったりそうでも無かったり。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-23

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