ぼやきの埋立地(2005年分)

如月瑞希(きさらぎみずき)

昔からちまちま書き溜めていたモノです。燃えないゴミ。カテゴリが判らないのでとりあえず散文詩にしてみました。

・船(050507)
僕はただ、漂っていたんだ。
オールを投げ捨てて、潮流に身を任せ・・・
僕はただ、眺めていたんだ。
だんだんと雲の多くなる、薄っぺらな空を。
僕はもう、諦めていたのだろう。
未来を描くことを止めて、生きることの意味を失くして、
空にまだ、輝く太陽のあった頃ばかりを追い求めて・・・。
だからもう、雨は僕の目に映ることはない。
それでいて、雨は確実に船を沈めてゆくだろう・・・
その瞬間、僕の体を水以外の何物かが包んでしまうだろうことが、
たったひとつ、恐ろしいのだけれど。

・あめ玉(050507)
歩き始めた僕の背に、あめ玉がおちてきた。
ひょいとつまんで口に運ぶと、舌の上で瞬く間に消えてしまった。
味わったのは甘い一瞬と、口いっぱいの空しさだった。
「しあわせ」って、そんなものさ。と、誰かが背を叩いた。

・くすり(050522)
気がつくと、いつの間にか親友になっている。
気がつくと、いつも僕のそばにいて、僕の心を慰めてくれる。
君が僕の心を静めてくれるということに、
僕はいつ気づいたのだったろうか・・・

・うそ(050611)
自分でついた嘘が、
嘘かどうかわからなくなったら、
コインを投げて決めよう。
ゲームセンターの、
裏表のないコインで。

・おひさま(050712)
おひさまは、ぼくをみた。
おひさまは、ぼくをみた。
まぶしくて、まぶしくて、まぶしくて。
僕の影が、滲んで消えた。

おひさまは、ぼくをみた。
おひさまが、ぼくをみた?
なにもない、なにもない、なにも。
僕はどこへ行ったの?

・あした(050713)
昨日の思い出さえもないというのに、
どうして明日があるなんて思えるの。
昨日の事さえ思い出したくないと思うときがあるのに、
どうして明日を見つめているの。
どうして。

・せんぷうき(050713)
扇風機の風に吹かれて、僕の心で何かがはためいた。
煩わしくて、
扇風機を強にした。

・おんな(051010)
姉は僕が生まれるとき、妹が良いと言ったそうだ。
僕は自分の性を意識したとき、女が良いと思ったのだけどね。
残念ながら、世界って思った通りにはならないものです。

・幸福(051010)
しあわせになれますか
他人に与えて貰った世界で
しあわせになれますか
自分の世界を持たないで

ぼやきの埋立地(2005年分)

誰得よ

ぼやきの埋立地(2005年分)

昔からちまちま書き溜めていたモノです。燃えないゴミ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-23

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