ご主人くんとワンコくん
こんな青春もありだろ。知らんけど。
俺は、別にどこにでもいる普通の高校生だというのに
普通に授業を受けて、弁当食って、部活動で汗を流し、可愛い彼女とラブラブして・・・という普通の高校生活が送れていない。
「御主人様ー!」
こいつのせいで。
「おい、犬。その呼び方は学校じゃしないって約束だよなぁ・・・?あ?」
「えー・・・だって御主人さまは御主人様ですしぃ・・・ほかに呼び方が・・・」
「口答えすんな、尻蹴り上げてやろうか」
「えっ・・・あっ・・・や、どーしよ・・・っ」
顔を赤くして悶えるコイツは、俺の犬。オブラートに包まず言うのなら、俺の性欲処理機。
入学式でコイツを一目見た時から、俺はコイツを虐めたくてたまらなかった。
初めて虐めたのは、高1の秋。上靴に精液ぶっかけて置いといてやったら何故か喜ばれ・・・
それからずっとこうして、「御主人様」と大層(?)な名前で呼ばれて、後ろをついて歩かれる日々を送っている。
「おい、犬」
「はいっ!」
御主人様と対になる存在と言えば犬だろうという安易な発想で、コイツの名前は犬になった。
確か、どこかで名前を聞いた気がしたが
きっと気のせいだと思う。
「次の授業なんだ」
「えーっ・・・と、現国です」
「だりぃ。サボるぞ」
「はい!御主人様!!」
三階・男子トイレの個室に入り、犬を俺のアレの前に跪かせると、犬はとても嬉しそうな顔をして赤く充血した俺のアレを舐めしゃぶり始めた。
「はんっ・・・んふぅ・・・」
「何だよ嬉しそうに舐めやがって・・・」
後ろ髪を鷲掴み、腰を乱暴に振ると犬が嬉しそうに俺の腰に抱きついた。
「んっ・・・んんんっ、ふうっ・・・ぅうう」
「はっ・・・はあぁ・・・ぁっ・・・」
犬が眉間に皺を寄せて泣きながら、俺の腰に抱きついて奉仕している。
その様の浅ましさなんて、どの教科書にも載っていないし、誰も教えてはくれない。
『真面目な授業を真面目に受けることに飽きた。』
犬と出会ってからその気持ちは大きくなっていき、今、真面目に受けている授業なんて無いに等しいくらいだ。
「誰でも教えてくれる事を、どの本にも載っているだろう事を、今、真面目に学ぶ必要なんてどこにあるんだろう」
そう思った時、俺の腰が無意識に跳ねた。
「んっ!?んんんんんっ・・・んー!」
「ぅあっ!あああああ・・・あー・・・」
犬の生暖かく湿った口内に精液を迸らせている最中に口から抜き、顔にかけてやる。
犬は顔に出されるのが好きなんだと知ったのは、そんなに最近の事じゃない。
「あっ・・・ふぁ・・・あひ・・・ひいぃぃあ」
「・・・んだよ犬、御主人様と一緒にイくなんざ一億光年早ぇぞコラ」
「きゃひぃぃんっ!」
口内に出した時にイったらしく、犬の腹は白く汚れていた。
それが気にいらなくて、犬の萎えかけているアレを踏みつけると、本物の犬のような声を出して背中を反らした。
「ははっ、犬みてぇ」
「あっ・・・や・・・痛いぃっ!やっ…あんっ!」
踏んだままぐりぐりと刺激してやると、犬が「もっと」とせがむように腰を振り始めた。
腰を振る度に涙は零れ、長い前髪がぱさぱさと揺れ、伏し目がちの目に影を作る。
「ふぅっ・・・ぅうんっ・・・うあっ・・・ああっ!」
「あーあー・・・出しちゃって」
足の裏に、精液が迸る感覚がした。
どうやら踏まれながらイったらしい。器用な奴だ。
「ったく・・・足の裏汚しやがって」
「あっ・・・めんなさい・・・ごめんなさいぃ」
「許さねぇっつー訳で舌出せ」
「?ふぁい・・・」
べろ、と犬が精液で白く汚れた舌を出した。
その汚さに嫌気がさし、舌を重ねてそのまま唇を塞いでやった。
「んっ・・・むっ・・・」
じゅるじゅると音を立てて精液を舐めとり、唇を離す。
「ふぁっ・・・ん・・・?」
俺がズボンのポケットからピアッサーを出すと、犬は青ざめて上目遣いで俺を見た。
「ん?何」
「何それ・・・?空ける・・・穴空けるんですか・・・?」
「空けるよ。カッコいいじゃん舌ピ。大丈夫だって失敗しないから」
「そういう事じゃなくて」と言いかけた犬の舌を掴み、ピアッサーを当てると、犬が腰に強く抱きついてきた。
まだしまっていないアレが、犬の顔に当たる。
「・・・いくぞ」
ピアッサーを握る手に力を入れると、がちゃんという無機質な音が個室に響いた。
ひくり、と犬の体が痙攣して、涙が頬を伝った。
「ぁ・・・う・・・っ」
「ほれ、見せてみ・・・おぉ、きれいきれい。ちゃんと真っ直ぐ入ったな」
「は・・・はひ・・・」
舌の上に光るピアスは素人がやったとは思えないほどきれいに、真っ直ぐ入っていた。
穴を空けられた犬の舌は赤く腫れ、熱を持っていた。
「・・・あれ、俺今日ゴム持ってねぇや・・・・・・」
ズボンのポケットに手を突っ込みゴムを探すが、それらしき物が手に当たらない。
どうやら、持ってき忘れたようだ。
「生でやると腹下すよな」
「生でもへーきれすよ・・・?」
穴を空けられた痛みのせいか、犬の呂律はまともにまわっていない。少しだけ下半身が熱くなる。
「腹下したお前を保健室に連れて行くのがダリィんだよ。別にお前の体なんて心配してねぇわダメ犬」
「あうう・・・・・・」
しゅん、と頭を垂れた犬を横目に再び探しはじめるが、やはり見当たらない。
「しゃーねぇなぁ、おい犬」
「ふぁい・・・?」
「舌ピ空けたてのその舌で舐めてくれよ」
「ふぇ・・・?入れてくれないんれふか??」
「言ってんだろ。腹下したお前の看病なんかしたくねぇの。ほら、早く咥えろ」
若いというのは本当にいいことだ。アレの回復が早い。出してそんなに経っていないというのに、アレは再び赤く充血し、反り返っていた。
「ほれ」と唇にあてがうと、犬は少しだけ嬉しそうな顔をしてずるずるとアレを咥えこんでいった。
「ふぇっ・・・ううう・・・・・・」
「あー・・・気持ちいい」
舌ピが裏のいいところに当たり、熱を孕んだ舌が敏感なところをべろべろと舐めまわしていく。
腰に回っていた手はいつの間にか解けて、気が付けば2人で手を握り合っていた。
「ふぁ・・・うう・・・」
「はっ・・・ぁっ・・・・・・」
頭を前後に動かして、見せつける様に舌を側面に這わす犬。
その顔は本当にいやらしくて、目の前がチカチカする。
「はっ・・・も・・・出る・・・かも」
「ふぇ・・・っ、うう・・・」
指が絡まって、きつく結ばれる。
ちらり、とこちらを上目遣いで見た時の犬の睫毛が僅かに差し込む日光を反射して、きらりと光った。
「・・・・・・ぅあっ!?」
「んぶっ!んっ・・・んんんー!」
腰が跳ね、再び犬の口内に精液を迸らせる。
熱を持ち、まだ痛みが残る口内に出された快感によって、犬もまた精液を迸らせる。
「ふあ・・・あ・・・あー・・・」
ひくひくと震える犬は嬉しそうな表情を浮かべながら瞳を裏返らせて、涎と鼻水を垂れ流していた。
その顔を携帯カメラに収めて、平手打ちを食らわす。
鋭い音とともに犬の顔は普通の顔に戻ったが、目はとろんとしたままだった。
「ふぇ・・・?」
「きめぇイき顔晒してんなよ犬」
「ふぁい・・・すみませ・・・んっ」
まだ涎が垂れて、青臭い唇に深いキスをして、そのまま抱き合った。
どこかで授業終わりのチャイムが鳴っているのを、俺たちはぼんやりとした頭で聞いていた。
(次はゴム持ってきてくださいね?)
(指図すんなこのダメ犬。)
(くぅん・・・)
ご主人くんとワンコくん