僕と彼女の生活
第1話
【登場人物】
僕:神原 竜輝(りゅうき)
彼女:杜川 紫苑(もりかわ しおん)
僕は生まれながらにして目が悪かったためか、10歳の時に視力を両目とも失ってしまった。
そんな僕にも『ガールフレンド』というものが出来た、それがいまの彼女だ。
彼女は僕が視力をないことを知ったうえで僕を愛してくれた。
最初は疑っていた、目が見えないことを利用してなにかしでかすんじゃないか…と。
だけど違った、彼女は僕の眼の代わりとなって働いてくれた。
「ここ、段差あるから気を付けて…そうゆっくり…」
僕がなにかしたいというと僕の手を取りそこまで連れて行ってくれた。
そんな彼女とは幼馴染だった。
彼女はある時、東京から愛媛へ親の転勤で引っ越してしまった。当時僕たちは8歳だった。
それから13年、21歳のときに彼女と東京であった。
「あれ?もしかして…リュウちゃん?」
彼女から声をかけてきたのだ、僕たちはその辺のカフェに入りお互いのことを話した。
その後の進学のこと、友達のこと、親のこと、彼女が東京へ戻ってきたこと…僕が盲目になったこと
彼女は驚き申し訳なさそうにしていた。彼女は相変わらず声に感情がすぐに表れた。
「リュウちゃん…私がリュウちゃんの眼になってサポートしても良い?」
この言葉がきっかけに付き合うようになり、僕をサポートしてくれた。
付き合ってから2年目…プロポーズをした。
「ねぇ、結婚しようか」
この一言で、僕と彼女の新たな生活が始まった。
――午前8:32
眼が覚めると起き上がり寝室からリビングへと延びる手すりを頼りにリビングまで出る。
今日、僕の家に…彼女――紫苑がやってくる。
確か…11:00くらいって言っていた気がする。
それまでなにをしようか?
今日は彼女が来るから今後のことについて話し合わないと。
いつ婚姻届を出そう、結婚式はあげようか、家具がないから新たに一緒に買いに行こうか
彼女のセンスがひかるなぁ~…
なーんて考えてるとあっという間だった。ピンポーンっとチャイムがなった。
彼女には「鍵は開いてるから勝手に入ってきて」と言っておいたからガチャっと扉があく音がした――――
「ふぅ、整理終わった!これでリュウちゃんとの同居生活が始まるんだね」
彼女はとてもうれしそうに言った、僕もうれしくなった。
「そうだね…いつ婚姻届を出そうか」
嬉しくなってついさっきまで考えていたことを口にしてしまった。
彼女は少し恥ずかしそうに「近いうちに…行こう」と言った。
僕と彼女の生活
読んでいただきありがとうございました!
会話が少ないですね…はい。
がんばります…
最後まで読んでいただき有難う御座いました!
またのお越しをお待ちしております★