マンホール

最近田舎に引っ越してきた女性がいたんですが、すぐ引越してしまったんです。僕は残念なようで少し安心しています。あの女性は何か連れてきてたので

「マンホール」

私の家は随分田舎にあるので大抵買い物などは遠くに行く
遠くなもので行き帰りの時間がとても退屈なのだ
はじめの方は景色を楽しめたが今はもう飽きてしまった

人にもなかなか会えない程の田舎で
人と出くわせば必ず世間話をするくらい
今日もなかなか会えない

曇り空で今日の景色はいつも以上につまらない

もっと便利なとこに越してきたほうが良かったかしら

そう思っていると道の真ん中で市の職員だろうか？
作業着を着た中年の男達がしきりに穴の周りを行ったり来たりしてる

「どうかしたんですか？」

「あぁ、あんたは最近ここに越してきた村上さんですかぃ」

ペコリとお辞儀をする

「なんだか山本さん家の排水溝がえらい臭いらしいんですわ」
「動物の腐敗臭ってやつですか？それがたまらんそうで」
「粗方セキが壊れてるだけだと思いますがね、一応点検しとるんです」

マンホールの中にロープが垂れてる

「今若いのが入ってますよ」
目の前の中年のリーダーが糸を軽く引っ張って何か叫んでる

「「おぉーい、どうだぁ？」」

糸がピクピクしている
何かの合図だ

「ったく拓は何してんだよ」
「あぁ見えて拓は真面目だからなぁ粗方今修理中なんじゃないか？」
別の中年男性が言う

その瞬間
ロープが蛇のように穴に帰ってく

「おいおい！」
急いでロープを引き戻す
場が慌てている中
その光景は穴釣りのようで私はただ呆然と立ち尽くすしかなかった

すぐにロープが緩んだ
「ちょっと見てくるからロープ待っててくれ！」
リーダーが穴に入ってく

その間私達はロープを呆けた顔で持っているしかなかった
ロープがまたピクピクする

「「早く引っ張ってくれぇ！！」」
リーダーの声だ

ロープを引っ張ると
拓の肩を抱いた形でリーダー格の中年が穴から出てきた

拓と呼ばれる青年はうな垂れずっと下を向いている
髪の間から見える肌はひどく青褪めていた

そして下水まみれの体は動物の腐敗臭が臭った

中年が拓を横に寝かす

「おい！しっかりしろ！！」

いくら声をかけても反応しない
その青年の目はトマトの様に赤くなっており
ただただ口をパクパクさせてる

「お・・・・・・おん・・・・・おんな・・・・お」

どうやらそう繰り返してた

しばらくして救急車が到着して
その青年は運ばれてしまった

その場にいた中年たちは今にも泣きそうな顔をして皆救急車に乗っていった
とうとう現場には私一人になってしまった

ここは田舎だから大丈夫だと思ったけど

どうやらもう見つかってしまったようだ

また新しい家を見つけてあげるからね

その女は穴にいる妹に向かってそう嘆いていた

一応解説なんですがその女の妹は死んでるんですがその女はそのことを信じられず
遺体とともに家を転々としているんです。ただ遺体があまりにもひどいので隠すようになったんですが
それからどうやら遺体は動いている、その女は隠すことで生きていると勘違いして発見されるのを嫌がってるんです

そして越してきた場所での発見される一幕です

解説下手でごめんなさい

もっとまとめられるよう努力します！