イダテン同盟9

「おいおい、アキヒト。お前学校で、なんかカオルに凄いこと言ってたな」
カイトがいった。
「ああ、言っちまったな」
「だいじょぶか?ネットいじめに立ち向かうのは大変だぞ」
「カオルちゃんの力も借りていじめをなくす算段はついている」
「ほう」
「俺一人でも頑張るんだ、味方でいるって言っただろーッ!!って言っちまったもんな」
「プッハァーッハッハッ。誰が一人だよ、俺たちイダテン同盟がいるじゃねぇか」
「そりゃあ、ありがてぇな」


 そして、放課後、カオルを率いるイダテン同盟5人はイオンの家に集まった。
「みんなごめん、私のために・・・」
カオルが言った。
「いえいえ、こちらこそカオルちゃんのイジメを無くせてうれしい」
と、サキ。
「じゃあまず作戦会議を始めよう」
アキヒトが言い出しみんな気が引き締まる。
「じゃあ、この中でカオルのイジメを無くすために自分がイジメられてもいいという人」
「そんな人いるのかよ?まあ、俺はいいけど」
そう言って手をあげたのはカイトだった。
「今夜7時、一斉にカイトへのネットいじめを開始するそして、他の人もそのいじめに関わってきたところでカオルもカイトへのネットいじめをする。自分が他人を虐めることで自分がイジメを受けずにすむ心理だ」
「ええっ?でもそれはカイト君に悪いよ」
カオルが言った。
「俺たちの言うことが聞けねぇのか?」
アキヒトは、冗談を言った。するとカイトが
「大丈夫俺は泣いた赤鬼みたいにならねぇよ」
するとアキヒトが
「こいつ学校でこう言ったんだ。
「お前らイジメのターゲットをカオルにするんなら先ず、俺たちをいじめで泣かせてからにしろってクールに言ってたぜ」



 そして、時刻は午後7時、カオルは、ネットいじめをしたくはなかったので影武者にアキヒトにやってもらった。
 ネットとは顔の見えない相手だ。なのでアキヒトたちは同じへ屋で顔を合わせながらネットいじめをした。
 カイトはケロットしている。
 作戦は大成功だった。ネットいじめのターゲットはカイトに移動した。
「カオル、だいじょぶだ。俺はいじめにまけられないからな、本当に大事なものは虐めなんかじゃ消えねーよ」

イダテン同盟9

イダテン同盟9

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-18

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