君は桜。

たくさんの君が、咲いている。

綺麗で綺麗で、でも、弱くて、弱くて。

君を守りたい。

君を抱きしめたい。

でも

それは叶わない。

君は、いつか散ってしまう。

それも、すぐに。

咲いてからの、わずかな命で、輝き、僕を魅了する。

でも、その輝きは、すぐに消えてしまうから。

僕が、そのわずかな時間を守りきる。

君の輝ける時間を守る。

だから

君は輝いて。

その輝きを見ると、僕は頑張れるから。

そして、輝きが消えたら、

新しい君が、生まれる。

そしたら、新しい君を守る。

新しい君は、きっと輝くから。

今の君より、もっと輝くから。

だから今は輝いて。

輝いて輝いて輝き続けて。

そして、僕は守って守って守り続ける。

僕は、いろんな君を見られて、幸せだよ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2013-09-18

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