how crazy

yuiの曲how crazyを小説にしてみましたー。
(yuiファンの方で気に要らない人はいると思います。)

冷たいギターをケースに入れる。
地下鉄の窓には汚れたジーンズをはいている自分が映っていた。 まだ人通りは多い。いつもならまだ歌っているけど、今日はここまででいいや。
ふと、先生たちが言っていたことを思い出した。 全員世の中のコトを全部知ってるような口調だった。 あたしはそんな大人になりたくない    そう思った。先生のことなど尊敬できない。

あたしは、あの頃のままだ。
お金なんてちょっとあればいい。

大人たちはわかってるようにあたしのことを話す。それがいやだった やめてほしい。

深い、深い海に沈んでいく船のような所から、あたしは逃げ出してきたんだ。

夢を愛していても、いつも純情ではいられない。

駅前通りの地上へ続いている階段はいつも暗くて不安になってしまう。 夕暮れのコンビニの駐車場で、明日を知っていない子供があたしに向かって小さく手を振っていた。   「知恵をつけなさい 将来負けないように、、、」お母さんは言っていた。違うと言いたかったのにうまく話せなかった。
そんなんじゃダメなんだ 納得もできない。  神様は、ちょっと不公平だと思う。 どんなに努力を続けた学生も、結果にならなければ家族はきっと悲しむ。でも世渡りがうまくいっても、そんな人生尊敬できない。

こんな矛盾ばっかな感情を あたしはいったい、いつまで抱えて生きていくの?



冷たいギターを、もう一度そっと抱きかかえて  一人であの頃みたいに歌った。

how crazy

how crazy

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-09-01

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