Lack North

手に入れるのがこわいのは かわりに何かを失いたくないから
小さな円をゆっくりと描き続ける
壊れたとあきらめながらも 意味がないと気づきながらも 
私をやめられない

風の強い日 夏の終わり 花火した
キミの線香花火両手で囲ってそっと守った 笑顔絶やさないように
あれからそんなに経ってないのにたくさんのものが増えたよ
マイペースでナマケモノが私の生活もずいぶんとかわったよ
それでもまだ何一つ片づけられないでいる
Trial And Error繰り返す日々
”限界はまだまだだ”そんな声が聞こえる だけど
明日あさってしあさってと進むうち 夢はかすんいってしまいそうだよ
そしてきっと足元さえも見えなくなるの

悲しいから卒業したくない 先の見えない未来より今にしがみついていたい
キミはいつも眩しすぎて 私は受け取るばかりで
私なんかよりいろんなもの持ってて 憧れるけど
私は私でやりたい

日程明らかになっていく本番も つきまとうお金も過去のデータも
やっぱり漠然としか見れなくて
かたちのない打つべき敵は 名前さえも聞かずに供養してしまいたい
失うものが自分以外ないから 一度きりでも傷つきたくないんだ
ふらふらととぎれそうなか細い針揺すっている
立ち位置が見えない色のない日々
”自分に負けるな”そんな言葉は今は届かない だけど
他に人はみんな自分自身の”N”を持ってるから せめて歩調を合わせないと
足元すくわれちゃうよ

私のNもきっとあるから みつかれば答えはでるはず

終わったらまたあの日のメンバーで花火しようよ
ううんその前に花見行こうよ
ああでもどうしよう その前に偶然キミに逢っちゃったら・・・
うまく笑えるかな・・・
でもそんな奇跡にも備えて 小刻みに針を揺すりながら
一人よがりの淋しいNも 涙かわかす強いNも 私の中に要るから
みつかり次第全部もっていこう!!

Lack North

Lack North

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-14

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