阿呆(あほう)


だから おめぇは生粋の阿呆(あほう)なのだから、

泥土(でいど)にづぶりづぶり、と

しぼりっかすを 拾わねばならぬのよ。

洟垂(はなた)れ坊主 よう、

世紀末の間抜けづら よう、

はらの虫が じくじく泣きよるかっ

  さぞ 苦しかろうに

腹はくくった、

()りぬかれた眼ぉ、眼ぉ、、眼ぉ、、、まなこぉの

こんくりーとに()っ伏した

  モラトリアム、が髑髏(しゃれこうべ)の音

    桎梏(しっくい)に病むドグマの生き よう、



はらの虫は 未だ、じくじく泣いてっか

  さぞかし 苦しかろうに

いまさらながら、

  焦燥によく潮水(しおみず)()み入ります



黄昏へ(ふけ)て おめぇは しぼりっかすを()でて居るのよ。

明日とも知れぬ、



愛すべき阿呆(あほう) である

阿呆(あほう)

阿呆(あほう)

「だから おめぇは生粋の阿呆なのだから、 ・・・・・・」

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-14

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