また今度

姉妹のお話です!
妹からの。
よくわかんないかもしれませんが、そこが魅力です!多分。

「そろそろ、いかなきゃ」

その一言に、ぼんやりと炭酸をのんでいた私ははっとした。

「え、もういくんだ」

一昨日、遠くの大学に居てめったに会えない姉が帰ってきた。そして今日帰るのだ。
小さい頃から親より姉の言うことを聞くような子どもだった自分は家の中のだれよりも
姉が帰ってくるのを楽しみにしていた。

「うん、今度来るときはもっと長くいられるようにするよ」

そうしてくれるとありがたいが、できれば今もっといてくれるように・・・・・・むりだけどね
自分の中の考えだというのに、すぐ否定する

「うん。じゃあ今度来てくれる時には楽しみにしてるよ」

でも、やっぱりこのまま帰らせてしまうのは名残惜しく

「あ、そういえばこの間言ってたブレスレット、できたよ」

などと声をかけてしまう。でもやはり少し話して終わりなのだ。

「じゃあ、ばいばい」

「うん、早くかえってきてね」

ドアを閉じる音が響く。
そもそも、姉が帰ってくるときに勉強していたら悪い、と考えて終わらせるつもりだった宿題も
まだおわっていないじゃないか。
でもぼんやりとして、動きたくなかった。
別に、姉がいないと生きていけないわけじゃない。
自分にそういいきかせて視界をはっきりとさせる。

「はぁ」

軽くため息をつき一気に炭酸を飲む。

「宿題という名の戦いに挑みますか」
「それじゃおねえちゃん」

また今度

姉妹のお話です。大事なところです!
自分でもよくわかりませんがまぁ、そこを楽しんでください。

また今度

姉妹の妹さんの。 仲いい姉妹だけど、困ることだってたくさんありますよね。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-11

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