SUI☆PARA

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主な登場人物

*夏野 愛             (なつの あい)
*鈴木 雲海            (すずき くもみ)
*仲藤 亜美奈           (なかふじ あみな)
*五十嵐 風香            (いがらし ふうか)
*内山 F.ジョーンズ 悠布壱   (うちやま エフ じょーんず ゆういち) 

第1楽章 「内戦」

                春、出会いと別れの季節。

      冷たく甘い香りを漂わせた風が、木々に春を告げ廻る。

散りゆく桜のはなびらたちを背に向けて、私たちはココ「慶山東中学校」へやってきた。

初めての制服、初めてのスクールバック。何もかもが新鮮だった。

私、夏野 愛はどの生徒より先にこの学校へ来ていた。まだ、正式な入学はしていなかったが

東中の校門を誰より凛々しい顔で通って行った。

何の迷いもなく、昇降口で靴から上履きへ履き替えて階段を上り、事前に指定されていた教室

2年4組へと足を踏み入れた。念のために言っておこう、愛は今年入学する中学1年生だ。

なぜ、入学式前に2年生の教室に足を踏み入れたか。それは、そこまですごいことじゃない。

愛はこの春、慶山中学校吹奏楽部に入部したのだ。

吹奏楽部に入部したものは、入学式前に集まる伝統のようなものらしい。

今日はこの教室に通ってちょうど1週間。

様々な部活でのルールを説明されたり、この学年の目標を決めたりと言った全く音楽というものはやっていなかった。

内心、なにコレと思った者も少なくはなかったが誰も一切文句は言わなかった。

こういった者はおそらく、顧問の先生にでもよく見てもらいたかったのだろう。あのために・・・。

吹奏楽部に入部した新1年生誰もが、この日を待ち望んでいた。

それは―――

                               『楽器決めだ。』

愛:「おはようございます。」

その声は、教室内に響きまわる。

愛:「まだ、だれも来てないのか・・・。」

小さな声でぼっそと呟きながら、きれいに並べられた机の間を避けながら窓側の席まで行った。

持っていたスクールバックを置いたと同時に一気にやってきた・・・。

『おっはよーーーー☆』
 
勢いよく扉を開けて教室に飛び込んできたのは、鈴木雲海と五十嵐風香と仲藤亜美奈だった。

風香:「愛、おっはよー!」

亜美奈:「愛、元気か―!」

愛:「元気だよぉー☆」

今来た3人は、愛とつい最近友達になった浜渡小学校出身。

とっても明るくて元気な3人。愛はこの3人がもう大好きです☆

雲海:「うおぉぉおぉぉぉぉ。」

お腹の底から出た、太い声で思いっきり叫ぶ。

亜美奈:「いや、いきなりなんだし笑。」

雲海:「だってさ。だってさ。だってさ。・・・。」

愛:「楽器決めんでしょ?ww。」

雲海:「いいトコ持ってかないで―(泣)」

吹奏楽部に入った以上、絶対に決めなければならないこと。楽器決め。

今後の活動にかなり響く大事なことだ。

この事の重大さを愛たち新入生はしっかりわかってるようで、かなり慌てているのです。

雲海:「あ"----。この日でこれから楽しい吹部生活ができるかが決まる―!!」

愛:「ちょっと、言わないでよ。気にしないように頑張ってたんだから!!」

愛は雲海の元へ飛び込んで、手を空へと近づけてからの急降下!!

バッコーン!!

少し鈍い音が雲海の頭から発信された。

雲海:「痛―――い!!!ちょっと酷くない?!」

愛亜風:「ひどくないww。」

よく、テレビの向こう側で行われているバラエティー番組の小ネタが、たっぷり詰まった日常。

毎日、毎日新ネタが生まれる。ひょっとしたら、そこら辺にいる芸人さんよりかも笑いがとれるんじゃね?!

なんて思ったりもしている。

さて、こんなことをしているうちに教室には新1年生が全員そろった。

全員が決められた席に着き、顧問の先生が来るのを待っていた。

私たちの入った吹奏楽部、通称『吹部』

この部の顧問をしているのは内山F.ジョーンズ悠布壱先生だ。

名前が長いのは突っ込まないでおく。うん。あえてね。

部員からは、Jと呼ばれている。

Jは音楽の先生かと思いきや、実は英語科の先生だ。

雲海:「先生遅いね。」

愛:「まあ、Jだしね。」

亜美奈:「Jだからな。」

風香:「Jのことだからね。」

先生がいないからって、好き勝手言っている私たちだったが。

J:「俺ならいるけどー。」

『ウソだろー!!』

まさかの登場!!

全く、入ってきた気配などはなかった。普通であれば、扉を開けるとき東中は横へ引くタイプなので

扉を開けるときガラガラガラーと音がするので気が付くはずなんだが・・・。

愛:「J、どっから入ってきたの?」

亜美奈:「わかんない。てかさ・・・。」

と、やはり突っ込まずにはいられなく小声で相談。

していたが、それに気づいたようで

J:「ほれ、そこ俺が影薄いとか言わなーい!」

愛亜:「まだ言ってませーーん!ww」

雲海:「てか、自覚してんじゃん。」

J:「はーい。それも言っちゃダメー。てか、今日のこと説明しなきゃww。」

そうなんです。この人すごく軽いんです。

J:「今日は、楽器決めです。事前にとったアンケートを参考に一人ずつオーディションして

その場で決めてきます。順番は、背の順で。」

『はい。』

・・・。 

愛:「背の順とか、m((」

J:「めんどくさいとか言わないでね。」

『はいww。』

と、かる~くはじまった楽器決めだった。

SUI☆PARA

なんか、まとまってないです*
大きな大きな原石を見つけてしまった状態です私、AIRUは。
この原石を磨いて、宝石になるようにがんばるんでよろしくお願いします!

SUI☆PARA

吹奏楽部のお話です* そのうち恋愛方面にもいくかもです* とにかく、笑いを届けられるようにがんばるんで読んでくださいね*

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更新日
登録日
2013-09-09

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