刹那、静寂そして、爆誕

刹那、静寂そして、爆誕


激しい雷鳴。
鳴り響き、震える大地。
強大な轟音によって矛盾を覆した無音の世界を作り上げていた。
 
―――刹那。
あまりの差に私はひどく耳鳴りがするのを感じた。
しばらくして、微かな音を聞き取れるようになった頃には
薄気味悪い影がわたしたちをねっとりと包んでいた。

―――静寂。

そして
それは誕生していた。

暗闇の中に蒼白く光る何か。
まわりをまとう蒼き火炎の渦。

―――爆誕。

刹那、静寂そして、爆誕

刹那、静寂そして、爆誕

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-07

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