ジョナサンへ


カモメの君 ジョナサンよ

おまえは何処(どこ)で死んだのだ

想像上を高く飛びこへ

ネットにからんで電子(でんし)と散ったか

おしえてくれ

翼を持つものよ

もたざる正義に欺瞞(ぎまん)闊歩(かっぽ)する

いま

ジョナサンよ

われわれは数多(あまた)の翼をかりて

すべからく真実の鉄鎚(てっつい)をくださねばならぬ

勝機(しょうき)はあるか

ひたすら 正気であれるか

もはや想像上を越えた矢は 盲目(めくら)弾丸(たま)へとって代わり

無頼(ぶらい)の悲しみたちが爆音立てて

夢の奥までノックしている



羽根をもがれた ジョナサンよ

これでも見過ごせるというか

未だ「愚鈍(ぐどん)であれ」と(さと)せるのか

いいか うたぐってくれるな

たとえ 芯根(しんね)が深くとも

いまこそ



純白の翼をたてる 時がきたのだ

ジョナサンへ