君アレルギー

みなみ

放課後・静まり帰った教室・異性と2人きり
しかも、その相手が学年で人気者の
大内 良 (おおうち りょう)である。
そして、私は、ごく平凡な父・母・弟と暮らしている、高校2年生の
柿原 沙月(かきはら さつき)です。
そんな私は学年で人気者の大内 と面識もないし、喋ったこともないしで…
そう。今の気持ちを言葉にすると

気まずい…。
「柿原。俺、アレルギーが出るほどお前に惹かれてる。」
…ん?…アレルギー?
「だから、俺…もっと柿原のこと知りたいんだ。友達からで良いんで俺と付き合って下さい。」
…新手のイジメか?これは?
大内はエナメルを左肩に掛けた。
「よし!じゃあ、俺これから部活だから、まだ外は明るいけど柿原 気をつけて帰れよ。」
「えっ!私の返事は?」
大内が教室を出る直前で沙月は大内に言った。
「あぁ、言っとくけど柿原に
拒否権はないから。
じゃあ、また明日。」
大内は爽やかな笑顔をして、教室を去っていった。
これが…絶対王制!
沙月は心の中で叫んだ。

翌日
「柿原おはよー。」
私の目の前には満面の笑みの王様が居座っていた。
「…おはようございます、大内くん。
あなたの席はもっと前じゃないんですか?」
「うん。そーだけど?」
「大内くんが座っている席の人が困るのでわ?」
大内は目をパチパチさせて、少し微笑んだ
「そーだな、困るよな。
柿原の言う通りだ。」
そう言うと大内は、椅子から降りて沙月の机に肘をつかし膝は床に付け、もっと至近距離な位置になった。
「これだったら困らないよな。」
「…私が困ります。」
「柿原おもしろーい。」
全くもって笑えない私。
「良ー。」
「んー?柿原じゃあな。」
大内は、クラスの男子に呼ばれ沙月から離れた。
一安心な私。
「ちょっと、沙月!
どー言うことよ、説明しなさい。」
大内が離れた後すぐに沙月に駆けつけたのは、中学からの親友の 滝内 麻友(たきうち まゆ)である。
「アレルギーみたい、私。」
「は?沙月 何かアレルギーあったっけ?」
「そうじゃなくて、私がアレルギーなんだって。」
意味がわからないのはムリないだろう。私は、昨日の出来事を麻友に話した。
「はは〜ん、なるほどー。
恐ろしい男ね、大内 良。」

君アレルギー

君アレルギー

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-06

Copyrighted
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