100円ローソン

よろしくお願いします。
沖藤 美雨です。

この小説で何かを感じ取ってもらえたら嬉しいです。

文才はないけど。
感性と経験値だけで書きました。
でも、頑張りました。

一見、エロさにもほどがあるアングラ小説に見えますが、
「人間としての在り方の真実のひとつ」を書いたつもりです。

官能小説ではありませんが
R-18です。

有り得ない展開の中、人間の心理を読み取っていただけたら嬉しいです。

ちょっと、病んでる感はありますが

サクッと読めると思います。
よろしくお願いします。

あ、私自身は、ごく普通に生きている人ですが、心の病は持っています。

※違法行為はしたことありません。

エロさにもほどがあるアングラ小説に見えますが、「人間としての在り方の真実のひとつ」を書いたつもりです

100円ローソン

彼が運転する、年季の入った軽4自動車の助手席で、私は外の景色を眺めていた。
いつもと変わらない景色。
コンビニ、吉野家、ガソリンスタンド、ファミレス、パチンコ屋などが節操なく目に映る。
いつも同じ景色だけど、いつ見ても、知らないところを走っているような感じがする。
目ついた物全てが、ひとつひとつ、自分の、昔や最近の思い出とオーバーラップするのだ。

ここは、田舎ではない。
さりとて、都会というわけではない。
景色の中には、稲がわさわさと育った田んぼもいくつかある。

私の生まれ育ったところは、本当に田んぼだらけの所だった。
ただ、少し足を延ばして、町に行けば、田んぼなんかひとつもなかった。
こんな色んな物に囲まれて、いろんな物に紛れて存在する田んぼは、大人になってから初めて見た。
こんな田んぼで獲れたお米って、美味しいんだろうか?

車の中は、派手なヒップホップが、ガンガンにかかっている。
私の知らない曲ばかりだったけど
いつの間にか覚えた。
しかし、歌詞に共感できる微々たる部分にだけに音楽を感じるだけ。
私の頭の中では、今井美紀のバラードが流れている。
大好きなアマチュアバンドのライヴの模様が、視界をよぎる。
そんな事を感じながらも、私は、車の中で、彼と普通に会話する。
ときには、2人で大爆笑もする。


着いた。

100円ローソン。

彼が、100円ローソンの駐車場・・というより、道路の路肩に車をとめる。
私は、車のドアを飛び出して、100円ローソンのドアにダッシュする。
まず、真っ先に、1.5リットルの、紙パックに入ったブラックコーヒーをカゴに入れる。
そして、スナック菓子や、菓子パンなどを適当に見つくろって、カゴに放り込む。
最後は、シリアルの棚の前に立ち、「コーンフレーク」を選ぶ。
「今日は、チョコ味。うん。いい感じ!」
会計を済ませて、また、車にダッシュする。

ガンガンのヒップホップの世界に舞い戻り
また、彼と2人で、たわいもない会話をする。

そして、到着。

いつものラブホテル。
18時~翌12時までのお泊りが6000円のホテル。

フロントのところで、部屋のパネルを見るのは楽しい。
これから2人で楽しい時間を過ごす空間を考えたら、ワクワクする。
しかし、結局、いつもと同じような部屋のパネルをタッチした。
エレベーターで3階に上がり、各部屋のドアに書かれてある番号をたよりに、赤いランプが光っている部屋を見つけた。

部屋のドアを開けるのは私。
そして、彼が先に部屋に入る。
私は、後で入って、彼が脱いだ靴をそろえてから、入室する。

私と彼は、同い年だ。
特に上下関係があるというわけでもない「普通の恋人同士」
そして、彼は、私が礼儀正しい振る舞いをすることには別に喜びを感じない。

この「部屋への入り方の作法」は、「ホテヘル嬢」がやる「それ」だ。
「無料で風俗に行ける」とシチュエーションが、彼にとっては楽しいのだ。
そして、彼が楽しそうにしてるのを見ると、私も幸せだ。

ひとつ言っておかなければならないのは、
彼は、違法薬物の後遺症で精神を病んでいる故、「シンボル」が戦闘状態にはなっても射精はできない。
しかし、戦闘状態は、いつまでも持続する。
だから、何でもありなのだ。
そして、私は、ひとりの親友にだけ「私と彼氏は、SMプレイをしている。」とカミングアウトしているのだけど、
実際の所は、私たちには、「自分たちはSMプレイをしている」という感覚はない。
「2人の愛を確かめ合うためには何でもやる」のだ。
現に、SM指南の本や、サイト等は、読んだことも見たこともない。

とりあえず、入室。

部屋に入ったら、まず、次の日の朝に食べる無料モーニングセットと、一人一品につき無料のルームサービスを注文する。
そして、バスタブにお湯を溜める。

私が、ベッドの脇の電話の受話器を取って、「9」の番号を押し、フロントのスタッフに、メニューを言う。
まるで、仕事上の電話のような口調で話す。

それから、2人でソファに座り、彼は、紙パックにストローを刺し、ブラックコーヒーを飲む。
私は、給水器で汲んだ水を飲む。
煙草を吸いながら、たわいもない会話をする。

私は、彼に、「お風呂、すぐ入る?」と尋ねた
そしたら、彼は「実は、俺、2日間、風呂に入ってない。でも、お風呂はあ・と・で。そのほうが、お前は嬉しいんだろ?」と笑った。

私は、何と言っていいか、わからなかったけど、とりあえず、笑った。
そして、また、たわいもない話をした。

私は、「じゃあ、私、先に、シャワー浴びて来るね。」と立ち上がった。

そしたら、彼は、私の腕を掴んで引っ張り、いきなり顔つきが変わって、救いを求めるような声で言った。

彼は、いつの間にか、私の「生徒」になったていた。
そして、私は、高校の先生。

「斉藤先生!!!僕を助けてください!許してください!誰にも内緒にしててください。僕は何でもしますから!」

斉藤というのは、私の苗字。

私は、声を荒げて言った。

「田中君!あなた、また、バイクで通学したでしょ!今回で、本当に退学処分になるのよ!幸い、他の先生は、何も知らないわ。内緒にしてあげる。絶対言わない。だから・・・、田中君?、田中君?私の、可愛い可愛い飼い犬になってちょうだい。ね、、、いいでしょう?田中君?」

彼は、「はい。僕、なんでもします。だから、許してください。先生。」と土下座した。

私は更に声を上げて言った。

「はぁ?、何でも“します”だと?、、何でも“させていただきます”だろ!忠実な姿勢を示す言葉使いの作法もなってないペットはいらないわよ!!」

彼は、「何でもさせていただきます。させていただきます。お許しくださいませ。」と、私にひれ伏す。

私は、彼に、優しい口調で言った。
「田中君、あなた、お食事まだ摂ってないでしょう?エサの時間よ。私が選んできた美味しいお食事があるから食べて。あなたは、私のあげるご飯がないと、生きていけないわ。」

「僕、斉藤先生のご飯大好きです。お腹ペコペコです。ご飯ください。」

私は、自分のバッグから、プラスチックでできたペットのエサ入れ容器を取り出し、その中に、さきほど、100円ローソンで買ってきた「チョコ味のコーンフレーク」をパラパラと入れた。

「田中君、今すぐ全裸になって。犬が下着つけてご飯食べてもサマにならないわ。さぁ、全部脱いで。私のご飯を食べる準備よ。」

彼は、服も下着も脱ぎ、首にかけてた派手なネックレスも指輪も外し、屈辱的な顔をした。だけど、その表情からは、恍惚感が感じられた。

私は、固い床ではなく、あえて、フカフカのベッドに、エサ入れを置き、
「さぁ、食べなさい。」と言った。

彼は、ベッドに上がり、全裸の四つん這いの姿で、コーンフレークに口をつけた。

「田中君!もっと、おいしそうに食べられないの?せっかくの、私の用意したお食事なのに。」

私は、彼の頭を思い切り踏みつけた。

「先生!ごめんなさい。美味しいです。美味しいんです。でも、嬉しすぎて、ちゃんと食べられないんです。」

「素直になりなさい。美味しいものは、美味しそうに食べるのよ。」

彼は、必死で食べた。

私は、全裸四つん這いで、エサ入れに入ったコーンフレークを直に口をつけて食べている彼の“シンボル”を、手で愛撫した。
優しく、激しく、優しく、優しく、激しく、激しく、激しく。
彼がちょっとでも、容器から頭を上げようものなら、思い切り頭を踏みつけてやった、背中も引っぱたいた。

彼は、「物凄く美味しいです。ありがとうございます。嬉しいです。」と言いながら食べた。

彼が全裸四つん這いで、コーンフレークを食べている最中に
部屋に、合図音のメロディーが鳴った。
さっき注文したルームサービスが届いたのだ。
勿論、コーンフレークの量は、後で来るルームサービスに差しさわりのないように気を付けている。

私は、ドアの横のカウンターから、ロコモコと、トマトラーメンを取ってきてソファの前のテーブルに置き

「ご飯来たよ!冷めちゃうから、早く食べようよ。」と、笑顔で言った。

2人で、夕食を摂りながら、また、くだらない話をして笑った。
彼は、紙パックからストローを取り、ブラックコーヒーを流し込むように飲んだ。
私は、給水器で汲んだ水をゆっくり飲んだ。
そして、私は、彼の安物のタバコを一本拝借し、火をつけた。
彼は、「お前、それ、俺のエコーだぞ。泥棒だ!」と笑いながら言った。
「いいじゃん。この貧乏くさいどぎつさが、たまに恋しくなるもの。」
彼は、「じゃぁ、俺は、この金持ち被りの、インパクトのなさが恋しくなる。」と言って、私のピアニッシモに手を伸ばす。
2人で笑った。

私は「田中君!お食事の後は、健康チェックだよ!ペットの体調管理は、飼い主の重要な役目なんだよ!」と、おどけた口調で言った。

彼は、少し顔をこわばらせ、「はい。かしこまりました。先生」と言い、
静かにベッドにあおむけになった。

私は、バスルームの横の洗面台にあるアメニティーセットの中から、綿棒を一本取ってきて、
自分のバッグの中から、ローションを取り出して、彼の、すでに戦闘状態になっているシンボルに、丁寧に塗った。
そして、彼のシンボルの先端にある、尿道に、綿棒を差し込んでいった。
最初は入口あたりでクルクル回し、それから、感覚で尿道の奥の状態を確認しながら、ゆっくり差し込んでいく。差し込みながら、クルクル回したりもした。

彼は、「先生・・怖いです。痛くしないでください。でも、なんか、、、変な感じ。。気持ちいいかも。気持ちいいです・・」と顔をしかめてうめいた。

「田中君、5分の4ぐらい入ったよ!健康だよ。合格!ちょっと、顔を上げて、自分で確かめてみて!」

彼は、ちょっと起き上がって「こんなに奥まで入ってる・・」と感極まっていた。

私は、彼のシンボルに綿棒を刺したまま、指で、彼の菊座を優しく愛撫し、
それから、一気に、シンボルから、綿棒を引っこ抜いた。
彼は、軽い悲鳴を上げた。

それから、私は、彼のシンボルに、自分の口をつけた。
最初は、シンボル全体に、軽くキスをして
シンボルの先端を、ソフトクリームを舐めるように、ペロペロ舐めあげ
シンボルの先端部分に、舌を密着させ、強く吸い上げた。
それから、一気に、シンボル全体を口に含んで愛撫した。
口だけではない、顔まで、身体まで、動かして、激しく激しく刺激する。
かと思うと、ゆっくりゆっくり、動かしたり
また、激しくしたり
顔を上下しながら、首もぶんぶん振ったりした。
舌の動きにも余念がない。
口でピストンしながら、舌を上下、左右に動かして舐められるだけ舐めて、時には吸い上げて、尿道に舌を少し入れてチロチロと舐めた。
今度は、シンボルの下部にある“袋”を口に含んで、舌で袋の中のものを転がしながら、手で、シンボルを愛撫した。
かと思うと、また口に含んで、激しく愛撫した。
彼は、苦しそうに、悶えていた。
私は、彼の恍惚の表情を見たら嬉しくなった。

「これ、即尺っていうの!オプションで3千円。あ、2日間お風呂入ってないなら、追加料金1500円ね!・・って、うそうそ(笑)。あ、私、ちょっと、ひとりにならせて!」

そして、私は、バスルームに走っていき、一人で、バスタブに浸かった。
こういう所のお風呂は、一定の量が溜ると、自動でお湯が止まる。
自分好みの温度に設定されたお湯に身体を浸けるのは、本当に気持ちがいい。
ゆったりお風呂に浸かりながら、いろいろ考えた。

楽しみにしてる、あのライヴ、もうすぐだぁ。
友達と約束した映画、いつ行こうかなぁ。
自分の部屋を掃除しなくちゃ。
今度は、彼に、どんなお料理作ってあげようか。

そのうち、彼もバスルームに入ってきて、一緒にバスタブに浸かる。
ライトを消し、赤や青にゆらゆらする照明をつけ、ジェットバスを起動させた。
彼は、バスタブで、私を抱っこし、2人で、また、いろんな話をしながら笑った。

それから、私は、「仕事でやるのと同じように」彼の身体を丁寧に洗った。
洗いながら、彼のシンボルや菊座を愛撫した。
泡だらけの彼の身体に、私の身体を密着させ、彼のシンボルにわざと自分の下半身をきつくあてがい、激しく身体をこすりあわせた。
それから、もう一度、さっと、彼の身体をスポンジで洗った。
そして、シャワーで、彼の身体を流してあげ、「後は自分の気が済むまで流して」と、シャワーを渡し、身体を綺麗に流し終わった彼をバスルームから追い出した。
そして、今度は、自分の身体を念入りに洗う。
洗った後、自分の女性自身に、指を入れ、そのあと鼻に指を近づけて、変な臭いはしないかと確かめた。
化粧は落とさない。顔を洗えない。シャンプーもしない。
顔と髪以外を清潔にし、
バスルームから出て、身体を拭いて、下着と、安っぽいガウンを身に着けて、モンダミンでうがいをした。

部屋に戻ったら、ヒップホップのチャンネルに合わせた有線が緩やかにかかっていて、
テレビも付いていた。
彼は、ベッドでゴロゴロしていた。

私も、彼の横に寝そべり、
テレビから聞こえてくる、バラエティー番組の声をぼんやりしながら聞いた。

彼は、いきなり、私の上に覆い被さり、ディープキスをしてきた。

キスは闘いだ。

やはり、口だけなく、顔全体を使い、激しく口の中を愛撫する。
上下の歯茎の裏表全体を舐めあげ、彼の舌を思いっきり吸い上げたり、嫌がる彼を押さえつけて、鼻の穴の奥まで舌で愛撫した。
彼も負けてない。うん。うん。情熱的な闘い。激しい愛情。
最後は、洋画に出てくるような、愛情のこもった、優しいディープキス。
ついでに、軽く、フレンチキス。
軽くと思ったが、雰囲気に流され、フレンチキスで口をくっつけあったまま、10分間ぐらい抱き合った。

急に、彼は、「今日は、先生の嬉しい物を持ってきました。」と言って、ベッドから降り、
自分の、ルイ・ヴィトンの、黒いエピのセカンドバッグから、100円ショップで買ったと思われるセロテープを取り出した。
彼は、セロテープを短くちぎって、私の女性自身の一番敏感な部分に張り付けて、それから、思いっきり、ビリッと剥がした。
私は、軽く声をあげて、顔をしかめた。
これが5~6回繰り返された。
私の気持ちは高ぶった。

彼を仰向けにさせて、また、さっきのように、彼のシンボルを口で愛撫した。
今度は、もっと念入りに。
優しく、激しく、優しく、優しく、激しく、激しく、激しく・・
口で愛撫しながら、指で彼の菊座を愛撫した。


彼は、いきなり、私を仰向けにし、
私の全身を、指と口で愛撫してくれた。
女性自身への攻め方は、明らかに「慣れている人」の「それ」だった。
私は、それに素直に反応し、声をあげ、身体をくねらせた。

私は、また、彼を仰向けにし、彼にまたがり、彼のシンボルを、自分の女性自身にゆっくりと差し込んだ(どうせ射精できないので、ゴムはつけなかった)。
最初は、繋がったまま、身体を軽く揺らして、お互い視線を合わせて、愛情のこもった笑みをうかべ合った。

それから、私は、激しく動いた。
もうこれ以上激しく動くことはできないというぐらい、彼の身体を押さえつけてガンガン動いた。
ベッドは、きしむどころか、激しくゆれている。
上下に、左右に、前後に、回転するように、腰を動かし、全身力を込めて、全身全力で激しく激しく動いた。
それから、今度は、彼に垂直になるように身体を寄せ合うようにうつぶせになって、
シンボルの先端だけをゆっくりゆっくり出し入れするように、優しく優しく動いた。
彼は、これが一番感じるらしい。
男なのに、激しく喘ぎ声を上げている。
それをしばらく続けてから、
また、起き上がり、激しく激しく、ベッドが壊れるくらいの気持ちで、
「こいつを殺してしまえ!」という気持ちで攻めながら、感じた。
彼の顔は、もはや、人間のそれではなくなっていた。

私は、ぱっと、彼のシンボルを自分の身体から抜き
彼の横に寝そべって、彼を優しく抱きしめた。
彼は、強く抱きしめてくれた。
また、2人で、軽く口づけしながら、長いこと抱き合った。

私は、ベッドから降り、給水器で水を汲んで、一気に飲み
自分のバッグから、ガラス製の完腸器を取り出した。

これは、彼が、私に浣腸をほどこすために、ネットショップで買ったやつ。
50ccしか入らないけど、ガラスが分厚いので、いかつく見える。
以前は、一回のプレイにつき、お風呂のお湯50ccを7回ぐらい注入されていた。
しかし、飽きた。
便が身体に溜まってないのに、浣腸しても、薄茶色い液体が、ダラダラ出てくるだけ。
薄茶色いのに、臭いだけはえげつない。耐えられないし、面白くない。
本当のマニアは、一回につき、2リットルぐらい入れるらしいと、誰かから聞いたけど・・・。
私たちにとって、それは「愛の行為」ではないような気がした。

その浣腸器は、別に水洗いも消毒もしなかった。
私は、紙パックのコーヒーをグラスに注ぎ、浣腸器で吸い上げた。
その、コーヒーの入った浣腸器を持って、ベッドに戻り、彼の口を開けさせて、浣腸器から、直接、ゆっくり彼の口にコーヒーを注ぎいれた。

彼は、それを、静かに飲み込んで、優しく「ありがとう。」と微笑んだ。
そしたら、彼は、今度は、いきなり、私を仰向けに倒し、シンボルを挿入してきた。
いろんな体制で、絡み付いてくる。
激しく、優しく、激しく、優しく、激しく、激しく、激しく、彼の腰と身体が動きまくった。
彼の動きはやはり「慣れている人」のそれ。
だけど、私は、感じた。感じまくった。
喘いで、身体をくねらせた。
しかし、感じすぎる。どうしよう。。
ガンガンガンガン来る!恐怖を感じるほどに。
私は、遠のく意識の中で、「もう、やめてぇぇ!!このままいったら、おかしくなる!」と叫んだ。
彼は、「おかしくなれ!おかしくなれ!発狂しろ!!!いてまえ!いてまえ!どうせなら、死んでしまえ!」と言いながら、ガンガン突いてくる。
私の頭は真っ白。
だけど、死ななかった。
私は、いつの間にか、静かに眠っていたようだ。

気が付いたら、彼は、ソファに座り、煙草を吸いながら、紙パックで、コーヒーを飲んでいた。
彼は、私が目を覚ましたのに気付くと、給水器で水を汲んで、持ってきてくれた。
私は、それを飲みながら、照れ笑いした。
彼は、優しく、私の頭をポンポンし、
ベッドから私の身体を起こして、そっと抱きしめた。

私の手を優しく引いて、ソファに座らせ
「貧乏くさいどぎつさと、金持ち被りのインパクトのなさ、どっちがいい?」と言って、笑った。
私は、「煙草いらない。」と首を振って、笑顔を返した。
私は、給水器の水をまた飲んだ。
100円ローソンで買ってきたものを、つまみながら、2人で、くだらない話をした。
有線は相変わらず、ヒップホップだったけど
テレビは、いつの間にか、どうでもいいテレビショッピングを垂れ流していた。

こころのどこかで
「軽4のドアから、100円ローソンにダッシュするような、こんな日々は、いつまで続くのだろうか・・・」とぼんやり思いながら、
今の幸せをかみしめた。

彼は、残りのブラックコーヒーを、紙パックから直接飲み干した。

時計を見たら、午前3時だった。
だけど、ゆっくり眠れる。
だって、チェックアウトは、12時だから。

いつでも寝れる。
いつでもここに来れる。

私は、自由出勤のホテヘル嬢。
彼は、精神の病のため、仕事ができなくなり、無職なんだもの。

テレビショッピングも、いつの間にか終わり
綺麗な景色の、静止画像が映されていた。

私は、それを見ながら、「自分が産んだ子どもと一緒に、こんな場所に行ってみたいなぁ。。」と考えていた。

もう、私は、今年で36歳になるのだ
同い年の2人なのだから、彼も当然そうなる。

これから、明るくなっていくであろう空を、私は心から憎んだ。

100円ローソン

某SNSに投稿したら、速攻削除された作品です。

ここで、紹介させてもらえるのは嬉しい限りです。

ありがとうございます。

100円ローソン

「愛(?)に溺れる2人」の日常の一コマを書きました。 一見、エロさにもほどがる上に、ちょっと病んでる感があるアングラ短編小説です。 しかし、ポルノではない!ない・・ない、はず、、です。。。 官能小説というわけでもありません。 有り得ない展開の中で こういう恋愛もあるんだな。 こういうセックスもあるんだな。 こういう世界もあるんだな。 人間としての在り方の真実ってこれなんだろうか・・? と 感じ取ってもらえれば嬉しい限りです。 よろしくお願いします。

  • 小説
  • 短編
  • 恋愛
  • 成人向け
  • 強い性的表現
  • 強い言語・思想的表現
更新日
登録日
2013-09-05

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