しをんのしおり
しをんのしおり
2002年三浦しをん著
今回は久々にしをんさんのエッセイを読んでみました。
このところ読書から遠ざかってるのがイタいわ。
夏の暑さはいろいろな意味で危険だ、うん。
やはり口調がしをんさん風になってる自分。
影響されやすいのでした。
向田邦子さんの初エッセイ、父の詫び状を読んでも口調は影響されなかったのに、しをんさんの魔力なのだろうか…。
知ってる漫画がいろいろ出てくる。
特に今作は有名な少年漫画を読んでみようというコーナー(?)があって、ワンピースだのヒカルの碁だのテニスの王子様、NARUTOなんかの感想が読めます。
私も読んだことなくて読みたかったので興味津々。
なるほどーって感じで読みたくはならなかったけど、他の人の感想を聞ける機会はあまりないのでおもしろかったです。
あとはたまに、ウケることをぽろっと言うので、爆笑しました。
キムタクに似合う髪型ってあるん?とか(笑)。
心の底で思っていることをすくってくれる。
そんなエッセイです。
いろんな本や詩歌についての感想が出てくるので感心します。
知らない作家であったり、平安時代の歌人であったり。
教養があるなぁと。
世界史を取ったおかげで、日本の歴史にはすっかりうとくなってしまった自分でした。
女性なら共感することが多いのでは?と思うこともしばしば。
好きなバンドのライブに参加して日本中を行ったり来たり。
私もあったなぁ…。
ゆずのライブが山梨県の山奥であって、車レンタルして行ったなぁ。
あんなとこ普通なら一生行かんだろうなぁ。
縁もゆかりもない土地でした。
神社の能楽堂をステージとしてました。
境内に入るだけで厳かな雰囲気でしたが、能楽堂は金ピカで綺麗でした。
とても感動しました。
いまでもライブDVDを見ると懐かしい、良い思い出です。
ジンベエを外で着るのはおかしい議論とか、妄想も炸裂していて、特に男同士の恋愛にアンテナが立ってるらしい。
母親と宝塚について議論したり、弟とビリヤード談義したり(半分馬鹿にされてる?)、懐かしいビデオテープが出てきたり。
そういえばこの作品は2002年に発売されて、その前に書いてるから、まだDVDじゃないのか…とか思ったり。
世代は似てるけど、古さは感じないですねぇ。
しをんさんの薦める本はちょっと読んでみたくなるのは何故だろう。
琴線に触れたのは、久生十蘭(ひさおじゅうらん)さんで怪奇探偵小説を書いている人らしい。
乱歩好きな私なので、なにか引っかかるものがあった。
図書館で手に取ってみようと思う。
しをんのしおり