プロローグ
プロローグ
俺の人生に「ハーレム」の文字はない。
それ所か女子と口を交わす事もなく、日々二次元の美少女に囲まれ擬似恋愛をして生きていく。
・・・・・・そう思っていた時期が俺にもありました。
現に今の生活が始まる丁度一ヶ月前程まではこれといった恋愛フラグも無く生きてきたんだ。
あったとしたら、下駄箱に謎の手紙が入っていたり(多分嫌がらせだろう)後輩の女子から指を刺されヒソヒソ話されたり(悪口だろう)挙げ句の果てにはいきなり写メを撮られた事だってある。
でもこれらはきっと俺にも対する嫌がらせに違いなかった。
しかし、そんな悲惨な過去をも軽く凌駕するようなやり取りが今目の前で繰り広げられている。
「どうなってるのこれ!」
「どういう事ですの?」
「・・・どういう事」
「えーと、どゆ事?」
何故か俺を真ん中に四人の女子に囲まれている。
逆に聞きたい。
どーなってるのこれ?
いや、原因はあった。
確かに原因はあったが、こんな事になるなんて・・・。
振り返って見よう。
そうだ、この悲劇の舞台が出来上がるのは入学式の日から始まったんだな・・・
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