神の過ちをよそに初老の男はコーヒーを嗜む。

神の過ちをよそに初老の男はコーヒーを嗜む。

この世界でもっとも大きな大罪の一つとして、
人間が智恵を手にしたことがあがる。

それは人類人間の英知として崇められ、
または地球をじわじわと壊すお題目として使用される。

果たして、これは成功と言えるだろうか、あるいは失敗すなわち過ちとなるのだろうか。

今日、他を尊重し、多の意見が存在する中
この疑問に対しての答えは存在し得ない。

しかし、わたしのなかにはもちろん
ベンチに座ってコーヒーを飲みながら新聞に目を通す初老の男にも
おそらく明確な答え、というものが存在するのだろう。

目線を変えれば、相反することでも同時に存在するかのような
まるでたちの悪い学者が飼っている猫のようだ。

そんな考えにふけながら

私はいつもの白いベンチの上で
コーヒーを嗜むのであった。

神の過ちをよそに初老の男はコーヒーを嗜む。

神の過ちをよそに初老の男はコーヒーを嗜む。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • ファンタジー
  • ミステリー
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-04

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