スティーブ・ジョブズ(下)
スティーブ・ジョブズ(下)
2011年ウォルター・アイザックソン著
日本語翻訳版は上下巻に分かれて出版されたので、これから下巻になります。
その点、英語版は一冊なので扱いやすいですね。
でも日本語版は下巻だけで厚さあります。
一冊にしたら辞書みたいになっちゃうかな。
上下巻にするとどちらか一方だけ買う人もいますよね。
かくいう私も、下巻だけ書おうかなと。
名言が多いので。
上巻も良かったけど、下巻はもっと良いです。
前回、上巻を書いたのがちょっと前なので忘れてるかな~と思ったけど、大丈夫でした。
ジョブズは相変わらず好きなように生きてますが、年のせいか控えめになってきたかな?と。
問題を起こすときの理由みたいなものが、一般人に理解できるところまで落ちてきてます。
本人のコメントもあるから内面がわかるというのもあるのでしょう。
この巻でいよいよ、ipod、iphone、ipadという大ヒット商品を創り上げます。
Macだとちょっと縁遠いので想像するしかないのですけど、ipodなら簡単に目にできます。
私も愛用してます。
Macははじめてコンピューターに触れる人には縁遠い商品になってるような気がします。
お金がかかるのですよね、所有するのに。
その元々のコンセプトははじめての人向けにも関わらず。
Windowsなら廉価PCが氾濫している現状です。
先にiTunes(ソフトウェア)を作ったのですね。
そしてMP3プレーヤーを改良してipodを作った。
iTunesとつなげられるハードウェアを作った。
歴史を見ると製品の背景が見えて興味深いです。
だからipodは使いやすいのか。
ソフトとハードが一体化してる印象です。
RioのMP3プレーヤーが出てきて笑いました。
昔使ってました。
安くて小さくて軽量だったので。
カラー画面で結構高機能だったのですが、確かにこの本で指摘されてる通り複雑な操作が必要だったような気がします。
ipodみたく簡単な操作性ではなかったですね。
ジョブズは常にシンプル・イズ・ベストです。
後半はがんに苦しむジョブズ。
でも会社の経営はいよいよというときまで彼が行った。
CEOを辞めるときは壮絶な感じがした。
この本ではジョブズの死は描かれていない。
ただ示唆されているだけ。
ジョブズの最後の言葉たちはかなり泣けた。
クリエイティブな人について。
ジョブズが志してきたこと。
なるほど、と唸ることばかり。
死ぬ前はこういう境地に至るものなのか…あの世のことを直感でわかっています。すごい。
感動的な終わり方でした。
一番最後の言葉は深い。
自分の意識が存続するのかもしれない、それを伊勢白山道さんはいっている。
涙が出るのは死の話をしてるからだろう。
死に私は弱い。
すぐに涙が出る。
以下、最後の言葉を引用。
クリエイティブな人というのは、先人が遺してくれたものが使えることに感謝を表したいと思っているはずだ。
僕らは自分が持つ才能を使って心の奥底にある感情を表現しようとする。
先人が遺してくれたあらゆる成果に対する感謝を表現しようとする。
その流れになにかを追加しようとするんだ。
スティーブ・ジョブズ(下)