たくさんの神話の物語の中で

#1 プロローグ 覚醒する混沌

 その世界は暗闇(くらやみ)に包(つつ)まれた世界で星明り(ほしあか)も月の光も無くそんな常夜(とこよ)の世界に炎が燃え盛るそんな中、独り銀髪の長い髪をした男が自分と対立した存在のものと剣を交えている。周りの樹木は燃えて焦げた臭いがするのだった。その対立した存在はまるで生きた炎をまといながら周りを焼き尽くそうとしている。そんな謎の存在は銀髪の男に攻撃を続けるのであった。何とか攻撃を交わすが、しかし彼がその存在の紅の剣による傷を負ってしまう。その傷口は火傷(やけど)でもあり更に激しい痛みが生じるのだった。
「…なるほど…この俺の〝大いなる計画″に文句のある人間達があんたを召喚したわけか…たく、面倒なものを呼び出しおって!」それを聞きながら見ていたその存在が口を開くのだった。
「…その通り、その傷は我の剣の傷。更に我が発する炎と同様に高温であり人間の肉体であれば肉体の一部が壊死(えし)する。」とその生きた炎をまとったものは男の声で言う。
「…まあいい…この始末あんたのクビで落とし前付けてもらおうぞ!」すると彼はその生きた炎に巨大な氷の塊を落とすのだった。
「!」いきなり落とされた巨大な氷に驚くその生きた炎は更に巨大な氷を食らう。すると上空からこの世のものとは思えない獣の吠える声が聞こえると彼は上空の方を向くと巨大な鳥の様でもあり爬虫類(はちゅうるい)でもある巨大な生物に彼はつかまりながらその火の海となった森を見下ろすのだった。彼にとっては屈辱(くつじょく)というものを感じながらその燃え上がる森の外のずっと先までその鳥の様な爬虫類の様な生物と共に去って行くのであった。そして夜が明けると夢の奥世界は終わるのであった。光が差し込む窓辺で目を覚ます一人の少女が目を覚ますのであった。
「…また、とても嫌な光景の夢だったな…えーと今日は…。」その日の事を考えながら着替え部屋を出るのであった。



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たくさんの神話の物語の中で

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-09-03

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