人間の悪魔41話
今回はありません
「どういうことだ、詳しく教えろ。」
東は強い口調で骸に言い放った。
「ヤダ、俺、お前キライだから。」
そう言って骸は、東から顔を背けた。
「小学生か、お前は・・・!」
東は骸の態度に腹を立てており、頭に血管がすこし浮かんでいた。
「お願い・・・お兄ちゃん・・教えて・・・??」
宮下は、思い切り可愛い顔で骸に言い放った。
その可愛らしい妹の姿を見て骸は。
「それがな、さっぱり分からないんだよ。どうやって『悪霊』を呼んでるのか・・・でも俺の予想は、『マスター』に命令している上司がいるな。」
と、骸はあっさりその事をみんなに話した。
「・・・・・本当に妹に弱いんですね・・・。」
「・・・あんなに強いのにな・・・。」
「シスコンが。」
「お前よかったな、桜の知り合いじゃなかったら殺してたぞ。」
そう言って骸は拳に力をこめていた。そして口調がとても穏やかじゃなかった。
「・・・まぁ、そんな感じだ。手出すなよ。お前ら程度の力じゃ、簡単に全滅だよ・・、あと一つ言っておく。」
そう言って骸はマジメな顔になり東たちにこう言い張った。
「『マスター』たちは、お前らに目をつけてるぞ。」
「え・・!」
「なんで・・?」
「さぁな、じゃあ俺はここで失礼するよ、桜また今度なぁ!」
「永遠にさようなら。」
そう宮下は実の兄に冷たい別れのあいさつをいった。
これはさすがに傷ついたらしく、ちょっと涙目になっていた。
そしてその場を立ち去ろうとして東の横を通った瞬間。
‘もし桜を泣かせるようなこと、傷つけるようなことをしたら殺す‘
そう東に小声で言い放ち、その場を立ち去った。
「ふん、シスコンが・・・・。」
「と、とりあいず、どうしますか?」
「『マスター』を探す。」
「えぇ!!お、お前、そんなことしたら・・!!」
「心配はいらない、俺はともかく、お前らは顔はあまり知られてないはずだ。」
「なんで、そんなこと言えるの、優斗?」
「勘だ・・・。」
坂内と桂木は東の勘という一言を聞いて、青くなった。
「冗談じゃねえぞ!!命とられるかもしれないだろ!」
「そ、そうですよ!危険です!!」
「目をつけられてるだけだ。」
「それがあぶねぇんだよ!!」
「黙って言うことききなさいよ。」
「死ねってか?あぁ!?」
そう争ってる内に、東は会社に帰る準備をしていた。
そうして。
「以上、今日は解散だ、明日から探すぞ。」
そう言って東はこの場所をあとにした。
残された三人はポカーンとしていた。
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