疲れて、突き抜けて

疲れて、突き抜けて


「疲れて、突き抜けて」

週に三回とはいえ、何年かぶりの仕事は疲れるものである。
帰宅したら食事の用意、下手すればシャツのアイロンがけも待っている。そういう時はもうテンションだけで乗り切るしかない。

最初はただただ無言で食事作り、アイロンがけをこなしていた。
そうすると、だんだん疲労だけがたまってきて、本当にぐったりしてしまうのだ。
自分が疲れ切ると、主人にも当たってしまう。悪循環だ。
そこで、疲れを突き抜けたところで料理を作ったりしてしまおうと考えた。

一見危ない人だ。いや、本当に危ない人かもしれない。そういう発想になるのだから。
冷凍してあるブリを解凍しながら、T.M.Revolutionの「WHITE BREATH」を歌い始める。
これを歌うならエアコンの下がいいか、と一人つぶやきながらエアコンの下に移動して心ゆくまで熱唱(ブリは電子レンジで解凍中)。
そのあとも挙動不審な行動を取りながら、本日のおかずブリの照り焼きが完成。

これを書きながら、ああ、自分壊れてるな、と思う。
これからもこんなノリでご飯を作るつもりなら、そっちの方が余計に疲れそうな気がしてきた。反省。食事はおとなしく作ります。
とりあえず、週末はしっかり休むことにします。

疲れて、突き抜けて

疲れて、突き抜けて

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-30

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