カタ
・カタ
落として
秋の座り方
夏の片付け方は直ぐに行く
カモメの出て来るお話みたいに
ゆっくり
とふわっとが
忘れられてて
膨らむ
『シロップ要らずのパンケーキ、
より』
伸びる、
暗くなる前の夕方のアクセント
朝が来るまでの黙読
使ったスプーンを夜が明ける前の冷たい水で洗ったから
準備はもう出来てて、
書かなかったことが分からなかった次の日まで
丸いペン立ての中の四角い鉛筆で転がして
表紙を上にして開いたままに置かれた本は必ず取って置いた
テーブルを拭くのに、
木目に沿ってする癖に
木目に反って
消したくない色の消し残しを気にする
白基調のタイル、
『秋の始めの、ひょんなことから』
来れば
温かいことがもう少し分かり
寒いことも少し分かる
リスのステップ
枯葉の足踏み
大きな歌声が似合わなくて
小さい声は、
やっぱり小さい。
『難しいと、いうことは難しい。』
座り方と、
ある時季。
分からない文字を見て大切にするだけで
振り返って
鳴く真似をする、
聴こえる横から習ったターンを
口遊むっていうことを
目も閉じて、
閉じ続けるっていうことも
出来ること。
『詳しいことが映えるんだ。間違いない、っても言えるよ。』
て言う
カモメはジョナサンって、
呼ばない。
眠る前には話にならずに
眠る頃に話題に上がって
眠った後に呼ばれて終わる、
そんなカモメのお話だから
夏のように片付ける、
白と青とで広がる季節だったから
白が基調の
背表紙、
本の顔って
栗鼠が指してた、
まだ来ない秋の
夏の終わる前。
『椅子を運ぶのに、苦労はないのさ。
栗鼠が言うんだ、ホントのことさ。』
カタ
