素直になって  ~私という人~

素直になって  ~私という人~

昔から作文が苦手で、よく怒られたものです。
今夜はクーラーなしでベランダを開けて寝る模様(父 52歳)
若干喘息気味ではありますが体がべとべとするので風呂へ・・・ヒアウィーゴー

今を後悔しないよう、生きたかった。でも、私は今後悔して涙を流している

 私、菊池亜美(きくちあみ)。
高校を卒業してからもう6ヶ月経とうとしている。
18という若さでありながら、工場に勤務している。
パートさんとも仲良く、まわりの現場の人ともたくさん会話できるようになった。
ちょっと上司とはまずまずな感じ・・・。
 ある日、本棚にある卒業アルバムが目に入った。
「懐かしいなぁ、でもまだ6ヶ月しか経ってないのに・・・あ、うしろのほうの寄せ書き!はみ出すくらい書いてある。」
クスクスと笑っていると、突然、涙が止まらなくなった
「あ・・・先生の・・・・あぁっ・・・・・・ごめんなさい先生・・・・・・うぅぁ」
そこには2年の頃少しだけお世話になった講師の先生からのメッセージが書いてあった。
「卒業おめでとう!!もしも声優になったら俺の作品に声あててな」と、
ふと、思い出すあの頃の自分を責めた
「なんで・・・もっと頑張らなかったの!!!!!何のためにずっと・・・・・私は何のために・・・」
小学生3年生から放送部で、中学の頃にはテニス部に入って心機一転かと思いきや
「成績がまったく足りていません・・・このままだと部活をやめて勉学にはげんでもらうしか」
と、当時顧問でもあり担任だった教師に部活をやめるよう説得され
一時期は帰宅部になった私を友人が放送部へ招いてくれようやくわかった。
「放送部にはなにか縁があるんだ」
そして高校へ入学、
そこには『演劇部』という部活動があるではないかと
見学には毎日行き1年の頃には2つも舞台にたった
しかし、部活内部である事件が起き、1年生は私含めて全員やめた。
3年の先輩は卒業、2年の先輩もほとんどやめてしまった
「これじゃぁ、前とかわらないじゃない」
演劇部に入り、声優を目指すという先輩の話を聞いて
アニメ、漫画、ネット・・・いろんなものに食いついた
そして、自分は声優になり、声だけで演じ涙を流せるそんな人間になろうと、思ったのに
また、帰宅部・・・・休みはひきこもり。
「放送部・・・・あるんだけどなぁ。」

2年になるころ、それは訪れた。
「ねぇ、菊池さん?前演劇だったけどやめちゃったの?」
同じクラスになった安道芳子(あんどうよしこ)が声をかけてきてくれた。
「もしよかったら、放送部にこない???人足りないんだぁ」
「え、わたしが!?いいの??」
「いいよ!大歓迎だよ!」
また、友人に助けてもらった。そして入部手続きを終えて芳子と一緒に帰った。
「亜美って呼んでもいい??国語の時間朗読上手だったよね!」
「えっ!?いや、よっ、芳子こそ!放送部部長って感じの朗読でびっくりしちゃったよ!」
そうして他愛もない会話をしていくうちに、放課後遊ぶようにもなった。
芳子は声優志望なんだそうな。
「芳子は頭もいいし、運動もできる、歌も上手だし、絶対なれるよ!!」
「ちょっと言いすぎだけど、がんばろうと思う。亜美も一緒にがんばろ!」
「でも、後からでも大丈夫って言われたから10年くらい仕事してからにするよ・・・えへへ」
「そっかぁ・・・」
芳子の顔から笑顔が消えたあの日、涼しい風の吹く夕日のきれいな夏の終わりだった。


 先生と出会ったのは高2の3学期だった。
授業もわかりやすくて、やさしくて、絵がとても上手だった。
休み時間は友達と先生とおしゃべりしに行く毎日だった。
しかし、3年生になるころ、先生は突然学校から姿を消した。
話によると、東京のほうにいったとのこと。
ショックがあまりに大きかったため当時付き合っていた彼氏と別れた。
そして路線は先生を追いかける方向に変わった。
でも・・・場所も連絡先もまったくわからない・・・・
どうにもこうにも手に負えなくなった。
高3の3学期、彼氏ができた。
もう、先生のこと忘れれると思った。
3月の卒業式、花道。私の視線の先に先生が現れた。
「なんで・・・・ここにいるの・・・・・?」
卒業式が終わってすぐに講師室に向かうと先生がいつもの席に座っていた。
でも、また消えてしまう。
「先生・・・・ここにメッセージお願いします」
「菊池さんじゃないか、久しぶり。んで?将来はどうするの?」
「声優になりたいです、でも10年くらいは別の道です」
「そっか、じゃぁ・・・・・・・これでいいかな。あ、写真とろうよ!」
「へっ・・・・?いいですけど・・・・」
そういって、写真を撮った、お父さんのカメラでも撮ってもらった。
「ありがとう、んじゃ、元気でね」
「はい、では、さようなら」
そういって卒業式は幕を閉じた――――。

素直になって  ~私という人~

いすの上でいつものように三角座りしてました。
地域によってかわるんですよね。おにぎり座りだとか体育座りだとか。

あ、すいません。
自分を亜美にすり替えてかいてみました。
読みづらいでしょうけど・・・・
ところどころ嘘です(笑)
亜美の青春、どれだけの人に伝わるでしょうか。

素直になって  ~私という人~

亜美18歳、高校卒業の進路は専門学校だったはずが就職に。 働き始めて6ヶ月が経とうとしていた。 ふと卒業アルバムを開くと、一気に後悔という感情に包まれてしまった。 そんな彼女の青春混じりの物語。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-24

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