tip top blue

前編

兄が弟の唇に口付ける

二人きりになると、兄は皆とふざけてじゃれている時とは全く別の表情を見せる。兄は自覚していないみたいだけれど、兄の事しか考えられないくらいに兄が大好きな自分から見たら、とても魅力的で、他の子と二人になる時はどうなんだろう。といつも心配になってしまう。

そんな弟の心配をよそに、だんだんと激しい口付けを繰り返すようになった頃、兄が二人で借りているウルダハの家へ帰ろうと言い出した。
テレポートしようと、いつものように兄が弟の腰を抱き寄せる。

以前 、兄が他の子と外でイチャついていた光景がふと脳裏をよぎった。
嫉妬と独占欲が自分をつき動かす。


おずおずと弟は兄を見上げ、

「お兄ちゃん、きょ、今日はお外で、その…。してみたいっ…」
兄の服の袖をつかみながら、顔を赤らめ、モジモジと消え入りそうな声でつぶやく。

可愛い弟の大胆な申し出に兄は満面の笑顔で答える。

「うん。いいよ~!お外もたまには良いかもね!開放的で楽しそう!」


とはいえ、弟の服の下の傷を他の誰の目にもふれさせる訳にはいかない。

弟は過去に自分についた傷を気にして普段から厚着をしていた。
慎重に場所を選ばないといけない。
服も全部脱がす訳にはいかないな。
体が弱い弟が風邪を引いたら大変だ。
今までも、頑張り屋で我慢強い弟が無理をして体調を崩すのを何度も見てきている。その度に兄は出来る限りの事をしてあげたいと思い、手を尽くし、体調の管理には気を付けてあげていた。


日頃から散歩するのが趣味な兄は、人気のない、空気の綺麗な場所を思いつく。
行き先をウルダハから、秘密の場所へ変更しテレポートした。



服の上から弟の体を探る。行為を行うのが外だというだけで、人が来るかもしれないという不安感が弟をいつもより敏感にさせていた。
もともと大好きな兄に少し弄られるだけで、すっかり開いてしまう体になっていたのだけれど。


「テオ、壁に手をついて。」
服の下だけをわずかにずらし太ももをなで、知り尽くした弟の弱い部分に口をつける。

「っ!…ひっ!」

弟は手で自分の口を抑え、思わず漏れそうになる声を殺す。

「テーオ!もっと脚、開いて?」

指でゆっくりと焦らしながら、楽しそうに弟のふわふわした尻尾に口付ける。

びくびくとおびえる様子の弟が可愛くてしょうがない。

モゾモゾと服の中に手をいれ、胸の突起をいじる。
ふぅふう。と息まで抑えようとする。
兄は服を着たまま、大きくなってきている自身を弟の柔らかいお尻にあてがう。

「!!お、お兄ちゃん!?うわっ…あつい…」

自分の恥ずかしい格好に欲情してくれた事に喜び更にテオ自身も興奮してくる。
ふいに下着をずらされ、恥ずかしい部分が外気に触れる。

「ひっ…!?」
兄が慣らすために直接舌で舐め出した。
いつもよりも早い手順で弟は焦る。
早急ながらも、強弱のついた丁寧な扱いに、ぞくぞくとした快感が背中を伝う。

「いれるよ」

短く宣言して、兄は容赦なく突き立てた。

いつも優しくたっぷり時間をかける兄だっが、今日は様子が違った。
弟を人目に晒さないため。人目を気にする弟の体になるべく負担をかけずに早く解放するため。

それでもすんなり飲み込み、兄との行為に慣れてしまった体は、予想していなかった急な刺激にビクビクと達してしまった!
「~~~っ!!

「えっ!?テオ?ひょっとして、入れただけで いっちゃったの?」

兄はびっくりして、弟の外気にさらされている前部分に手を当てる。
少し先の方が濡れているが、硬さは保ったまま、白濁した液は出ていなかった。

「………あっ」

弟は真っ赤になって体を震わせ尻尾をピンとたてた。恥ずかしさのあまり、何も言えない。兄はそんな様子の弟の首筋に口付け、頭を撫でる。ぎゅっと抱きしめ
「可愛いよ。大好き」

へたれたネコ耳にそっと優しく囁く

「動くよ、いい?」
コクコクと弟はうなずき兄の動きに耐えるように脚に力を込めた。
兄は達する瞬間、弟から自身を引き抜き、弟の日に焼けていない白いお尻に思い切りかけた。

「!?」
いつもは中にたっぷり注いで、中でビクビクと跳ねる兄自身を感じながら自分も達するのに…いつもと勝手が違いすぎて、戸惑いながら、同時に体力のない自分の体か崩れ落ちる。
地に付きそうになる弟を兄が慌てて抱き止めた。

後編

詳細ヘッダー
少しぼんやりと兄の瞳を見つめる。

下にはいていたはずの服はいつのまにか脱がされていた。

兄自身が出した白濁液ですっかりお尻はぬるぬるになり、再び大きくなった兄自身の先端をなんの抵抗もなく受け入れた。

急に視界が空をとらえる
青く澄んで晴れ渡っている。

そらが みえる…

えっ!?

あ 足がついてない!?

全体重が兄と繋がっている一点にかかり
ズブズブと
無理矢理に奥深くまで押し広げられる。

「ひいいいっ!
お おにい…ちゃ…っ!」
浮遊する感覚

「はあ…うわっ 怖い!こわいい!
おちちゃうっ!」

「しっかりつかまって」

テオは何度か意識を飛ばしかけながら、必死で兄の首に両手に力を込めてしがみつく。

ゆさゆさと体を揺さぶられる。

「はあっ…はぁっ…」
テオは、視線をぼんやりと虚ろにさせながら息をつく。


弟が行為を受け入れた事をいつもの弟の欲情した表情から感じとる。

大丈夫そうかな。
そのへんの外の地べたに大事な弟を寝かせて、擦り傷などつける訳にはいかない。

体の弱い弟を心配し、庇う癖が無意識のうちに身に付いている。

兄は、弟を落とさないように気を付けながら、なおも力強く叩きつけるように、弟に腰をうちつける。

上の服を着たままの二人の間にテオの可愛く膨れ上がった欲望の塊がプルプルと揺れる。

それを視界の下にとらえたハグは口に含んで楽にさせてあげたい思いと、愛しい気持ちがわきあがってくる。
たが、この態勢では口に含む事は叶わない。
体を揺する度に、服がこすれテオの敏感な部分を刺激する。

「!!!!」

予想していなかった突起への刺激に体かビクリと反応する。


いくら長い年月をかけて兄の形を覚えこんだとはいえ、この体位はあまりしたことがなかった。兄はいつも虚弱な弟の体をいたわり、長い時間での無理な体勢は極力さけていた。
しかも今日は外だ。

自らの体重で兄自身を奥深くまでくわえこみ、挿入された部分をめいいっぱい広げられ、先走りがだらだらとたれる自分の突起が大好きな兄に揺さぶられる度、兄の服にこすられ刺激される。

「あ…あ!お兄ちゃんの服が…はあっ…
よごれちゃ……
お兄ちゃんがっ、汚れちゃううぅっ!!

熱に浮かされるように
濡れた唇から、こぼれた言葉は兄を汚したくない。という言葉。


「今さらだよ~」

ハグは少し困った表情になる。自分の白濁液で、すでにぐちょぐちょになっているテオが、テオ自身が汚れる事より、兄の服が汚れる事を心配している。
兄の事しか考えていない。

可愛すぎる…。
可愛すぎて、困る。


兄は弟をさらにきつく
突き上げる。
わざとテオの可愛い突起が自分の服にこすれるように揺さぶる。

「!?!?ふっ…ふあっ…深いっ!!こ、こすれちゃ…」

何も考えられなくなったテオはひたすら兄を呼び続ける。

「お兄ちゃんお兄ちゃんおにぃ…」


ガクガクと揺れながら兄を呼ぶ。

「舌、噛んじゃうよ!」

可愛い弟を絶対に落とすまいとして、少し余裕のない兄が目を細めて怒ったように注意した。

普段おおらかで楽天的な兄が 自分にしか見せない表情にたまらなくなる。
胸を締め付けるような独占欲と快楽の波が襲う。
もっと…もっと叱って、僕にしか見せない顔を見せて。もっと、見せて。

「おにいちゃ…もっと…うぅん」

まだ口をとじようとないテオの唇をふさぐ。テオの体は壁に押し付けられ、ぎゅっと密着され、さっきまで服でこすれて微妙に気持ちよい刺激だったものが二人のお腹で圧迫され、より強い抗えないものになる。

深い深い熱い口付けに、テオは呼吸もままならない。

兄は右腕をとっさにテオの背中に回し、テオの体が壁で傷がつかないように庇う。

左腕はテオの右足を抱えたまま、今度はゆっくり抜き差しを繰り返す。

お腹に当たるテオの熱い塊も同時にゆっくり刺激され、焦れるような動きに、瞳が潤み出した。

唇を離す。

弟が潤みをおびた瞳で見つめ返してくる。

兄は挿入したまま、動くのをやめる。

潤んだ瞳は舐めて欲しそうにすがってくるが、右目への刺激だけでも果ててしまうクセをもつ弟にあえて聞いてみる。

可愛い弟の可愛い声で直接ききたい。

「ねぇ、今日はどうしてほしい?」

優しく甘く、弟のネコ耳を口に含みながらたずねる。

おねだり、してみせて?

こうなった時の兄は、テオがしてほしい事を口にするまで、徹底的に焦らす。その焦らされる時間が長ければ長いほどつらくなる事は身体で覚えこんでいる。テオは言葉にしようと焦って答える。

「…っ!…あ…こ、こすってえぇ……ぼ、僕の…」


さっきから兄の服のみでの微妙な刺激だけで一度も放出していない。可愛い突起はふるふると震えてトロリとした液体が兄の服とつながっている。


「ん?なにで何をこするの?」


「お兄ちゃんの、大きな手で、僕の…こ、これ、こすってえぇ…!」

かあぁっと顔を真っ赤にさせ、テオは羞恥心で体を震わせる。
初めての発情期をお兄ちゃんに、してもらった時みたいに…。あの時の拙い、けれど優しい兄の手つきを思い出しただけで達してしまいそうになる。

「ん。わかったよ。可愛いテオ。何でもしてあげる」

ちゅっと音をさせて唇をついばむ。

先端からトロトロとあふれている透明な液体を手のひらでゆっくりと包みこむ。
ひっかかりのある部分に指の一本一本をわざと弾くように丁寧にこすりあげる。
止めていた腰も動き出す。
腰を進める時、テオをこする手を根元へ移動させ、腰を引く時、テオの先端部分へ移動させる。
まるで、テオがテオ自身に入れているかのような、兄の動きを連動させ、わからせるような…。変な錯覚を覚える。

「お、お兄ちゃん…!!」

わざとなのか、無自覚で遊ぶような感覚でやっているのか、弟からは計り知れない。
同時に両方から来る刺激は、すぐに思考を停止させ口が勝手に喘ぎだす。


「あっ…!ああ!…ん…お兄ちゃん………。こ、今度はちゃんと中でだしてぇ……」

可愛いおねだりに、兄の動きは加速する。

兄の激しい動きに翻弄され、弟もやがて高みに登り詰め、兄に許しを請う。

「お兄ちゃん…!…好きっ…大好きいぃっ!!も、ダメ。いってもいい?いってもいい?」

「テオ!いってもいいよ!テオっ…!」

お互いを呼びあいながら、勢い良く手のなかにテオは射精した。
兄のどくどくと脈をうつ生命力を、確かに生きているという実感を、中でしっかり感じながら。


「テオ、大丈夫?ちょっと無理させちゃったかな?」

いつものように心配そうに兄がのぞきこむ。

あ、僕この表情、好き。果てたばかりのぼんやりとした頭でも、兄の事でいっぱいになる。

「どこか痛いところない?」

兄は弟に細心の注意を払いながらテキパキと弟についた汚れを拭き取り、新しい傷ができていないか調べていく。

下の服をはかされた時になって、ようやくここが外だという事を思い出す。


ハッとする。周りに誰もいなかっただろうか。

兄が手をかそうと、優しく問いかけてくる。

「立てる?おんぶとお姫様抱っこ、どっちがいい?」

しっかりしなきゃ。兄のお荷物にはなりたくない。冒険者になるときに、そう決めた。

「大丈夫です。一人でたてま……あ」

カクンと膝に力がはいらず、体勢を崩す。

兄はとっさに腕を伸ばす。弟のけなげさに胸をうたれる。

両方の腕に力を込めて、
大事な弟を全てのものから守るように ぎゅっと力強く抱き寄せた。

tip top blue

*あとがき*
読んでくださってありがとうございました!

よしこさんと語ったものが妄想でふくらんでこうなっちゃいました!
クロマさんの見たがってたおねだりテオたんも盛り込んじゃいました!

ジャンピング土下座あああああ_(>_<)_

tip top blue

  • 小説
  • 短編
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2013-08-24

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 前編
  2. 後編