星蘭学園!

ヤンメガみてかきました!

入学!

出会いの春?バカバカしい・・・

出会いなんてどこにもないじゃん・・・

あたしは今年星蘭学園(通称星学)に入学した星学3期生の月影空(つきかげ そら)。

まぁ・・・そんな自己紹介する事もないしね・・・

簡単に説明すると音楽大好き。体育が一番得意。顔は自分でいうのもあれだけど普通だと思ってます。恋愛経験は全くありません。

東京のど真ん中ってわけでもなく、天才じゃないといけないってわけでもなく、スポーツが有名って訳でもない。

つまらない3年間を送る普通な高校って訳で・・・。

まぁ今年もその現状は変わらないって訳。

「はぁぁぁ・・・朝から憂鬱だなぁ・・・」

独り言をポツリと呟いていると後ろから一つの影が!

「なーに考えてんのっ!」そういって後ろから飛びかかったこの女は中学の同級生で仲がいい星山蒼花(ほしやまそうか)バカだけど友達思い。

モデルやってた経験あり。CMにも出てた。

私なんかと比べ物にならないほど可愛い。

でも男運はまるで無し・・・気の毒になるくらいにね・・・

この間付き合ってた男は3日で別れた。

「? なに一人でしゃべってんの?」

「いや、あの、みんなに説明してて・・・」

「まぁいいや!あのさーここの男達微妙じゃない?」

もう男を選んでたのか・・・「まぁ蒼なら誰だっておとせるって~」

「うーん・・・でもおとしがいがあるやつの方が楽しいとおもうんだよねー」

本当この女は・・・愛をなんだと思ってるの?

「それよりー、空は誰か見つけたの?」蒼花はニヤニヤしながら喋る。蒼花は恋バナに目がない。恋バナしてるといつの間に隣にいる事が多い。

「いやーべつに恋とか愛とかより勉強するわ!大学からでも恋愛はおそくないっしょ?

「ふーん?まぁ人の自由だけど恋愛も大事な勉強の一つのじゃない?」

「蒼にいわれても説得力ないよ・・・」苦笑いしながらそう返す。

「それより!入学式がそろそろ始まるよ!早くいこうよ!」

「はいはい。先行ってきな、ジュース買ってくる」

「あ、ウチはオレンジジュース!」そんな蒼の言葉を聞かなかった事にして自販機に走る。冷たいジュースを買って体育館に戻った。

走りながら携帯をチェック。「あーもうこんな時間かー・・・」
そう呟いた時に手からジュースが落っこちる。

「ああ!もう!めんどくさい!」

ジュースを拾おうとした瞬間。頭に硬い野球ボールがあたる。

「痛っ!も~誰だよ!!」
そこには男が二人。結構でかいなー175以上はあるのかな?つかこんなとこで野球なんかするなよ・・・しかも2人って・・・

「お、わりーな!」ヘラヘラしながら謝ってくるのは黒髪でツンツンのバカっぽい顔の奴。

「馴れ馴れしいやつだな」と思っているとチャイムが鳴り響く。

入学式のチャイムだった。「やっべー始まんぞ!いくぞ!影沢!」
黒髪の男が叫び、それに続いてもう一人の奴も走っていく。

「って私もピンチじゃん!」ダッシュで体育館にもどる。まだ始まっていなかったみたいだ。あぶねーあぶねーといいながら自分の席に座る。一息ついてジュースを飲みながらキョロキョロしていたらなんと隣にはさっきの男が・・・!

なんだこの運命の出会いみたいなパターンは・・・こんなやつが運命の人とかぜったいやだ!
「よう!また会ったな!」そういいながらニコニコしている黒髪の男。

「あーはい。どうも・・・。えーと・・・」

「お、俺は日向 太陽(ひなた たいよう)!三年間よろしくな!」

三年間同じクラスでいるつもりかよ。とりあえず私も自己紹介するか。

「私は月影空。一年間だけ。よろしくね。」

「おーう!よろしくな!いきなりだけどよー、なんでこの学校にきたの?」
日向が問いかける。

「あー理由は特にはないかな?君はどうして?」

「あ?俺は去年の文化祭で運命の出会いをしたからだよ!」

は?

「去年の星学の文化祭にいってなー。そしたらすっげー可愛い女の子がジュース落っことしてよー。俺がいっしょに拾ってあげてー。」

あー私も去年の星学の文化祭いったわー。

「そしたらその子がめっちゃくちゃ可愛い笑顔で、「ありがとう!」っていってよ~。もうこれは運命でしょー!」

うちもジュース落としたわー。たしかその時はメガネしてたっけ?

「たしかメガネしてたな!」

ふーん・・・そんで髪はボブだった・・・

「髪はなんだっけー・・・ボブっていうの?」

いやいや・・・ないない・・・

「あ、俺いっしょに写真とったけどみる?」

まさか・・・ね・・・

日向はポケットから携帯を取り出す。

そこに写っていたのは・・・


紛れもない・・・私だ・・・


「めっちゃかわいいだろー?」

「いや・・・そんなことないよ・・・」

「まじ結婚したいわー」

「いや、それはやだわ」

「まぁこの子知ってたら教えてくんない?」

「誰よりも知ってるよ・・・」

あーもうなんで写真なんかとってんだよ!私のバカぁぁぁぁ!

その後は日向の話をずっと聞き流しながら入学式を終えた。

蒼が走ってこちらへ向かってくる。

「空ー!どうだった・・・ってなんかあったね。」

「相変わらず察しがいいね・・・蒼は・・・」

そして蒼花に全て話す。

「なにそれ!少女漫画の展開じゃん!」ゲラゲラ笑って、本当にこいつは・・・

「どうしよー・・・めんどくさくなりそうだよ・・・折角のスクールデイズが~」

「あはは!まぁ目立たないでおいてその日向って奴には関わらない方がいいんじゃない?」

「それもそうだね・・・蒼はなんかあった?」

「あーまぁクラスの奴にメアド聞かれたくらいかな?」

「12人ってところかな?」「はずれ。18人。」

「空は何人に聞かれた?」

「1人・・・」「・・・」

「その1人って・・・」「・・・」

「帰るか・・・」

「うん・・・」

こうして悪い予感のプンプンする入学式の日が終わりを告げた。

ハッピーなスクールライフは訪れてくれるのだろうか・・・

星蘭学園!

星蘭学園!

運命の人はまさかの私!?恋する友達の相手はあいつ!? たまに恋愛!主にバカ!! ハチャメチャスクールライフ!

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-20

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