Y
はなちゃんへの吐しゃ物
置いておいて
時に夢とは悪戯に
垂らした糸を運んでいく
錯綜した柵の中の合間を縫って
交わったとこで夢から覚めるんだ
1 2 3と数えていく
そのいくつかが流れてしまった
摘み取った色と音
その瞬間には既に繋がっていた
手繰り寄せたら絡まって
解けた時には切れていて
そう何度も何度も繰り返しているうちに
1 2 3と失った
いずれ飛んでいってしまうのかな
いつか消えていってしまうのかな
手から滑り落ちたそれから
失ったなら振り返ってみてよ
捕まえていてよ決して離さないで
放たれた数本の糸 そのどれかに
そっとなんでもなかったようにほら
3 2 1と手放していく
残ったどれかに夢を繋ごう
いずれ飛んでいってしまうのかな
いつか消えていってしまうのかな
時に夢とは悪戯に
垂らした糸を運んでいく
錯綜した柵の中の合間を縫って
ねえ夢から覚めてしまったら
また「夜が怖い」から始めよう
Y
ごめんなさい