俺と君の恋愛記録

主人公設定

原野 春。
高校二年生。二千万人に一人とされる天才。
容姿端麗、成績優秀、頭脳明晰、運動能力抜群である。
周りから良いように使われ、人を信じなく、世の中に飽きている孤独な少年。
桜のことは元気な五月蝿い女としか思っていない。


香川 桜。
高校二年生。元気で明るい前向きな少女。
クラスでも目立つ存在で、誰にでも平等。
頭は悪いが、いざというときは頭の回転が速いのが自慢。
春のことをそうとう気に入っている。


※今時点でこの設定です。あとから追加されます。

君との出会い

君の笑顔が、
君の声が、
君の前向きなところが、
俺は好きだった。
これは、孤独な少年と前向きな少女の恋の記録だ。

高校二年生に進級した原野 春(はらの はる)は屋上で溜息をつく。
「またかよ」
両親が教授として勤めている大学の知り合い教授からのメールだった。
「『今回、春くんにして欲しい実験があるんだ。我々、平凡な教授より春くんの方が実験が出来るんだから、是非、協力してくれないか?』か…やんねぇよ。くっだらね」
春はすぐにメールを削除する。
もう一度寝るか…春はそう思いながら壁に寄り掛かりながら座り、目を閉じる。
容姿端麗、成績優秀、頭脳明晰、運動能力抜群な完璧な春は、世界に通用する天才だ。
天才と言われるようになってから、春は皆が自分自身に興味を示さなくなった、自分の頭脳に興味があるんだ。と、孤独感を感じるようになった。
そのせいか、世の中の【答え】が全て見え透いている様な瞳を持っている春の瞳はいつも悲しそうな瞳をしていた。
「……つまんねぇな」
春は目を開く。
春はいつも屋上で登校から下校までの時間を過ごしている。
屋上は春ひとりだけ。
「教室行きたくねぇし…」
二年生になった初日、春はある事件を起こしている。
そのため、停学になり、もうとっくに解けているが、春は教室に行かない。
「また差別だか区別だか知らねぇけど…されるからな」
春はぶつぶつと独り言を言いながら起き上り、伸びをする。
「ん?」
あの女…何してんだ?
春が目にしたのは【女子生徒が屋上から飛び降りようとしている光景】だった。
そう分かった時、春の体は自然と動いていた。
頭より先に体が動く、それは春にとって初めての行動だった。
「おい…」
春は咄嗟に女子生徒の手首を掴んだ。
それと同時に「ほえっ?」と間抜けな声が聞こえたが、春はお構いなしに女子生徒を自分の方へ引っ張った。
春は女子生徒と一緒に倒れ込む。
「誰?」
女子生徒は急いで起き上がり、スカートを叩き、首を傾げた。
「…早まるなよ!」
春は女子生徒の質問に答えずに言い放った。
初めてこんな大声出したかも…。
春は女子生との顔を見る。
すると、女子生徒はきょとんっとし、笑った。
「あははっ、私が死ぬと思ってたの? んなわけないじゃん!私はこの綺麗な青空を見ていただけだよ!」
女子生徒は未だにニコニコしている。
な…なんだ…。
なんか…恥ずかしっ…。
「でも、そこ危ないぞ」
春は気を取り直して起き上がり、女子生徒と向かい合った。
「大丈夫大丈夫♪あそこから一度も落ちた事無いし」
えっへへ〜と笑う女子生徒はとても可愛らしく元気で明るい子だった。
まぁ、こんな元気な奴は自殺なんてしないか…もう家に帰りたい…。
「そっ、じゃあ俺はこれで」
「君!名前は何?」
春が踵を返して屋上から出ようとした瞬間、女子生徒に声をかけられた。
なんか初めて名前聞かれたな…ちょい嬉しいかも…。
「…知りたい?」
春は心から嬉しいのか、少し悪戯っぽい笑みを浮かべ、言った。
すると女子生徒は笑顔を辞め、いきなり何かを考え始めた。
「………知りたい!」
「その前の間は何だったんだ?!」
「んー…それ忘れて! 今度お礼がしたいから名前教えてよ〜」
女子生徒は両手を合わせながら頼み込んでくる。
そんな姿を見たら春は、言わなくてはならないという気持ちになってしまう。
「俺は二年D組、原野 春」
「はらの はる?!」
女子生徒はキラキラと目を輝かせながら原野春と繰り返す。
不思議に思った春は聞いてみる。
「俺の名前がどうかした?」
「春…ううん!すっごく素敵な名前だなぁって!春っぽくて良い!」
いや、春生まれだからって単純な理由でつけられた適当な名前なんだけど…。というか、こいつの名前はなんだ?てか何年生なんだ…?後輩ではない事は確かだな…。
「お前、名前は?」
春は腰を下ろしながら問う。
「私は二年D組、香川 桜(かがわ さくら)!」
桜は元気よく答える。
本当…元気だな。こいつ…え?
「俺の同じクラスだったの?!」
「うんっ!春くんのこと微妙に知ってるもん!」
同じクラスってことは…俺の初日に、やったこと知ってんのか?!
「おい、かが」
「桜!」
「あ、すません」
名前かよっ!
「桜、お前、初日になんかD組で事件起きたの知ってるか?」
「初日?なんかあったの?てゆか初日、学校行ってないんだけど…!」
よ…良かった…知らねぇなら良いわ。
春は立ち上がり、ズボンをはたく。
よし、面倒なこと聞かれたら嫌だから帰るか。
春はそう思い、桜に背を向け、屋上に入り口に向う。
「春くん帰るのー?」
桜は春に向って叫ぶ。
春は背を向けながら手を振った。
「そっかー!!バイバーイ!また明日ー!!!」
後ろを見なくても、桜が笑顔で手を振っているのが分かる。
久々に、バイバイと言われ、久々に手を振った。
春は少しでも居場所が出来たかも…と思いながら帰ったのだった。

孤独な少年、春と、前向きな少女、桜の、今日の出会いが、二人の人生をくるりと変えるということを二人は気付いていなかった…。

俺と君の恋愛記録

はじめまして、翔鳥です。
小説書くって難しいですね。途中で「あれ?」ってなるタイプです。
中学生なんだから許して??…通じませんね(笑)
あ、言うの忘れてました。関東在住の中学生なんです。
そうです。まだ義務教育中なんです。バイトしちゃ駄目なんです。
だから文上手くないんです。
まぁいいや。
えっと、頑張って書きたいと思いますのでよろしくお願いします!

俺と君の恋愛記録

君の笑顔が、 君の声が、 君の前向きなところが、 俺は好きだった。 これは、孤独な少年と前向きな少女の恋の記録だ。 孤独な少年、原野春はある日屋上で、前向きな少女、香川桜に出会う。 人間不信な春は、明るい桜にだんだんと惹かれていくが、桜には誰にも言えない秘密が…。 切なく、甘酸っぱい学園ラブストーリーをあなたの目で感じてみては?

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-15

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted