夏、終了

 もうすぐ夏が終わるというのに、少年は部屋にいる
 
 まだ夏休みなのに、少年は部屋にいる

 空は快晴、温度は暑い

 蝉が鳴いて、カブト虫が飛ぶ

 なのに少年は部屋にいる

 扇風機が少年になにか言っている

 蚊取り線香を食べた豚が少年になにか言っている

 少年は応えない

 だが鉛筆で紙になにか刻んでいる

 少年は随分苦しそうだ

 何故だろうか?
 
 僕にはわからない

 

夏、終了

夏、終了

この詩の状態に、みなさんはなってませんか?

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-15

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