僕は人間になりたい

何のために生きてなんのために死ぬのかそれとも僕は人間ではなくて、それは奴隷ってこと?

しかも、例えば罪を犯したとしても、それは永遠に赦されない。人間でなくて、だから猿が物を盗んでも、罪にはならないように、人ならぬ僕のそれも、罪にはならない。だけど、だから、赦されることもないから、僕はこれから先ずっと、死んだままなのだ。

何のために何のために生きるのか。人に言われた通りの線路を渡って行くことも出来るけど、それは果たして人間である、と言えようか?

自分の道は自分で探し、切り開いて行く。それこそが真の人間であるのではないか。
大げさな話になるけれど、例えば歴史書に載るような人物に、線路を渡り歩いた者はいない。ゆえに人間である。ゆえに歴史書には人間の歴史が刻まれる。

今の僕たちが有るのは、間違いなく、昔の人間達の努力の積み重ねであり、そこに線路を渡り歩いてきた者、人ならぬ者の出る幕はないのだ。

僕は選択を迫られる。

線路を歩くのか、それとも道を切り開くのかを。

人であるのか、そうでないのかを。

人間が人間になるために僕がするべきことは

今分かった。

僕は人間になりたい

僕は人間になりたい

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-15

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