目の前には、pc。ただ、面白いこともなくつまらなく過ぎてく現実。自分で、楽しむしか無いと思っていてもそれをするのさえ、だるいという負の連鎖。ただ、つまらない。
でも、時々考える。やばいことをしたらどうかと。例えば、今この目の前にあるpcをぐしゃんぐしゃんにして壊してやろうか、そうして地面にこの負の原因を打ち付けてやるんだ。
しかし、そんなことは少し考えただけで恐ろしい。まず、意味がない。怒られる。
そうして、今目の前にある可能性を潰してしまうのだ。 

、、、そうだ、そうだよ。俺は思った。こんなん誰かが考えてるかもしれないけど、この世界が、リアルになったらいいんだ! そう、それはつまりこの世界がゲームみたいに体験できちゃえばいいのにってことそうしたらすごく面白いのに。万引きでも、人殺しでもなんでもできるよ。でも、やっぱり思うのだよ。そんなこと思ってもそんなん起きる訳ないって。起きたとしても夢の中くらいだって。

、、、ん、待てよそうだよ。夢だ夢だよ。夢のなかでなんでもできんじゃんw

そう思った、瞬間だった。独特の音と共に突然とpcがシャットダウンした。部屋の明かりもなんもつけていなかった俺はただ真っ暗闇の中に取り残される。

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すると、忽然とpcより血に染まった骸骨が浮かび上がった。やばい、なんだこれ。ウイルスに感染した?
もしかして、呪われた?どちらにしても、この暗闇が自分の恐怖心を一層高める。怖い、どうしよう。体を動かすのも大変だ。

取り敢えず電気、そうだ。机の電気を付けよう。そうだ。しかし、電気があろう場所に手を伸ばしても何も無い。違和感に恐怖しながらも、部屋の電気を付けよう。なんだ、よし、付いたじゃないか。

だがしかし次の瞬間。私は有り得ないものを見る。

私がいる。。。。。

だらーとそれはまるで死んだかのように、いやむしろ死んでいるのかもしれない。
私は、発狂したくなった。しかし、同時に気づいた。これはもしかして物凄く自分が望んでいた状況なのではないかと。
自分はつまらない日常に飽き飽きしていた。だがしかし、どうだ。霊体になればなんでもできるんじゃ、ないか。
あわよくば、人のうちに勝手に入ったり。いや、そんなの朝飯前か。

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しかし、何故だか私は一般の人が考えるようなお風呂を覗くだとかいう、いわゆるエロい事は一切考えなかった。
むしろ、私は暴力的な事しか考えることができなかった。それはむしろ、無気力というより怒りに近い感情であった。

私は知りたかった、何故こんな状況になったのか。もしかして、これは少しでも異常なことを考えたからなのかと思った。
でも、すぐにどうでも良くなった。俺は、もう死んでいる。だったら、何をしたって構わない。何も思わない。
何かで自分の心が痛んだとしても、それは大きな快楽と興奮に比べたら当たり障りも無いものだ。
私は生前考えていた。私は、何かしでかしたところで死ねばいいのだ。そうすれば、何もかも無くなる。こんなことで死ぬという後悔も、数少ない親愛なる人々の嘆きも、全て、何もかも忘れて、無くなってしまうのだからと。

しかし、どうだ今私はこうやって死んでいるではないか、ならば何をしたって良かろう。それに、幸せなことに私は今なんでもできる。
ならばこの状況を利用しない手はないのだ。夢に見た世界だ。自分がなんでもできる世界。理想の世界。

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しかし、不意に体全体を押し付けるような強い力がかかった。それと同時に首に釜がかかる。

「?!」

現実じみた恐怖から一転、私はこのありえない出来事についていけずあまり恐怖を感じていない。
これが俗に言う死神というやつなのか。ただそう思った。
釜が勢いよく引き上げられた。私の首は飛んだ。しかし、何故だか意識はある。人間の魂というのは記憶が無くなる事はあっても。
消えることができないのかもしれない。
私の視点は自由になった。私は自然に今私を殺したやつの方を見た。

そこには、裸の女性が立っていた。歳は30代くらいだろう。それは綺麗な体かと言われればただ普通の体で一般人のようであった。

もしやと思って外に出てみた。すると驚くべきことにうじゃうじゃと溢れんばかりの霊体がそこにはいた。
私の推測ではこの世界では何回でも死ねる。そして、この世界について思考を巡らせている時だった。

「おい、お前」
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次の瞬間にはよくわからないが、くらいホールのようなところにいた。

「さっきから、綺麗事ばっか言ってなんなの? しかも、お前らとかいう言い方、何? ひとくくりにしてさ。」

「何を言ってるんだ。お前らは」

「お前らは、揃いも揃ってクズクズクズクズクズクズクズ。クズばっかだ。よくもまぁこんなにクズを集めて来たもんだ。
クズをひとくくりにしても良いに決まっているだろう。よくそんな口が聞けたな。それになんだあれか?違いがあるとでも言いたいのか?」

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「有頂天になってしまってはいかんぞ、それはただ一時的なことになってしまう、大切なのはその姿勢。忘れてはならぬ。
そして、その基準とやらも偶然そうであったというだけの話なのだから。」

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-14

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