魔術と科学とリリカルと

少しずつ投稿します。

最近、Pixivで投稿しています。

始まり・・・


ある晴れた日の午後。

放課後、僕は何時もの様に友達と他愛のない話をしながら家に帰ろうとしていた。

そして、横断歩道に差し掛かった時、ある光景を見た僕の体は勝手に動いてた。

何故なら・・・

赤信号なのに男の子が横断歩道を渡っていたからだ。

横断歩道に飛び出した男の子手を歩道に引っ張り込んだ代わりに僕が車道の真ん中に出てしまった。

そして、ブレーキを踏むタイミングの遅れたトラックに轢かれたのだった。

転生

気付いたら真っ白な空間に居た。

しかも、地面がなく無重力空間みたいだ

なんとなく辺りを見ていると、下の方からか声がした。

思わず下を見ると、そこにはさっき助けたはずの男の子が居た。

「君も助からなかったのかい。」

「違うよ。 僕のミスで君を死なせてしまったんだよ。」

「えっ!」

男の子の言っている意味が解らない。

「下界に降りるのは82年ぶりでルールとかまったく覚えてなかったよ。」

と言いながら、男の子は青年の姿に変わった。

「えっ!あ、あのあなたは・・・?」

「僕は君たちで言う神だよ。」

神様だって!

「そうさ、けど僕のミスで死なせてしまって、ごめんなさい。 本当はこの先79年は生きられたのに。」

「えっ!そんなに生きられたの?ほぼ一世紀生きられたよね。」

「そう。 イレギュラーで死なせてしまったから世界のバランスが崩れて大変な事になるから君を別の世界に送るから。」

世界のバランスが崩れるってバックトゥー・ザ・◯ュウチャーみたいになるって事だよね・・・

「概ね正解。」

「心読まれた!」

「神だからね。 さあ、行きたい世界と特典三つ・・・いや助けて貰ったから四つにしよう。」

四つか・・・どうしようかな・・・

世界と特典

「行きたい世界か・・・。」

正直たくさんある。

とあるの世界で超能力者になるのも良いし、バカテスで面白おかしく過ごすのも良いしな・・・

・・・流石に色んな世界が混ざりすぎるのもな・・・

なんか、こう良い具合に色んな世界のある世界なんて・・・あっ!・・・

「魔法少女リリカルなのはの世界にしてください!」

「理由は心を読んでいたから解るけど、難易度が高いよあそこ。」

「目指すはハッピーエンドで。」

「うん、ハーレム目的じゃないだけましだよ。 後は特典だね。」

「一つ目は、とあるの幻想殺し。 二つ目は、同じくLevel5の発電系能力者。」

「けど、それじゃあ二つ目が使えなくなるよ。」

それぐらい考慮済みさ。

「ちゃんと考えてある。三つ目は、幻想殺しをリミッターで抑えたりする事の出来るデバイス。人格型AIカートリッジシステム搭載インテリジェントデバイス」

「なるほど・・・、けどデバイスは魔力がないと動かせない筈・・・。」

「四つ目は、リミッター起動中で超能力が使える時のみ発生するAIM拡散力場を魔力に変換する機能を付ける。カートリッジも同じで。」

じゃないと、体から出るAIM拡散力場が無駄になるし

「なるほどね・・・じゃあ、カートリッジは勝手に作られるようにしとくから。」

「ありがとうございます。」

「転生する時は何歳から始める?」

「5歳ぐらいで、練習もしたいし。」

正直何があるか分からないし、念には念を入れとかないと。

「OK。必要なものは転生した時に家に置いてあるから。」

「ありがとうございました。」

「第二の人生、楽しんでおいで。」

すると、意識が段々薄れていった。

第二の人生


「知らない天井だ・・・。」

なんとなくお決まりのセリフを言ってみる。

「起きましたか?」

ん?

なんか声がしたような・・・

「はい、貴方のデバイスです。」

体を起こすと二十歳過ぎの女の人が居た・・・はい?

「神が『親的な人が居ないと色々面倒な事になる』」からとの事で。」

「成程納得。手続きとか子供が出来ないしな。」

「しかしながら貴方と私の名前が無いので登録出来ないと思いますが。」

しまった!

名前を考えてなかった・・・

よし、折角だからあの名前を参考にしよう。

「俺は上条雄二で、デバイス名はイマジン。」

折角、幻想殺しを使えるんだからこれで名乗りたいよな。

「分かりました。マスター認証、上条雄二。デバイス名、イマジン。認証完了しました。」

「まず、現状確認として、お金と荷物だけど・・・ん?」

部屋の隅にある勉強机に通帳と鍵、家の見取り図、携帯、手紙があった。

まずは、手紙っと

    無事に転生が出来たみたいだね。

    君の新しい家の住所等の大事な事は家の見取り図に書いてる。

    流石に親が居ないのは不味いのでデバイスを少し変えました。

    家の設備等はデバイスが教えてくれる。

    何かあれば、そこにある携帯電話で電話してね。

                           神より


うわ~超親切。

次に見取り図を見た。

一階、リビング、キッチン、風呂、トイレ、和室

二階、寝室、工作室、空き部屋、トイレ、電算室(スパコン、観測機器有り)

三階、書庫、倉庫

地下、トレーニング室、模擬戦室、転移装置

豪華すぎでしょ。

スパコンや観測機器って普通家に無いじゃん

まぁ、演算とかに使えるからいいけど、

次、通帳

もうお驚かない。

何故かって?

0が有り過ぎて数える気が失せた。

一言で言うなら日本の国債を返済し切っても、半分以上余るくらい。

「イマジン、買い出しに行くよ。服とか買わないと。」

「分かりました。」

とにかく、俺の第二の人生が始まった。

高町家

夕方の6時を過ぎた頃

買い出しが終わり、人型のイマジンと家に帰る途中の事だった。

「ん?何か電磁の乱れが・・・。」

「しますね。近くの公園からですね。」

すげえ、そんな事も分かるのか。

と、思いつつ公園へ行くと

女の子がベンチに寂しそうに座った居た。

ただの女の子なのにこれ程の乱れって・・・

「凄い魔力ですね、推定AAAですよ。」

まさかと思うけど、まぁ確認って事で

イマジンを待機状態にし、近づく。

「どうしたんだ、そんな寂しそうにして。」

声をかける。

すると女の子が顔を上げる。

「え・・・と、君は誰なの?」

「俺は、上条雄二。 君は?」

「高町なのは。」

やっぱしかぁぁぁぁぁ!

つーかこの時すでにAAAとかマジで天才児じゃん。

それは置いといて・・・

「こんな時間に一人でどうしたんだ?家族は?」

「お父さんが入院して、お母さんとお兄ちゃんとお姉ちゃんがお店で忙しくて、なのはは良い子にして無いといけないから。」

「で、一人でここに居ると。 友達は?」

「うんうん。居ないの。」

駄目だこりゃ。

「寂しくないのか?」

「寂しくないの。」

「嘘つけ。 負のオーラ半端ねーぞ。」

正直、オーラって言うより魔力がダダ漏れだけどな

「うっ・・・・。」

「無理しない方がいいぞ?」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

沈黙が怖い・・・・

「あーあれだ。明日とか暇だから遊ぼっか。」

「良いの?」

「良いぜ。けど、今日はもう遅いから取り合えず帰ろう。 送ってやるから。」

「うん。ありがとうなの。」

と言ってなのはは立ち上がる。

「高町の家は何屋さんなんだ?」

「なのはって言ったらいいよ。」

「で、なのは何屋なんだ?」

「喫茶店なの。」

喋りながら歩く。

さっきより元気になったようだ。

辺りが暗くなる頃やっと着いた。

「ここなの。」

「大きいな・・・。」

アニメで見たよりも大きいな・・・

なんて思ってると、

「なのは!」

「あっお兄ちゃん!」

ガタイのいい人が出てきて・・・

「お前は誰だ!」

といきなり木刀と殺気を突き付けて来た。

「おっ・僕は上条雄二といいます。」

「なのはの友達だからやめてお兄ちゃん。」

「分かった。」

と言って木刀を下げる。

殺気は出てるけど・・・

すげービビった。

「で、どうして来た。」

「なのはさんが夕方一人寂しそうに公園に居たので気になって話しかけたら仲良くなりました。」

なぜ敬語かって?

怖いからに決まっているじゃ無いか。

「恭也、いじめるのを止めなさい。」

声のする方を見る。

そこには救世主が居た・・・

高町家 その二

「母さん・・・」

声のした方を見ると、そこにはどう見ても大学生位の女性が居た。

「恭也、折角なのはに友達が出来たのに怖がらせたら駄目じゃない。」

「うっ。」

「なのはを送ってくれてありがとう。名前は?」

「上条雄二です。」

美人だな~三児の母とは思えない・・・

「雄二君、なのはと仲良くしてね?」

勿論

「はい。 なのは、また明日遊ぼうね。」

「うん。」

「さようなら~」

「またね~」

取り合えず挨拶をしてササッとなのはの家から離れる。

「明日か~。」

明日から超能力や擬似魔法の練習をしようと思っていたけど・・・

ま、いっか。

原作まで4年はあるし。

ゆっくりと・・・あっ!

買ったものがそのままだった・・・

入学式

あれから1年近くたった。

えっ? 飛ばし過ぎだって?

なのはとただ遊んでる風景や超能力や擬似魔法の練習中を出すのもつまらんだろ?

取り合えず、超能力はほとんど使える。

魔法も基礎も終わり、技も作った

ソードフォーム

ライジングスラッシュ

ヒートスラッシュ

シューティングモード

電磁砲

ライジングブラスター

電気関係の技が多い

あと、召喚魔法や転移魔法、飛行魔法も使える。

カートリッジも200発ほど溜まってる。


そして・・・

「雄二君早く!」

桜舞う道でなのはが大きな声で呼ぶ

そう、今日から聖祥付属小学校に入学する。

なのはと一緒に居る訳は、なのはと受験したからだ・・・

で、クラス分けだが・・・どうにか一緒になった。

原作通り、すずかとアリサと一緒だった・・・もう原作介入か・・・

と、そんな考えを捨て適当に他の男子と喋り時間を潰す。


          …………
そんな事で、俺の五回目の入学式を終える・・・

その後、翠屋でご飯を食べた。

喧嘩

入学して数日たった。

このころからある問題が起きた。

 それは、アリサ・バニングスの事だ。
バニングスは事あるごとにクラスメイトにちょっかい出していた。
お金持ちのお嬢様って事で自信過剰な態度を取っている、俺はまだされて無いが・・・
そろそろ釘を刺そうかな・・・

 なんて思った次の日

 屋上でなのはと何時もの様に弁当を食べていた。

「雄二君のお弁当って誰が作っているの?」

「俺だけど。」

「あれ?けどお母さんじゃ無いの?」

 イマジンの事だろうけど、料理出来るけどあれはデバイスだし・・・

流石に言えないし・・・

「朝早いから作るh「返して!」・・・なんだ?」

 バニングスが月村のカチューシャを取って月村が泣きそうな表情で追いかけていた。

「あなた、私より運動神経が良いそうじゃない。返して欲しいなら私を捕まえて見なさい!」
 
 ・・・どこまで自信過剰なんだよ、あんたは・・・

 心の中で呆れていると、

「雄二君、お弁当持ってて。」

 そう言いながら弁当箱を押し付けてくる。

「おっとっと・・・てなのは?」

あっ!ソースが付いたっ!

 なのはがバニングスの前に立ち

ベチンッ!!

 っとビンタした。

「痛い?でも大事なもの盗られちゃった人の心はもっともっと痛いんだよ。」

 流石にバニングスも怯んでいたがバニングスも叩き返した。
それのまま二人で叩き合いが始まった。

 月村がそれを慌てて見ていた・・・うん、ヤバいね。

 弁当箱をベンチに置き三人の所へ行く

「二人ともストッ「やめて!」プと。」

月村の声で二人は喧嘩を止める。

そこへ

「取り合えず、二人ともお互いに謝れ。 そしてバニングスは月村、なのはは俺に謝れ。」

「・・・うん。」

「・・・うん・・・ん?何で雄二君に?」

「俺に思いっ切り弁当箱を押し付けただろ!制服汚れたじゃねーか!どーすんだよ、白目立つんだぞ落としにくいんだぞ!」

一気に文句を言う。

すると、

「「「ぷっふふふはははっはっ」」」

さっきまでの空気がガラリと変わり三人が笑い出す。

「三人とも仲直りしたらご飯を食べるぞ。 時間がないからな。」

「さっきは叩いたりしてごめんなさい。私、高町なのは。なのはって呼んで」

「私こそごめんなさい。私はアリサ・バニングス。アリサでいいわよ。」

「えっと、私月村すずか。すずかって呼んで。」

「俺はなのはの友達の上条雄二。好きな名前で呼んでくれ。兎に角弁当を食べるぞ。」

そう言って弁当を食べだす。

三人も仲良く食べだす。

・・・どうにか原作道理になったな・・・

 帰り道、なのは達と別れ家に向かう。
三人はこの後遊ぶようだが、俺にはやる事がある。
家に入り、着替えて工作室に入るそこには作りかけのタンクがあり、
横の設計図にはバクタ・タンクと書かれていた。

「原作をハッピーエンドにするにはこれが必要不可欠だ。」

そう言いながら雄二は作業に入った。

・・・服はちゃんと漂白したよ?

誘拐


なのは達が喧嘩と仲直りをして早一か月。

5月の星空の下、日課のランニングをしていた。

超能力や魔法を扱うには体力は必要不可欠だからね。

走っている横を黒い車が通って行った・・・ん?

通った車に知っている電磁波があったな・・・アリサとすずかだったな。

・・・おかしい、二人は移動する時、鮫島さんが運転をしているのに鮫島さんの電磁波が無かった。

追いかけるか・・・

二人の電磁波を頼りに追いかける。

着いた先は・・・廃墟?
ますます怪しくなったぞ。

電磁波をレーダー代わりにする・・・入口に二人、二階のホールっぽい所にに六人、三階の別室に四人・・・後、二人はアリサとすずかだな・・・待ってろよ。


いきなりだった。

稽古が終わり、すずかと外へ出た瞬間誰かに口を塞がれ無理矢理車に乗せられた。

騒ごうとしたら横から銃を突き付けられて騒げなかった。
すずかは涙目だけど大人しくしている。

途中、雄二とすれ違ったけど、気付いてくれたかな・・・
犯人たちは、喋らないし、顔も隠して分からない。

車が止まってから担がれて、すずかと部屋に閉じ込められた、見張りは二人、私どうなるのかな・・・

ドラマだと殺される事があるけど、どうなのかな・・・まだ死にたくない・・・助けて・・・

心の中でただただそう思った。

入口の見張りの死角の壁に磁力で登り、上から音も無く近寄り

「「ぐわっ!」」

電撃で沈める。

中に入る前に入り口近くのマンホールの蓋を磁力で浮かせそのまま持って行く。

ホールは流石に正面突破しか無いしな・・・

能力で身体強化し思いっ切り走る。
そして、ホールに出た瞬間手前に居た二人に電撃を浴びせる。

「「ぐわっ!」」

「何モンだテメェ!」

「撃てぇ!」

ダン、ダン

ダダダダダダダッ

悪党がハンドガンやらサブマシンガンで撃って来るが、

カンッカンッカンッカンッ

当たりそうな弾をすべてマンホールの蓋で防ぎ

「フンッ!」っと手を振り、

「ぐふっ!」

「ぐへっ!」

「あべしっ!」

っと連動して蓋が悪党の顔面にヒットする。

ホールも制圧完了。

後は、アリサとすずかの所だけか・・・


どれだけ経った時か・・・

下で銃声が響く。

「オイッ!どうした!」

「分からんが、見て来る。」

「おう、頼む。」

助け?

良かった、助かる。

「お前たち、助かると思っただろうが、その前に俺の仲間が始末するから無駄だ。」

首を横に振って否定する。

「フンッ、残念だが銃声が止んだ。助けは来なかったみたいだな。お前達はこの後クライアントに引きw『ダンッ、ダンッ』「ぐわっ!」なに!ちっ!」

犯人が私達の前に立つ。

タッタッタッタッ

足音が近づく

バァン!

ドアが蹴り破られ、助けに来た人が姿を現す。

「大丈夫か二人ともっ!」

えっ?

何で雄二が・・・


階段を上った踊り場で悪党の一人が出合い頭に二射してきて、とっさに躱すが

「つっ!」

一発左腕に掠り、血が出る。

しかし、

「はっ!」

「ぐわっ!」

撃たれる前に電撃で沈める。

そして、二人の居る部屋のドアを蹴り破る

「大丈夫か二人ともっ!」

中を見ると、二人はガムテープで口を塞がれロープで手足を縛られている状態だった。

「動くな!動くとこいつを撃つぞ!」

「もう終わりだ!ほかの奴らは俺が倒した。」

「ハッタリだ!ただのガキに何が出来る。こっちは銃があるんだぞ!」

「あんなの只の豆鉄砲だ!」

「フンッ、じゃあ死ね!」

悪党が銃を撃つ・・・が、その瞬間天井に向かって磁力を使って張り付き、そのまま悪党の顔めがけ上から下へ蹴りを放つ

「ぐふっ!」

よし、無力化した。

念のため、銃を取り上げ、二人のガムテープを剥がす。

「ぷはっ。 アンタ何よあれ!まるで蜘蛛じゃない!」

「そっそうだよ!あれは何?」

・・・見事に質問攻めだな・・・

「あれh「くっ、オイお前・・・」なんだ?」

「お前の助けたそこの紫の奴の事を知ってるのか・・・」

「ん?どうゆう事だ?」

とすずかを見たが、顔が真っ青だ。

「やめて・・・」

「そいつの一族の名は夜の一族と言う・・・」

「やめて・・・言わないで・・・」

すずかが涙目で言うが悪党が続ける。

「吸血鬼一族・・・お前が助けたのは・・・化け物だっ!」

「いやぁぁぁぁぁっ!」

とうとう泣き出した

「別に、俺も似たり寄ったりだし。」

「「えっ(なにっ)」」

「お前見ただろ、俺が天井に張り付いたの。 アレは俺の超能力の一つだ。」

「なにっ!」

「超能力?」

手に電気を発生させながら言う。

「メイドの土産に教えてやる。俺はLevel5のレールガン。他の奴らを倒したのはこの力だ。そして・・・」

ポケットからコインを出し、悪党に狙いを定める。

「この名前が指す通り、俺は、『ピィィン』レールガンを撃つことが出来る。」

コインが手元に戻った瞬間、もう一度電気を纏った指で弾く

ドォォォォォォン

悪党の横50cmに直径2ⅿの穴が空く。

悪党は口から泡を吹いて気絶していた。

「可愛い女の子達を泣かせた罰だ。」

振り向くとアリサ達はポカーンとしていた。

「おーい、大丈夫か?」

するとアリサが

「アンタ・・・何者?」

「ただの超能力者。」

するとすずかが、

「良いの二人とも?私、吸血鬼だよ?」

「別に、すずかは血が流れてるだけでしょう?仮に吸血鬼なら太陽浴びたら灰になるって話があるけど、すずかは平気だろ?それに、たとえ吸血鬼だろうが友達には変わり無いだろ。なっアリサ?」

「そうよ、吸血鬼だとしても、すずかはすずか。友達に変わり無いよ。」

「ありがとう。二人とも。」

二人とも落ち着いたようだな・・・

「じゃあ、戻るぞ。警察に教えないといけないし。」

「そうね、行きましょうすずか。」

こうして、誘拐事件は犯人全員逮捕で幕を閉じた。

当然、超能力やら吸血鬼やらは隠したけど・・・

ばらすなって言ったのに・・・

「・・・って事がこの前あったのよ。」

「おいっ!秘密って言っただろうが!」

なのはに俺の事を早速ばらすアリサであった・・・

「えっ、雄二君って人外だったの!」

「そうなの。」

「待てコラ、人外って何だ人外って、そしてすずか肯定すんな。ただの超能力者だっつーの。」

「ただの超能力者なら体から電気出さないわよ・・・。」

確かにそうだけど・・・難しいけど言うか?

「電気を出す、出さないは置いといて本物の超能力者はこんなもんだからな。
テレビに出て来る奴とか殆ど偽物だし。」

「そんな事判るの?」

「当たり前だ。 特殊な機械の音聞かして反応したら当りだ。」

その反応が苦痛なのは黙っておく。

「そんな機械があるの?」

「キャパシティダウンて言う機械。使い道違うけど判断するのに使えるよ。」

本当は超能力者を封じるのに使うからな・・・

試しに使ってみたけど、きつい。

まぁ、使う事は殆ど無いし別に良いか

「そう言えば、電気以外に何か使えるの?」

「ん~基本的には電気関係殆どかな・・・、磁力、電子を操ったり電気を応用した誘導加熱・・・
 AIM拡散力場の影響でちょっとしたレーダーが使えるな。
 アリサ達を見つけたのはこれのお陰だな。」

「アンタって本当人外ね・・・。」

「だけど、そのおかげで助かったもんね。 けど、AIM拡散力場って何?」

「うん、雄二君さらっと言ったけど何?」

アリサは呆れ顔で、すずかとなのはは、頭に?を浮かべていた。

「んー物凄く簡単に言うと、超能力者の力の源が無意識に体から漏れている感じで俺の場合は、
 電磁波が流れ出てて、それがレーダー代わりになっている。」

「ふぇ~なんかスケールが大きいの。」

「バレたら大変な事になりそう・・・。」

「だからバラすなよ。」

「バラしたらどうなるのよ?」

「バラしたらこれで・・・。」

「「「これで・・・?」」」

と手を差出し、親指と人差し指の間にバチバチっと電気を流しながら続ける。

「ビリビリっと痺れさせる。」

「「「絶対にバラしません。」」」

分かってくれて何よりだ。

するとなのはが

「お兄ちゃんと戦ったらどっちが強いんだろ・・・?」

と呟いた。

「恭也さん事か?」

「うん。剣をやってるから強いよ。」

「剣・・・あ~なんかそんな事言ってたな。」

「今度戦ってみたらどお?」

「機会があったらな。」

・・・やべ、よりによって恭也さんと戦うフラグ立っちゃったよ、どうしよ・・・
あっ、けど経験積むにはちょうどいいしな~
御神流ってどんなのか見たいしな・・・
別に良いか。

対恭也戦

・・・と言う訳で、土曜日。

俺、アリサ、すずかの三人はなのはの家の裏にある道場に集まって居た。

「雄二君、今日はよろしく。」

「よろしくお願いします士郎さん。」

高町士郎さん。

三児の親なのにとても若い。

パッと見、二十歳位に見えるのに長男の恭也さんは高校生。

親子そろって小太刀二刀御神流って言う流派の使い手

勝てるかな~なんて思ってたらアリサが

「雄二、勝算はどれぐらい?」

「正直分からん。実力、体格、経験では向こうが上、電気で身体強化しても怪しい。」

「そんなに?」

「ああ、それに小太刀二刀御神流ってのが未知なんだよな・・・」

小太刀だからリーチは短め、二刀だから手数が多そうなのは予想できる。

しかし、御神流ってのが分からん。

単に作った人の名前か、技に何かあるのか・・・

「兎に角絶対に勝ちなさいよ。」

「何で?」

「賭けでアンタが勝ったら私とすずかはケーキを食べれるのよ。」

「・・・なのはは?」

「恭也さんに賭けた。」

「あいつ・・・」

絶対に勝ってやる!

そして、なのはの目の前で美味しくケーキを食ってやる!

と心で地味な復讐を誓う俺であった・・・

そして・・・

「これより、高町恭也対上条雄二の試合を始める。ルールはどちらかが気絶するまで。」

俺の武器は木刀、恭也さんは木刀の小太刀二刀

すでに恭也さんからすごい威圧感が出てる。

「それでは、試合始め!」

試合は始まった!

しかし動けない。

相手の力は未知数、しかも二刀流。

たとえ攻撃しても片方で防がれ、もう片方でやられる。

・・・行くしかないか・・・

「うおぉぉぉぉ!」

木刀を右下に構え突っ込む。

向こうは動かない・・・やってみるか

「せやぁっ!」

と左足を軸にして時計回りの回転切りを放つ

「ふんっ!」

カァァン!と甲高い音がした、見ると右の木刀で防がれていた

「ちっ!」

すぐさま後ろへ飛び、体勢を整えようとするが

「甘いっ!」

追って来た。

着地した瞬間に前に飛び迎え撃つ

カァンと音がする。

俺の一撃は二本の木刀をクロスさせて防がれてた。

じりじりと力負けして押されている

「不味い・・」

もう、最終手段かよ・・・

体に電気を流し、肉体のリミッターを外し後ろへ飛ぶ、恭也さんが一瞬体勢を崩すがすぐ追って来る

俺も迎え撃とうと前へ走るが、途中で能力を全開にして左へ飛び恭也さんの後ろへ回り背後を取る

「貰った!」

「やるな・・・だがまだだ! 神速!」

突然目の前に居た恭也さんが消える・・・はっ!

「後ろか!」

とっさに木刀で防ぐが威力を殺しきれずに吹き飛ぶ

「神速!」

また見えなくなる・・・が今度はレーダーで見つける

そして、全力で身体強化をし吹き飛んだ勢いも合わせて恭也さんに叩き込む

ガァン!

流石に恭也さんも勢いを殺しきれずにそのまま一緒に吹き飛び、壁にぶつかる!

の前に、振り切って無い木刀に力を籠め、壁にぶつける。

「ぐうっ!」

とモロに壁にぶつかった恭也さんは気絶する。

「そこまで! 勝者、上条雄二!」

「ハァハァ、勝ったか・・・」

「ふぇ~お兄ちゃんが負けちゃった!」

「雄二君すごいね。」

「ふふ、賭けは私たちの勝ちね。」

三人とも、それぞれの反応をする。

・・・ておい!

労いの言葉を掛けてくれるの一人だけかいっ!

「雄二君中々見どころがあるじゃないかって言いたいが最後のあの動きについて聞きたいんだが?」

あ~やっぱしか~

「良いですよ。こっちも聞きたいので。

「あれは何だい?」

「僕は電気を操る超能力者で後半の動きの殆どはその電気による身体強化をしてました。」

「超能力者か・・・もしかして学園都市の?」

「いいえ、あそこには属してません。」

一瞬、士郎さんから殺気を感じたが気のせいかな?

「そうか。」

「今度はこっちからですけど、神速って何ですか?」

「家の奥義の一つだよ。うちの流派は速さではどこの流派にも負けない自信があるよ。」

奥義の中の一つって・・・あれ以上の物がまだあるのかよ・・・・恐ろしい。

「そうですか。あっ、恭也さんは?」

「後で起しとくから良いよ。雄二君もなのは達と一緒にケーキを食べて来たら?」

「ありがとうございます。ではお言葉に甘えて。」

サクサクとその場を離れて家の方へ行く。

・・・士郎さんと学園都市の間で何かあったんだろうか?

まあ、良いか。

とにかく今はケーキを食べよう!





そして・・・

「うう~。」

「美味しいね雄二君。」

「ほんと、このショートケーキは美味しいな。」

「後でこのケーキを三人で分けましょうね。」

「「賛成(だ)。」」

「うう~三人とも酷いよ~。」

「賭けに負ける方が悪い。」

「雄二君を信じなかったからだと思うよ?」

「なのはの俺への評価がよーく分かった。」

「ごめんなさい・・・。」

俺達三人は、ケーキを味わった。

この後ちゃんとなのはにあげたけど・・・。

原作開始


二年がたって現在小学三年生・・・原作開始の時期だ。

この二年の間にプレシアとアリシアを助ける用意は出来た・・・がアリシアは分からない。

そこだけは賭けだ。

「・・・うじ君・・・ゆ・・じ・・・。」

魔導炉による影響がどれほどk「雄二君!」・・はいっ!」

ガタンッ!

突然呼ばれたので取り合えず立つ、すると周りから笑いの渦が起きる。

「え~となんでしたっけ?」

取り合えず先生に聞くと

「雄二君、聞いて無かったのですか?雄二君は将来どんな仕事に就きたいですか?」

「え~と・・・「キーンコーン、カーコーン」よっしゃ!」

タイミング良くチャイムが鳴り思わずガッツポーズをする。

「えー時間が来てしまったのでまた今度にします。」

「起立、礼」

よしメシだメシ

「雄二君。行こう。」

なのはが呼ぶ、晴れの日は大抵なのは達と4人で食べる。


「将来か・・・アリサちゃんとすずかちゃんはもう結構決まっているんだよね。」

あぁ、さっきの続きか・・・

将来ね・・・

やっぱ次元管理局に行くのかな・・・じゃないと機動六課に入れないしな。

「悩むな~「バカちん!」なに!」

「自分からそういう事言うんじゃないの!」

なんだなのはの方か。

「ってかアリサ、レモン投げるな。」

「だって、理数系はこの私より良いじゃないの!それで取り柄がないって。」

なにっ!

この中で理数系がダントツ良いくせに・・・

「そうだよ、なのはちゃんにしか出来ない事あるはずだよ。」

「アリサ・・・狙うならせめて、なのはの目を狙え。」

「さりげなく雄二君が敵なの!」

「そう言う雄二はどうなのよ?」

「まあ、まだ三年生なんだからそう焦るな。」

「そうよね。」

「さりげなく逃げてない?」

それは言わない約束だよすずか。


そんなやり取りもあって、今下校中。

「ここを通ると塾に行くのに近道なんだ。」

「え・・・そうなの?」

「ちょっと道悪いけどね。」

こんな所通るから誘拐されるんだよ・・・

そんな事を考えながら歩いていると

・・・助けて・・・

「「え(ん)?」」

これは・・・

「ん、なのは?」

「今、何か聞こえなかった?」

やっぱりか!

「なにか?」

「聞こえn「聞こえたぞ。」・・え?」

・・・助けて・・・

「なのは!」

「なのはちゃん!」

なのはが走り出す。

「しょうが無いな・・・」

レーダーで探す・・・居た!

「この先70mに・・・動物か?」

「行くわよ!」

「うん!」

アリサが走り出し、俺とすずかもそれに続く。

・・・・いた、あれか。

「なのは!・・・イタチ・・・?」

「このイタチ怪我してるみたい。」

「どうしよう?」

「どうしようって、兎に角病院!」

「けどこの辺りに動物病院あったっけ?」

「俺が知ってる。付いて来て。」

魔法少女の誕生

俺達はイタチを近くの槙原動物病院に運んだ。

「怪我はそんなに深くないけど、随分衰弱してるみたいね。」

「そうですか。」

「院長先生ありがとうございます。」

「「ありがとうございます。」」

「先生、こいつはイタチですか?」

「どちらかと言うとフェレットみたい・・・それに、この首輪に付いてるのは宝石かな?。」

「あっ、起きた!」

フェレット?は起きてキョロョロしたと思うとジッとなのはを見ていた。

「なのは、見られてる。」

なのはが指を出すとペロッと舐めた。

「はぁ~。」

しかし、また寝てしまった。

「しばらく安静にしないといけないから、取り合えず明日まで預かっておくから。」

「そう言えばお前ら塾は?」

「はっ、ヤバい!」


病院を出て、なのは達と別れてから

「最近空気のイマジン。 どう思う?」

『魔法生物っぽいけど、何でここに?』

「兎に角、サーチ魔法の効果範囲を上げて何か小さな事でも知らせてくれ。」

原作は今日だけど、いつかは覚えてないし・・・

『雄二は?』

「宿題、メシ、洗濯等々。」

『・・・・・・頑張ってください。』

しょうがないじゃ無いか!

俺一人しかいないんだから、何でも一人でやらないといけ無いから余裕がねーんだよ!

・・・・と叫びながら宿題を始めていた。

飯を食って風呂も入って後は寝るだけって時に動きがあった。

『緊急事態発生!高魔力反応を探知!』

俺は飛び起きて着替え始める。

「場所は!」

『場所は・・・槙原動物病院。高魔力反応2、微弱な魔力反応1。』

あそこか・・・始まったな・・・

「行くぞ!」

能力で身体強化し、普通ではありえない速さで走る

すると空に向かって一筋のピンク色の光が伸びていった

・・・居た!

なのはが怪物に追われている。

そして、なのはに向かって触手が伸びていった

「間に合え!」

ポケットからコインを取り出し構え、

「喰らえ!レールガン!」

怪物に向かってオレンジの光が伸びる

ドォォォォォォン!

レールガンは怪物に当たり爆散する

「やったか?」

「まだです!あれは封印しなければなりません!」

「ん?フェレット・・・てかなのは、なんだその恰好?」

「えーと、雄二君・・・。」

「後で聞くとしてフェレット、封印の方法は?」

「あなたの持っているその杖と呪文で封印します。心を澄まして、あなたの呪文が浮かぶはずです。」

「なのは、時間を稼ぐから封印を。」

「わ、分かった・・・雄二君!」

「やべっ!」

『プロテクション!』

俺に迫ってた触手はイマジンの発動したプロテクションで防いだ。

「・・・え?」

「まっ魔導士!けどFランク程度しか・・・。」

「なのは、早くしろっ!」

「リリカル、マジカル・・・ジュエルシード封印!」

『シューティングモード セットアップ』

杖からピンク色のリボンが出て来ると怪物をグルグル巻きにした

「グォォォォッ!」

『ステンバイレディ』

「リリカル マジカル ジュエルシードシリアル21 封印!」

『シーリング』

怪物は光を放ちながら消えていった。

その中心に青い宝石が輝いていた。

あれがジュエルシードか・・・

つか、俺要らなくね?

まぁ、俺の存在がイレギュラーだから仕方が無いか・・・

「それがジュエルシードです。」

「レイジングハートで触れて。」

すると、ジュエルシードがレイジングハートに吸い込まれる。

なのはが光ったと思ったら服が戻ってた。

「終わったの?」

「みたいだな。」

「あなたたちのお陰で、ありがとう。」

フェレットはそのまま倒れた。

「ちょっと、大丈夫?」

「なのは、フェレットを連れて逃げるぞ。」

「え?」

なのはが辺りを見る

辺りはボロボロだった。

特に、電柱が折れて停電していた。

遠くからサイレンも聞こえる。

「行くぞ!」

「ごめんなさ~い。」



・・・場所は変わって公園・・・

「ここまで来れば安全だな。」

「ハァハァ・・・うっ、うん。」

「すみません。」

「怪我は大丈夫か?」

「はい。 助けてくれたお陰で残った魔力で治療出来ました。」

「そうか。」

そう言ってフェレットは包帯を外す。

「ねえ、自己紹介していい?」

「あ、うん。」

「私、高町なのは。 小学校三年生。家族や友達はなのはって呼ぶよ。」

「俺は上条雄二。 なのはと同じ三年生。」

「僕はユーノ・スクライア。スクライアは部族名だから、ユーノが名前です。すいません巻き込んでしまって。」

自己紹介が終わるとユーノは俺の方を見て

「あの、上条さ「雄二でいいぞ。」雄二は魔導士なの?」

「ああっ!雄二君そう言えば私と同じ魔法使ったよね!雄二君は超能力者だったよね?」

なのはも聞いてくる。

「ん・・・難しい話なんだが・・・ユーノ、超能力って信じるか?」

「うーん。僕達の世界は魔法が当たり前であまり信じてないかな・・・。」

無理もないよな。

「この世界では、魔法は無いけど、その代り俺の様に特殊な力を持った人が偶に居るんだ。」

「雄二君は電気を扱う能力だったよね?」

「まあな、超能力者の体からAIM拡散力場ってのを発していてな、偶々拾ったデバイスを元に
 そのAIM拡散力場を魔力に変換する機能を付けたんだ。 イマジン、挨拶。」

「雄二のデバイスでイマジンと言います。 よろしく。」

「「よろしく。(よろしくお願いします)。」」

「で、俺も魔法を使える様になった。」

「よくそんな機能を付けれたね。この世界は魔法文化は無いはずなのに。」

「物作りが得意なだけだ。あと、この世界にも形は違えど魔法はあるぞ。」

「「嘘っ!」」

「本当だ。魔法ではなく、魔術だけどな。」

「聞いた事無いよ。」

「当たり前だ。表に出て無いだけで、偶に戦争している。」

「「えっ!」」

流石にビックリしてるな。

「まぁ、それは置いといてもう帰るぞ。なのは、ユーノは任せる。」

「うん。」

「ユーノ、俺も念話が出来るから後で色々教えてくれ。」

「分かった。」

「じゃあな。」

「またね。」

「また明日。」

学校にて

次の日の朝、なのはと教室に入った途端

「おはy「なのは、雄二、大変よ!!」どうしたんだ?」

「どうしたの?」

「どうしたんだ?っじゃないわよ!槙原動物病院に車がぶつかったみたいでフェレットg「大丈夫だ。」?」

「どうゆう事なの雄二君?」

二人が頭に?を浮かべている。

「なのは、説明頼む。」

「うん。 実は偶々様子を見に行ったらフェレットが外に飛び出したから雄二君に頼んで一緒に追いかけて貰ってたの。
捕まえて病院に連れて行こうとしたら病院が壊れてて、だからフェレットはなのはの家で飼う事にしたの。
(嘘は言ってない、ちょっと事実を変えただけだから。)」

「そう、良かった・・・。」

「水臭いじゃない。何で私達にも言ってくれないの?」

「よ、夜遅かったからダメかなーて、雄二君なら別にいっか・・・て感じだから。」

「おい待てコラ。それはまるで俺が不良少年みたいじゃないか。」

俺はこれでも真面目な小学生だぞ!!

「そうだよなのはちゃん。そう言う事は思ってても口に出したら駄目だよ。」

「すずか!それはフォローになって無いし、遠回しに肯定してる!アリサっ頼む!」

最後の希望、アリサに話を振ると、

「そこまでにしなさい。雄二が拗ねるから。」

あれ?それだけですか?

俺の扱い酷くね?


・・・と言う感じで朝の時間が過ぎていった。

昼の弁当を挟んで午後の授業中にユーノから念話でジュエルシードの事を聞いてなのはが手伝うと言ったので俺も手伝う事をユーノに伝えた。

放課後・・・

「・・・で、どこから探す?」

「どこって言われても・・・ユーノ君場所分かる?」

「それが・・・僕も発動するまで分からないんだ。」

おいおい・・・

「分かった、俺に任せろ。イマジン、サーチ魔法。」

『了解』

すると、俺の周りに丸い魔法陣が出て来る。

『高魔力反応、神社にて確認。 発動前です。』

「良くやったイマジン。 よし行くぞ二人とも・・・?」

「手馴れてるの・・・。」

「頼もしい・・・。」

それぞれ違う反応をする。

「行くぞ、二人とも。 暴走しt『雄二・・・。』らってどうした?」

なんとなく、なんとなくだけど嫌な予感がする。

『当たってます。 暴走しまし・・・』

イマジンの言葉が終わる前に三人(一匹はなのはの肩の上だけど)走り出していた。


「うわー。」

「大きいの・・・。」

そこに居たのは、神社の鳥居位の大きさの犬?が居た。

その近くに飼い主らしき女性が気絶していた。

「ボケっとしてないで行くぞ! セットアップ!」

そう言って俺はバリアジャケットと展開する。

俺のBJ(バリアジャケット)は、とあるのアンチスキルの防弾チョッキ等の装備をモチーフに、腕や足の防御範囲を広げ、チョッキにリアクティブアーマー(ただし、魔力爆発)を装備したものだ。

俺はイマジンをシューティングモードにし、魔力弾をばら撒き牽制する。

犬?も後ろに下がり距離を取る。

「なのはっ!起動パスワードを!」

「あんなの覚えきれないよ!」

「覚えとけよっ!うわっあぶね!」

犬が突進してくるのを躱す。

「えっえーと・・・兎に角レイジングハートお願い!」

「いやダメでしょ!」

『スタンバイ レディ セットアップ』

「良いのっ!」

「すごい、パスワードなしで起動するなんて。」

「リリカル マジカル ジュエルシードシリアルⅩⅥ 封印!」

『シーリングモード』

ピンク色の帯が犬モドキに巻き付くと光を放ち犬とジュエルシードに分かれる。

そして、なのはがレイジングハートで触れるとジュエルシードは吸い込まれていった。

「終わった~。」

「犬も元に戻ってよかった。」

犬は何も無かったかのように飼い主の所へ走っていった。

「俺達も帰るか。」

「そうだね。 なのはも疲れたでしょ?」

「もう、くたくた・・・あれ雄二君どこに行くの?」

「買い物だよ。 晩飯のおかず買わないとな。てことでじゃあな。」

「また明日~。」

・・・しかし、今日はこれで終わらなかった。

まさかの?

「今日のおかずは、魚・・・いや肉も食いたいしな・・・迷う。」

家の近くにある商店街で絶賛買い物中だが・・・見事に迷ってました。

「こういう時に限って一人暮らしは辛いよな・・・昨日はから揚げだったし魚・・・いや、運動したしガッツリ肉ってのも悪くないよな・・・やっぱに「やめろって言ってんだろ!」くってなんだ?」

細い路地の奥から女の人の声がした。

行ってみるか・・・

取り合えず路地に入り、途中で磁力で壁に張り付きこっそり覗く。

声の主らしき女性と金色の髪をした女の子が不良×6に絡まれている。

しかも、両側から挟まれていて逃げれないらしいな・・・よし。

さらに近づき電撃の射程に入ると手前の二人に電気を浴びせる。

「良いじゃね~か楽し「あばばばばばばっ!」」

「な、なんだ!」

「電気?何が起きたんだ!!」

混乱しているもう片側に近づく

「呼ばれて無いのにじゃじゃじゃじゃ~んっ!って言う事でお休みなさ~い!」

降りた瞬間残りの奴らに電撃を浴びせる。

「なんだおまギィァァァァァ!」

「なっ「「あばばばばばば!」」」

ドサッドサッドサッドサッ

「はい、お掃除完了っと、でいつまで呆けてるんだ?」

「あっいや、ありがとう・・・。」

「ありがとうございます。」

「こういう細くて人通りの少ない道は気を付けろよ。じゃっ!」

そう言って背を向けた時、首に何やら光る物があった。

「・・・え~と、俺なんかした? てか何コレ?」

ゆっくり目線を下に向けるとデスサイズっぽい物が当てられていた。

「あなたは管理局の魔導士ですか?」

「管理局?俺はただの超能力者だけど。」

「嘘言うなっ! 空飛んで電気飛ばしてただろ!」

「それが俺の能力だ、それに飛んで無い。落ちただけだ。」

あれ? 似たようなセリフどっかで聞いた事あるな・・・

「アルフ、取り合えずこの人を倒す(グ~)・・・。」

「「・・・・・・・・」」

場が静まり返った・・・ゆっくりと後ろを向くと、顔を真っ赤にしていた。

「・・・あのさ、もし良かったらメシ奢るよ?」

「えっ、けど・・・。」

「フェイトっ!アンタ最近ろくに食べて無いじゃん。そのうち倒れちゃうよ。」

「親は何してるんだ?」

「私とフェイトの二人で住んでて、親は遠くに居る。」

「じゃあ、別に良いな。俺は上条雄二だ、ごちそうしてやる付いて来い。」

「ありがとう、私はアルフ。」

「フェイト・テスタロッサです。」

「よし、行くぞっ・・・。」

しまった!

大切な事を忘れてた・・・

フェイトってヒロインの一人じゃん!

そして・・・

「ん?どうしたんだい?」

「どうしたんですか?」

「済まん・・・おかず買うの忘れてた・・・。」

「「えっ?」」

あれ?

目から水が垂れて来た・・・

お食事会?

ガチャ

「ただいまーって言っても誰も居ないけどな。」

「お、お邪魔します・・・。」

「お邪魔するよー。」

フェイトは控えめ、アルフは・・・遠慮無しだな。

「一階以外どこにも行くなよ。」

「なんかあるのかい?」

「上は研究室とかで、下は訓練場だ。」

俺は答えつつ、買って来た食材をしまう。

「超能力に付いて知られたくないから?」

「いや、単純に危ないからだ。・・・っとメシ出来るまでテレビでも見て待っててくれ。」

「分かった。」

「テレビとかあまり見たこと無いんだけどね~。」

・・・さてと、やりますか・・・


 作り始めて50分程経って・・・


「出来たぞ~。」

盛り付けた皿を運んでくると。

「手伝うよ。」

すると、フェイトが手伝う宣言をした。

「え~と、じゃああそこの皿を運んでくれないか?」

「分かった。」

「アタシも手伝うよ。」

二人の協力で、すぐに運び終わった。


「いただきます。」

「「いただきます。」」

今日の献立は・・・

アルフの希望で豚肉のしょうが焼きを中心に肉6割のメニューになった。

なので・・・

ガツガツガツ!

「すごい食べっぷりだな・・・。」

物凄い勢いで肉を食べていた。

そしてフェイトは・・・

「お、美味しい・・・。」

ゆっくりとだが食べていく。

「口に合って何よりだ。」

やっぱり、他の人に美味しいって言って貰えるのは嬉しい。

「そう言えば、超能力って言ってましたけど、どんな能力なんですか?」

「そうだよっ!アンタ確か飛んだり、電気飛ばしてたよな!」

「ああ、俺の能力は高位の発電系能力を使えてな、飛んでたって言うか磁力でビルの鉄骨に張り付いてたのを解除して降りたってのが正解だな・・・。」

「私は、魔導士で魔力を電気に変えれる。」

「おお~魔力変換資質を持っているのか~。」

「そうそう、フェイトは凄い・・・って何でアンタが知ってるんだい?」

「やっべ・・・。」

お食事会 その2

「あ~実は俺、偶々デバイスを拾って魔導士になったんだ。
 
しかも、俺の友達もつい最近魔導士になってジュエルシードって物の持ち主とジュエルシードを集めているんだ。」

「でも、管理局ではないと。」

「まあな、二人はどうして此処に?」

俺が聞き返すと

「お母さんに頼まれてジュエルシードを集めに・・・」

「マジか・・・。 つーか、何に使うんだ?

 あんな危ない物を集めさせてんだよ。」

「お母さん・・・科学者だから多分。」

ここでアルフが

「あの女、急にフェイトをこき使う様になったんだよ。」

「ん?どうゆう事だ?」

「昔は優しかったんだけど、少し前から急に厳しくなったんだ。」

・・・原作と違う気がする・・・


「そうか・・・。

 ジュエルシードは持ち主に聞いて譲って貰える様頼んでみる。」

「本当!?」

うおっ!・・・・フェイトが机に身を乗り出してきた
 
「あ、ああ・・・。

 ただし、条件がある。

 フェイトの親に直接目的を聞きたい。

じゃないと、あんな危険な物を渡せない。」 
 
「分かった。

お母さんに聞いてみる。」

・・・よし、これでプレシアに会える。

最悪の事態回避に繋がる筈だ

「ねえ雄二。」

「なんだアルフ?」

「アンタ、友達とジュエルシードを集めているんだろ?

アタシ達と鉢合わせしたらどうするんだい?」

「そう言えば・・・

 じゃあ、その時俺は見学で。」


「決まりだね。

 じゃあ、続きを食べよう!」

・・・アルフ、そこまで食い意地を張った奴とは・・・

その後、飯を食ったフェイト達は自分たちの家に帰っていった。

日常回

「・・・って言う事が昨日の夜にあって・・・ジュエルシードを幾つか分けたいんだけど・・・・。」

次の日の放課後、俺はなのは、ユーノにフェイトたちとの約束を話した。

「ちょっと待って、色々整理させて。

 まず、僕たちの他にジュエルシードを集めている子達が居て、

 その子達は親がジュエルシードを研究するために集めていると。」

「で、探している途中で不良達に絡まれていたのを助けた。」

「それで、親の理由次第でジュエルシードを分ける・・・って

 持ち主である僕の許可無しで何で勝手に決めているのさ!!」

 お~フェレットが身を乗り出して怒鳴ってる・・・

 こうしてみると結構面白いな・・・

 周りから見るとシュールだけど。

「あっ、でなのは。」

「何?雄二君。」

「その集めている子と鉢合わせしたら俺は見学でその子と奪い合いな。」

「へっ?」

 なのはの目が点になってる・・・

「だから、戦って奪い合いOK?」

 右手の親指と人差し指でOKのマークを作り発音を外人っぽくする。

「OK?っじゃないよ! 私・・・。」

 ちっ、スルーか・・・

「嫌な役割させて悪いとは思ってる・・・が後悔はしてないっ!」

「それはそれで酷いよ!

 何で雄二君が戦わないの?」

「だって、2対3じゃ不公平だろ。」

「う~ん。

 確かにそうだけど・・・。」

「まっ、そう言う事で俺がその子の親に目的を聞いて危険は無いと分かったらお終いだから。

 それまで頑張ればれ。」

「うん・・・。 

 けど、それが終わったらその子と友達になりたい!」

「なれたらいいな。」

「そうだ雄二君。

 土曜日の朝にお父さんがコーチをしている翠屋JFCの試合があるんだけど行く?

 すずかちゃんとアリサちゃんも一緒だけど。」

「悪い。

 朝はスーパーのセールとかがあるから無理だ。

 その代り、午後からジュエルシードを探すぞ。」

 恐らく、次の相手はあの木が相手だな。

「うん。」

「終わったら僕が念話で場所を教えるよ。」

「じゃあ、今日は解散だな。

 朝早いだろ。」

「そうだね。

 また明日ね。」

「じゃあな。」

今日はそれで解散となった。


その日の深夜・・・


「ここですか?

 最近、正体不明のエネルギーが発生している場所は?」

 長身だがその倍はあると思われる刀を持っている女性が、

 隣のアロハシャツを着た男性に声をかける。

「間違いない。

 場所はこの辺り一帯だ。

 ただ、発生している場所はバラバラで規則性が無い。

 これは大変な任務だにゃー。」

ジュエルシードシリアルⅩ 前編

 「まぁ、こんだけ買えばしばらく良いな。」

 土曜日の朝、俺は起きたらすぐチラシを確認しスーパーへ向い、買い物を済ませたのだった。

 両手には卵や砂糖、魚等を入れたエコバッグを下げで帰宅していた。

 「昼は簡単に済ますとして、夜は・・・魚のフライかな・・・ん?
 
メールか・・・ふうん・・・。」

 『どうしましたか?』

 「なのはのお父さんのコーチをするサッカーチームが勝ったんだってさ。」

 『そうですか・・・雄二もサッカーとかやらないんですか?』

 「中学行ったら考えようと思う。

 ・・・それより、さっきから付けられている。」

 『巻きますか?

それとも迎え撃ちますか?』

 「いや、下手に刺激したくない。

 気付いて無いフリをするぞ。」

 『了解。』

 この後、しばらく付けて来たが途中で居なくなってしまった。



 「どうでしたか、土御門。」

彼女は隣のアロハシャツを着た土御門に結果を聞いた。

 「奴はどうやら結構やるみたいだぜ。

 俺の尾行に気づきやがった。」

 「そうでしたか。

ならば、あの子供が行動を始めた時に抑えましょう。」

 と彼女は日本刀を持ち直した。

 

ジュエルシードシリアルⅩ 中編

昼食を簡単に済ませ、準備をする。

・・・と言っても火元確認と戸締りするだけだが・・・。

『雄二君! ジュエルシードが発動したよ!』

 ・・・グットタイミング!

 『すぐに行く。』

 なのはに念話で伝えながら外に飛び出す。

 道を走っている途中、木がバカ見たいにデカくなった・・・って、どんな願い叶えたらそうなる!

『なのは、今どこに居る?』

『マンションの屋上だけど・・・ジュエルシードがどこにあるかここからだと分からない。』

『分かった、俺は下から探す。

 なのはは、そこから木の上辺りを探してくれ。』

 念話を終え、セットアップしようとした途端・・・物陰から何か光る物が・・・ッ!!

 咄嗟に後ろに飛んだら、さっきまで居た所に斬撃?が来て道路を切る。

 「何だ!」

 「私の七閃を咄嗟に避けるとは、中々やりますね。」

 ・・・おいおいウソだろ・・・なんで・・・

 何で、神裂火織が居るんだよ!

 「私はイギリス清教ネセサリウス所属の魔術師、神裂火織と言います。

 簡潔に聞きます。

あなたがこの術式を発動させたのですか?」

 クソッ!

 早く行かないといけないのにっ!

 俺は、能力で身体強化をし強引に突破しようとしたが、何やら後頭部に固い感触がありその動作を止める。

「逃げようとしても無駄だぜ、動いた途端あの世逝きだぜい。」

 つ、詰んだ・・・!

 「どうする気だ?

 俺は仲間と一緒にあれを止めに行きたいんだけど。」

 すよと神裂が

 「私達は最近この街で起きている不可解な現象と、それを治めている者たちの調査できました。

 あなたはその現象を治めている者と言う事でよろしいですか?」

 「そうだよ。

 だから早く行かせろ、あいつ一人は荷が重い。」

 「そうですか、後で話を聞かせて貰えるなら解放します。

 土御門もそれで良いですか?」

 「構わないぜ。

 それにそっち優先じゃ無いと大変だぜ、見ろこっちに来てる。」

 俺も神裂も土御門の目線の先を見る・・・っておい!

 木の根がこっち来てるじゃねーか!

 「イマジン、セットアップ!」

 一瞬の光と共に俺の服はバリアジャケットになった。

 「これは・・・いったい?」

 神裂が驚いている・・・が土御門は驚いていなかった。

 「異世界の魔術師・・・なるほどな、科学と魔法の組み合わさった世界の技術か・・・。」

 なんか知っているみたいだな・・・

けど、それは後だ!

 「行くぞ!」

 「分かりました。」

 俺と神裂は木に向かって走り出した・・・。

 

 

ジュエルシードシリアルⅩ 後編

 「ヒートスラッシュ!」

 俺はヒートスラッシュで木の根を焼き切り・・・

 「はっ!」

 神裂は七天七刀を抜く動作をしたと思ったら、七つの斬撃・・・では無く、ワイヤーを使った技、七閃で根を切り裂いていく。

 『なのは、発動場所は分かったか?』

 『うん。 これから封印するから時間を稼いで!』

 『任せろ。』

 念話を切り、神裂に告げる。

 「仲間が発生源を突き止め、これから封印するので時間を稼ぎますよ。」
 
 「封印? これは術ではないのですか?」

 「ああ、魔力を持った石が暴走しているんだ・・・よっ!」

 バキンッ!

 お互い喋りながらも手は休めて無い

 「しかし、魔力を持った石など聞いた事が無い。

 これも、土御門の言った異世界が関係しているのですか?」

 「そうだ・・・あっ、終わった。」

 俺の目線の先に気づいた神裂は・・・若干顔が引きつっていた。

 何故なら・・・ピンク色の極太レーザーみたいなのが真っ直ぐ木の光っている場所へ飛んで行ったからだ・・・っていくらなんでも太くね? 前よりも太くなっているし。

 『雄二君・・・、終わったよ・・・。』

 『お、おう(ん?なんか暗いな・・・)よくやったぞなのは、取り合えず家に来てくれ。』

 『ッ! 何で?』

 『魔術師が嗅ぎ付けてな、何が起きているのか説明しろだってよ。』

 『分かった、あとごめんね。 私、サッカーチームの子がジュエルシードを持っているのに気付きながらも・・・。』

 そう言う事か・・・

 『まぁ、過ぎた事はしょうがない。 次で挽回すればいいさ、じゃ後でな。』

 念話を終え、神裂といつの間にか居た土御門の方を向く。

 「終わったか?」

 「はい、取り合えず俺の家に行きましょう。 そこで話します。」

 
 ・・・・場所は変わって雄二の家・・・・

 「雄二君、この人たちは?」

 家に上がりリビングに入って来たなのはの第一声はそれだった。

 「兎に角座れ、そして自己紹介しろ。」

 「え~と・・・、高町なのはです。

 そしてこの子は、ユーノ君です。」

 「きゅっ!」

 「私はイギリス清教ネセサリウス所属の魔術師、神裂火織です。」

 「同じく、土御門元春。ついでに学園都市の超能力者にゃー。」

 ((にゃー??))

 土御門の語尾にビックリする二人

 「改めて、上条雄二だ。」

 「ではまず、さっきのあれは何ですか?」

 「ユーノ説明頼む。」

 「わかった。」

 「フェレットが喋った!」

 まあ、当然の反応だわな。

 「あれは、この世界とは違う世界のロストロギアで、ジュエルシードと言うものです。

 僕の部族が発掘したんだけど、輸送中に事故に遭い、全部で21個あるジュエルシードはこの街に落ちてしまい、封印して回収しようとしたら暴走を起こして怪我を負って、偶々居たこの二人に協力して貰って回収しているんです。」

 「今日も封印してましたが、残り幾つなんですか?」

 「え~と、初めての時に、次の日の犬に、夜内緒で、今日のだから・・・4つ回収して、あと17個かな・・・。」

 なのはが指を折りながら数える・・・っておいっ!

 「ちょっと待った、なのは。 夜内緒って何だ内緒って。」
 
 まさかの仲間はずれ!?

 「ちょっとね・・・寝る前にギリギリ気付いたって言うかその~。」

 「あと、僕が最初に1個封印してたから、あと16個だよ。」

 なんだ、ユーノも封印してたのか。

 「そうですか・・・。
 
 我々の魔術で封印は可能ですか?」

 「多分無理です。

 魔法自体が根本的に違うので下手に行うとこの世界が滅ぶ可能性もあります。」

 確かに、魔術師の封印が魔法では違う作用をもたらす危険もあるしな。

 それで地球が吹っ飛んだらシャレにもなんねーし。

 「なので、今回は手を出さないで欲しい。

 まあ、なんかあったら出来る限り協力するし、出来ればこっちも助けて欲しい。」

 俺が、そう提案すると、神裂は少し考える仕草をすると、

 「分かりました。 では、あなた方の協力がいる時は呼びます。

 土御門も良いですね?」

 神裂が今まで黙っていた土御門に聞いた。

 「構わないぜ。

 ただ、上の奴らに報告したとして警戒されるかもしれないぜ。」

 「?、どうしてですか?」

 「実は、昔管理局だとかいう連中と俺達魔導士の間でいざこざがあってな。

 まあ、お前達ならそんな事はしないと思うが。」

 しませんから!

 人外相手に戦いたくないわっ!

 「これが家の連絡先です。」

 「すまないな。」

 土御門が立ちながら連絡先を書いた紙を受け取ったのを合図に神裂も立ち

 「では、我々は引き揚げます。」

と、言いながら玄関に向かって歩いていく。

 「この街の事は私たちに任せてください!」

 (おい!

 なんてこと言うんだよっ!

 頼みにくくなるじゃん!)

 (え~だって~)

 とやり取りしてると、

 「じゃあ、頼りにしているぜ、ちびっこ魔導士。」

 「じゃあ、そっちも頼みますよ?おっきい魔術師さん?」

 そのやり取りの後、二人は帰っていった。

 「ふ~ そんじゃ、なのはも帰れよ。」

 「うん。」

 「またな、なのは、ユーノ。」

 「また明日~。」

 「またね、雄二。」



 は~今日はまた濃い一日だったな~
 


 

 

大抵休日になんかあるよね?

 にゃお~ん!!

 え~と、どうも雄二です・・・

 今、俺となのは、ユーノの前には20メートル位にまでデカくなった・・・猫が居た。


 事の始まりは昨日、すずかから最近、なのはの元気が無いから元気付けようとの事だった。

 まぁ、その原因の半分は俺が関係しているんだが・・・

 折角のお誘いだし、断る理由も無いしな。

 て、事を考えながら歩いている内に門の前に着いていた。

 すずかの家は・・・誘拐事件の時以来、一か月に2,3回の頻度で来ている。

 門をくぐり、屋敷のドアまで来て、呼び鈴を押す。

 しばらく経つと、紫色の髪をした女性が出て来る。

 「雄二様、いらっしゃいませ。」

 「どうも、ノエルさん。」

 「こちらです。」

 広い屋敷を案内され、壁がガラス張りの部屋に案内される。

 「雄二君、いらっしゃい。」

 「雄二君、こんにちわ。」

 「こんにちわ。」

 最初に挨拶したメイドさんはファリンさんだ。

 「雄二君、紅茶は何時ものですか?」

 「すいません。

 お願いします。」

 何時ものとは、ここに来て以来気に入っているアールグレイの事を指している。

 「あ、なのはちゃん、いらっしゃい。」

 おっ、なのはも来たな。

 「こんにちわ、恭也さん、そしてなのは。」

 「恭也、いらっしゃい。」

 忍さんが恭也さんの手を握る。

 あ~ラブラブ状態に入った、あの二人。

 「じゃあ、私と恭也は部屋に居るから。」

 と言って部屋から出ていく。

 「きゅ~!」

 ん・・・あっ、ユーノが猫に追われている・・・猫ってフェレットの天敵だったっけ?

 「ユーノ君!」

 「アイン! 駄目だよ!」

 「は~い、お待たせしました。クッキーと紅茶です。」

 運悪く、ユーノ達の進行方向にファリンさんが現れる。

 「あわわわわ~うわわわわ~。」

 ユーノ達がファリンさんの足元で追いかけっこをして、ファリンさんは慌てている。

 そして、とうとうファリンさんがバランスを崩して倒れそうになる。

 「ファリンさん危ない!」

 なのはとすずかが助けに入る

 ・・・あ、なんかお盆が飛んできた。

 なんて考えている内にお盆は寸分の狂いもなく俺の頭に飛んで来て・・・
 
 「ぎゃあっ!」

 バコーン!      ガッシャッーン!

 顔面にお盆が当り、更に追い打ちとばかりに紅茶が頭からかかった。

 「痛てェェェェェェェえ!そして、熱ちィィィィい!」

 「わわっ、雄二君大丈夫!」

 「雄二君、ごめんなさーい!」

 幻想殺しは発動してない筈なのに・・・

 ここは一言

 「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
 

目の周りに痣って見てる方は面白いよな

あの後、俺はファリンさんから服(執事服)を借り隣の部屋で着替えていた。

「まさかこれを着るとは・・・。」

アリサに絶対に笑われる・・・

そんな事を考えている内に着替え終わったので部屋から出る

「大丈夫ですか?」

部屋から出るとファリンさんが待ってていた。

「ああ、目の辺りが地味に痛いのを除いてな。」

「本当です・・・プッ! ははははh・・・」

ファリンさんが噴出したかと思うと腹を抱えて笑い出した。

「ファリンさん? どうしたんですか?」

なのはが笑い声を聞きつけてやって来た。

「雄二君、大丈夫だっ・・・ あはははh・・・」

なのはにも笑われた・・・なぜ?

「どうしたのよ?」

アリサとすずかが

「ああ、アリサ聞いてくれよ。

俺の顔を見た途端笑い出したんだぜ。」

「なに笑って・・・プッ!」 

アリサにも笑われた・・・すずかも声には出て無いけど口元を抑えて笑っている。

疑問に思っているとアリサが笑いながら顔を指さす。

「雄二どうしたのよその顔!」

「は?」

つい、間の抜けた声が出た。

「こ、これ。」

すずかに鏡を差し出され覗いてみるすると・・・・

「なんじゃこりゃっ!!」

そこに映ってたのは左目に立派な青あざを作った俺の顔があった。

「あ、アンタのその顔とその服装・・・ははは・・・だめだわ お腹がねじ切れる!」

「あ、アリサちゃん思っててもい、言っちゃダメ・・・はははっ!」



しばらくお待ちください・・・・・・



「ふー

やっと落ち着いた・・・。」

「笑いすぎてお腹が痛い・・・。」

「今日は・・・と言うかさっきので元気になったみたいね。」

「なのはちゃん最近元気無かったみたいだから・・・。」

「雄二はいつも通りだけどね、アンタの数少ない取り柄だもんね。」

「褒められてんのかバカにされてんのか・・・。」

若干落ち込んだ・・・

「多分褒められてるんだと思うよ?」

「すずか・・・ありがとう・・・。」

「なのは、もし何かあるんだったら言いなさいよ。

 私たちにだって出来る事があるはずだから。」

「うん・・・ありがとう。」

キーーーーンと何かが頭に響いた。

『雄二君、ユーノ君!』

『ジュエルシードが発動したみたいだな。』

『だけど人目が・・・そうだ!』

ユーノがなのはの膝から飛び降りると走って行った。

「ユーノ君!?」

・・・成る程、ナイスアイディア

「ごめん。

ちょっとユーノ君を追いかけて来るから。

 雄二君付いて来て!」

「分かった。」

「私たちも手伝うよ。」

やべっ!  

だったら・・・

「じゃあ、あっちの方見に行ってくれないか?」

「わかったわ。

行くわよすずか!」

「うん。」


何とか二手に分かれると言う名目で離れる事が出来た。

・・・・すまんな、二人とも

騙した事を心の中で謝りつつもなのは達を追いかける。

居た!

「なのは!ユーノ!ジュエルシードは何k(ニャオーン!!!)だ・・・て何だあれ?」

俺達の目の前にはドデカい猫が居た・・・

なのは対フェイト

「「「・・・・・」」」

三人そろって唖然しちまった・・・

「にゃお~ん」

「あ、あ、あれは・・・?」

「多分、あの猫の大きくなりたいという願いが正しく叶えられたんだと思うよ。」

「にしては、デカ過ぎね?

 サイズ考えろよ・・・。」

関心半分、呆れ半分でそれぞれコメントしていた。

「襲ってくる様子もなさそうだし、ササッと封印を・・・。」

あ、後ろにあいつの反応が・・・

「レイジングハート!」

ヒュン!

と何かが飛んできたかと思うとそのまま猫に直撃した

「え!」

「バルディッシュ、フォトンランサー電撃。」

ドンドンドン

更に複数の魔力弾が猫に当たる。

「にゃー!」

「魔法の光・・・そんな。」

「レイジングハート、お願い!」

なのはもBJに変え、猫に向かって飛び猫の上に乗る。

そして、飛んで来る魔力弾をプロテクションで防ぐ。

・・・が、猫の足元に当たり猫がバランスを崩して倒れる。

なのははその近くに着地する。

「私と同じ魔導士、と言う事はどこかに・・・。」

「よっ!フェイト。

 久しぶりだな。」

「雄二、久しぶり・・・え~と、その服は?」

おおっ!

遠くからでもびっくりしているのが良く分かる。

「聞かないでくれ・・・。」

「似合っているから大丈夫だよ!」

「ありがとう。」

「あの子が?」

フェイトがなのはの方を見ながら聞いてきた。

「そうだ、この前の約束道理勝った方って事で。」

「バルディッシュ。」

『サイズフォーム セットアップ』

「バルディッシュ・・・?」

「そう言う事なので、申し訳ないけどいただいてきます。」

「あっ!」

そう言うと、フェイトはなのはに接近してバルディッシュで切りかかった

・・・がレイジングハートが咄嗟にフライ・フィンを発動し上へ逃げたため空ぶった。

フェイトは鎌を下に構え

『アークセイバー』

アークセイバーを放った

『プロテクション』

ドォン!

お互いにぶつかった為白煙が舞うがフェイトはお構いなく飛び込んだ

ガキィン!

お互いのデバイスがぶつかり合う

「なのは!」

「鎌と杖じゃ、なのはの方が不利だな。」

「あれが、前言っていた魔導士なんだよね?」

ユーノが確認を取る

「そうだ、今日は使い魔はい内容だけどな。」

そうこうしてる内に、なのはは地面に、フェイトは木に降りお互いにデバイスを構えていた。

「にゃ~」

猫が気を取り戻したのに反応しなのはがそっちを見る。

「バカ! 

よそ見するな!」

俺が叫んだが少し遅かった

「・・・ごめんね。」

小さく呟いたのを合図にフェイトはフォトンランサーを発射した。

ドーン!となのはの目の前で爆発し、なのはは後ろへ飛ばされた。

「やっべ!」

俺は、電気で身体強化しなのはの落下地点まで走る

「間に合えー‼」

ズザザー!

 とスライディングキャッチした。

「ふう、危なかった・・・。」

「なのは!

 大丈夫!」

「心配すんな、気絶しているだけだ。」

俺は答えつつ、フェイトの方を見る。

「ジュエルシード、シリアルⅩⅣ封印。」

『イエッサー』

フェイトは丁度封印を終えた所だった。

デバイスを斧に変化させて一息ついてこっちを見た。

「お疲れ。」

「ありがとう。

 その子は・・・。」

「気絶しているだけだ。」

するとフェイトは視線を下に向けて、「そう。」と呟くとこちらに背を向けて

「じゃあね。」

「またな。」

と挨拶をし去って行った。

「雄二。」

「ん?」

「君はいつの間にあんなに仲が良くなったの?」

ユーノがすごく微妙そうな目をしていた。

「そうか? 会ったのなんてこれで2回目だぜ?

 まぁ、取り合えずなのはを起こそうか。」

なのはを地面に寝かせ、右手に触れる

「ユーノ、ちょっとなのはと俺から離れな、巻き込まれるぞ。」

「?」

ユーノが首を傾げつつ離れる。

「では、おはようございます!!」

俺はなのはに電気を流した

ビリビリ~~

「ひゃ~!!」

なのはが絶叫しながら起きた

「うービリビリする・・・。」

「起きたかー?」

「雄二君酷いよ!」

となのははポカポカ叩きながら何か言ってる

「お前が油断するのが悪い。

あの場合、よそ見せずに隙を伺い作戦を立て無きゃいけないだろ。

その罰だ! なぁ、ユーノ。」

と俺はユーノを見たが・・・・痺れて気絶していた・・・

「ユーノ君!」

「あちゃー。」

その後、ユーノを同じ風に(同じ失敗はせずに)目覚めさせた。

アリサとすずかがなぜ遅かったのかとか訪ねて来たけどそこは木の上に居たとかで何とか誤魔化した。

そうこうしている内に遅くなったので解散となった。



「ただいまーって誰も居ないか。」

何にも抵抗なくドアが開いた

帰りに商店街で買い物を済ませて来たのでもう辺りは夕暮れから夜になりかけていた。

「お帰りー!!」

・・・・あれ?

耳でもおかしくなったのかな?

聞こえるはずも無い声が聞こえて来た気が・・・

何時でも電気を飛ばせる用意をしてリビングへ突入する

ドォン!

「誰だ!」

リビングに入った途端目に入ったのはお菓子で机が散らかりその机のイスに座り、テレビを見て笑っているアルフと、申し訳なさそうに椅子に座っているフェイトが居た。

「やあ、雄二ー!お邪魔してるよー!」

「お邪魔してます・・・。」

『「何でいるんだよ(ですか)!!」』

イマジンとツッコミがハモッた

「だって、お腹空いたもん。」

「百歩譲って腹減ったからなら許せる。

 だけどその前にどうやって家に入った!」

するとフェイトが

「えーとね、アルフがドアが開かないって言って力任せにドアノブを回したら・・・その・・・

壊れちゃって・・・。」

「はっ⁉」

俺は玄関に行き、ドアを確認する。

見た目は壊れて無いけど、よく確認してみるとドアノブは360度回り、カシャンと取れてしまった・・・

「アルフー!!」

「ご、ごめんね。

主の私がちゃんとしていなかったから・・・

ほ、ほらアルフも謝って。」

「ごめんよ。」

フェイトに言われ、アルフも謝る。

「まったく・・・、で何の用で?」

「その、お腹が空いて・・・。」

「美味しいご飯が食べたかったから来たのさ。」

「だったら、連絡位よこせよ・・・はぁ。」

それから、まずアルフに散らかしたものを片づけさせてその間飯を作っていた。

フェイトは俺が作っている所を眺めていた。

フェイト達が満足して帰った後、俺はドアの修理で徹夜した。

トホホ・・・

ゴールデンウィーク前のやり取り

アルフがドアを壊した騒動以来時々、フェイト達がご飯を食べに来る様になった。

俺ん家は飯屋じゃ無いのにな~

そんな事も有り、ユラリヒラリと五月で一番楽しいイベント、ゴールデンウィークが迫っていた。

学校の話題もゴールデンウィーク何処に行くとか、何するとかの話で持ちっきりだ。

「・・・で、俺もなのは達の家族旅行に付き合えと?」

「ダメ・・・かな?」

なのは、アリサ、すずかに囲まれなのはが代表で聞いてくる。

「いや・・・誘ってくれるのは嬉しいんだが、折角の家族旅行に首をつっむのはな?

もう予定が入っているし、『お前が居ない間誰が封印するんだよ!』  『ごめん』   
 
 またの機会って事でいいか?」

普通の会話と念話を駆使して二つの理由をそれぞれに説明する。

・・・実はもう一つ理由があるけど口に出来ない!

この会話が始まってから周りから殺気(主に男子)が凄い。

「そう・・・残念ね。」

「じゃあ、夏休みとかに誘ってもいいかな?」

ゾクッ!

さ、殺気が増えた!

「あ、ああ。

予定が合えば付いて行くぞ?」

「うん。」

「じゃあ、またの機会って事でね。」

アリサが満足そうな顔をして会話が終わる。

その瞬間、俺は席を立ち大急ぎで廊下に出る。

すると、クラスの男子+偶々やり取りを見てた他クラスの男子が追って来た

「「「「「待てやゴラァァァァァァ!」」」」」

「ちょっと待て、幾らなんでも嫉妬し過ぎだ!」

その後、授業が始まるチャイムが鳴るまで鬼ごっこが開かれた・・・


放課後家で・・・・


「ん?

旅館での過ごし方やマナーについて?」

「そう、ジュエルシードの一つが近場の温泉旅館の付近にあって、範囲が広いから数日間泊まり込みで探すことになりそうなんだけど、旅館とか行った事無いから・・・。」

「で、教えて貰おうにもアテがアンタしか居なかったからね。」

フェイト達が来て、ご飯を食べながら聞いてきた。

(やっぱ、旅館で会うのは決定か・・・)

「良いけど、先に行っておくとこの前の子もそこに行くぞ。

 家族と旅行で。」

言っとかないと後がヤバそうだからな・・・

「えっ、あの子も?」

「けど、まだジュエルシードの事は知らないぞ。」

「なんだ。

やっぱり大した事無さそうじゃない。」

アルフはなのはの事を侮っているみたいだな。

「アルフ、侮っちゃだめだよ。

あの子も、その使い魔も結構やるよ。」

「ふ~ん。」

「取り合えず、早く食べ終われ。

 皿片づけたら教えるから。」


「うん」

「ガツガツッ!」

フェイトとアルフはペースを上げる・・・が、アルフの食べ方は何とか成らないのかな・・・

「ごちそうさまでした。」

「ごちそうさん!」

二人が食べ終わった後、1時間程基本的なマナーや物の使い方の授業をした。

旅行の見送り

そしてGW初日。

朝早く、なのは達を見送りに高町家の前に来ていた。

やっぱり楽しみなか、アリサとすずかはテンションが高め・・・だがなのははとても眠そうにしていた。

遠足とかでもそうだったよな?

やっぱり、楽しみにし過ぎて前の日に寝れないタイプなのか?

俺の些細な疑問がまた一つ核心に変わった。

・・・ここは驚かすか。

俺はそっと後ろから近づき、他の皆に「し~っ!」とジャスチャーを送り

なのは首筋に指を近づけ、ビリっと静電気程度の電気を流した。

「にゃ~~~~~~!」っと叫んだ。

「はっはっは~~!!

おはよう、なのは。」

「酷いよ雄二君!」

なのはが涙目で怒って来るが全く怖くない。

「雄二、アンタドSね。」

「あはは・・・。」

アリサはジト目、すずかは苦笑いしている。

「いや~雄二君。

なのはを目覚めさせてくれてありがとう。

あの子はどうも朝が苦手みたいでね。」

「いえいえ。

これからなのはに頼み事するのに寝ぼけて貰っては困るので。」

「成る程、そう言う事か。

今回はお誘いが遅れたから残念だったけど、また行くときに誘うからね。」

「ありがとうございます。」

士郎さんとの会話を終え、最重要目的を果たすためになのは達の所へ行く。

「なのは。」

「ぶ~。」

・・・まだ膨れてたのかよ。

「ごめんごめん。

お願いしたいんだけどさ、お金渡すからお土産買って来てくれないか?

今回行く旅館で人気の温泉まんじゅうをこのお金で買えるだけ買って来て欲しいんだ。」

と言って、なのはに5000円の入ったお財布を渡す。

「雄二君もちゃっかりしているね。」

良いじゃないかすずか。

あそこのまんじゅう美味しいって人気なんだから。

「・・・それだけでいいの?」

「ん~、欲しいのはそれだけだから良いよ。

その代り、三人とも土産話聞かせてくれよ?」

「良いわよ、そのくらい。

私達の土産話聞いて羨ましがっても知らないわよ?」

「土産話楽しみにしててね?」

「羨ましがるような話、楽しみにしているよ。」

アリサは挑発してきたので仕返してやり、すずかは純粋に頼まれてくれた。

「では、そろそろ行きますよーーー!」

士郎さんの声で皆、車に乗る。

「楽しんで来いよー!」

手を振って見送ったがすぐにみんなの乗った車は見えなくなった。

・ ・ ・ 一気に暇になった。

やべっ、やっぱり付いて行けばよかった・ ・ ・。

「図書館にでも行こう・ ・ ・。」

暇つぶし&新技の参考になる本を探す為に俺は海鳴市立図書館へ足を運んだ。

まさか、これがフラグになるとは今の俺には思いもしなかったが・ ・ ・

新技とフラグ・・・

俺は皆を見送った後、一人寂しく海鳴市立図書館に来ていた。

理由は、新しい技を作るため参考になる本を探すついでに暇を潰すためだ。

取り合えずマンガのコーナーに来たんだけど・・・

・・・ものの見事に空っぽだ・・・

次にラノベ等が置いてある棚に来たけど・・・無いッ!

あるのは人気の無い奴ばっかだ。

あっ!

学校の階段じゃないか!

転生前に読んでた奴で途中だったんだよな・・・

まさか、この世界にもあるなんて思わなかったな。

暇つぶしに借りよう。

そして、フラ~と実写物の本がある棚に行くと、俺はある本に釘付けになった。

仮面ライダーアギト

懐かしいな・・・

頭の中でアギトの名シーンを思い出しているとある事を思いついた。

(なぁイマジン。 新しい機能とか付けれるよな?)

(はい、まだ余裕がありますが?

 今度は何をするんですか?)

(思いつきなんだけど、G3-Xの武器、GX-05 ケルベロスみたいな感じにでカートリッジをベルト給弾方式にして本物の銃見たいにしたいんだけど。)

(それって、魔力弾一つに付、カートリッジ一発って事ですか?)

(YES!)

(う~ん・・・出来なくは無いですけど、加熱してしまうので制限は付きますよ?)

イマジンが少し考える?そぶりをしたが乗ってくれた。

(良し!帰ったらやるぞ!)

・・・と、練習する題目が出来、更に参考兼暇つぶしの本を探そうとして隣の書架に移動し本の物色をし始めた。

どれ位経っただろうか、つい立ち読みしていると。

「ふんっ!」

っと後ろで声がしたので振り返る、

すると、何処かで見た事ありそうでなさそうな、車椅子に座っている女の子が本を取ろうとしていた。

・・・が、僅かに届いていなかった。

俺はその子が取ろうとしている本を取る。

「あっ・・・。」

残念そうな声を上げられたが、俺はその本をその子に差し出す。

「どうぞ、これで合ってるよな?」

「ありがとうな。

私、八神 はやて言うんや。」

・・・・・・・・・・はい?

今なんて言った?

八神 はやてってA’s編に出て来る三人目の主人公じゃねーか!

「え~と、どないしたんや?」

「ああ、すまん。

考え事していたんだ。

俺は上条 雄二よろしくな八神。」

「はやてでええよ。

その代り、うちも雄二君って呼ぶから。」

・・・A’s介入はやて側確定かコレ・・・

「はやてっていつもこんな感じの本読むのか?」

俺ははやてに渡したちょっと小難しい内容の本を指さす。

「せやで、他にも色々な本を読むで、おかげでうちの部屋本だらけや。」

「そうか、俺も似た感じかな本専用の部屋があるぐらいだし。」

「へ~雄二君、お金持ちなんや。」

「違う違う、親が居なくて一人暮らしなだけさ。」

はやてはえ!って感じの顔をしてから寂しそうに

「私もなんや。」

と言う。

「なら、今から遊びに行ってもいいか?」

「ええの!」

はやてが嬉しそうに車椅子から身を乗り出す。

「おう!

男に二言はねえ!」

「ありがとうな。

取り合えず、先に本の貸し出し手続き済まそうな。」

と言う事で俺ははやてと一緒に手続きを済ませ、八神家に向かった。

「どうぞ、上がってな。」

はやてに案内された家は最新のバリアフリーになっており、とても住みやすそうだった。

「ここを上がった奥の部屋が私の部屋やで、入って待っといてな。」

「おう。」

はやての言われた部屋に入るとそこには確かに本の山が出来ていた。

その中に一つ、周りの本とは違い異様なオーラを出す本があった。

(これが闇の書か・・・見た感じまだ発動はして無さそうだな。)

闇の書を持ってみる。

かすかに魔力の流れを感じる。

するとはやてが戻って来た。

「どないしたんや?その本をもって?」

「ああ、これだけ存在感が違うな~と思って。」

「せやろ。

その本、何故かあかへんの。

鎖が切れないんよ。」

その言葉を聞いて、俺は能力で干渉してみる。

「くっ!」

「?どうしたんや雄二君?」

とてつもないパスワードの山だ

俺の演算だけでは追いつきそうにも無いけど・・・

(イマジン、補助を頼む!)

スーと演算が楽になる。

そのお陰で一気に20枚ほど突破!

え~と、夜天の書・・・防衛プログラム・・・ナハト・・・駄目だこれ以上は読めない!

「はっ!」

「どないしたんや?行き成り唸ったり、苦しそうになったりして・・・。」

「え~と、こいつにハッキングをしていたんだ。」

「ハッキング?

何言うてんの?

本にハッキング出来るワケ無いやん。」

「はやても気付いてるだろ?

この本はただの本じゃないって。

俺、こう見えても超能力者で超能力や魔法の類に詳しいんだ。」

「へ~、なんかやってみて!」

「OK、俺の両手にご注目。」

俺は、右手と左手を前に出し、その間に電気を流す。

「へ~凄いな・・・。

で、話を戻すけど、それはなんや?」

はやてが頭を傾けながら聞いてきた。

「これはな、魔導書だ・・・。」

魔術と科学とリリカルと 旅行帰り

はやて家訪問から2日経ち、今日なのは達が帰って来る日となった。

予定では午後2時頃と聞いていたが、1時間経つ度にお土産への期待が大きくなりソワソワしてくる。

ソワソワしている内に30分前になっていた。

「イマジン。」

俺は珍しく人型になっているイマジンを呼ぶ。

「はい。なんですか?」

「なのはの所に行って来るから留守番よろしく。

あと、遅くなりそうだったら鍵を庭に隠して買い物に行っといて。

メニューは任せるから。」

「分かりました、けど良いんですか? 私を置いて行っても?

      イマジンブレイカ―
何かあったら幻想殺ししか使えませんよ?」

「大丈夫だと思う。

この時期は何もなかったし、異能関係なら逆に対処できる。」

「なら良いですけど・・・。」

イマジンは何か納得いってない表情をしているけど、まあ大丈夫だろう。

「じゃあ、行って来るわ。」

俺は鍵とデバイスを持たずに出かけて行った。
    ・・・・

そう、超能力を使うには必要不可欠なデバイスを置いて・・・。



そんでもって高町家の前 2時10分前

「帰ってきたらなのはに色々聞かないとな。」

土産への期待がさらに高まって行く・・・。

何分か経った時、高町家の車が見えて来た。

俺が手を大きく振ったら車に乗っている皆がそれに気付き、同じく手を振って返してくれた。

2台の車が止まるとぞろぞろと皆が降りて来た。

「お帰り~。」っと手を振って出迎えると

「雄二君ただいまー?」

「おふっ。」

な、なのは、元気よく挨拶してくれるのは嬉しいんだが・・・何も抱き着かなくたって良いじゃないか。

ほら、恭也さんなんか軽く殺気立ってるぞ。

「あぁっ?なのはちゃんズルい!」

すずか、お前もか!

「そうよ、何抜け駆けしてるのよ。」

「あらあら・・・。」

「ははっ、雄二君も中々やるじゃないか。」

高町夫妻!

見てないで助けて!

段々修羅場になってるから!

「あ~なのは、取り合えず離れろ。」

なのはを剥がして、改めて

「旅行どうだった?」

「うん!久しぶりに楽しめたよ。

 雄二君が来なかったのは残念だったけど・・・。」

「だから、夏休みにいくらでも付いて行ってやるよ・・・。」

「そうね、変なお姉さんに絡まれたこと以外は。」

「うん・・・本当何だったんだろうあの人。」

アリサとすずかが、若干不機嫌そうに言う。

「変なお姉さん? どんな人?」

「オレンジ色の髪でなのはを知っている人と間違えたみたいなんだけど。」

アリサが答えると

『アルフさん?って言う使い魔さんなんだけど。』

『あ~成る程納得。』

なのはが念話で伝えてくれる。

「まぁ、変な事されなかったんだから良いじゃねーか。」

「そうだけど・・・。」

「あ~もう!暗くなる話はお終い!」

アリサが無理矢理終わらせてくれる。

「そうだ雄二君。

 はい、お土産。」

「私からもよ。

 ありがたく貰ってよね。」

「ありがたく貰っておくよ。」

すずかとアリサからお土産を貰う・・・あれ?

「高町さん?」

「ギクッ?」っとなのはは反応し、ギシギシっとゆっくりこっちを見る。

「な、何かな雄二君。」

「頼んだ物は?」

俺が聞くとなのはは、顔が真っ青になり、ダラダラダラ~と汗を流す。

「あ、あはは・・・。」

「・・・・・・・なのはさん?」

「ごめんなさ~い!!」

なのはは、走って逃げて行った。

やっぱり忘れていたなアイツ・・・

「忘れるなって言っただろうがーーーーー?」

俺はなのはを追いかける。

その後、小1時間に渡ってなのはと追いかけっこをしていた。

おおっ?

なのはの持久走新記録じゃん。



・・・と言う訳で、アリサとすずかから貰ったお土産を持って家に帰ったら・・・

「やっべ、デバイス無いと鍵見つからないじゃん・・・。」

自力で探しても見つからなかったので、イマジンが帰って来るまで家に入れなかった・・・。


で、飯も済ましてゆっくりしている

今日は厄日だったな~

なんて思っていると、「ピンポ~ン」っとなるんだよね~

「は~い。」

出てみると

「お邪魔します。」

 っと袋を持ったフェイトと

「お邪魔するよ~。」

 とアルフが訪ねて来たので家に入れ、お茶を出す。

「どうした?

 今日はもう食べちまったぞ?」

するとフェイトが顔を赤くしつつ持っていた袋を出す。

「これ、温泉行った時のお土産。」

「おおっ?ありがとう!」

「え、えっとね。お店の人に聞いたら一番人気だって言ってたから、その・・・。」

フェイトが更に顔を赤めながら答える。

「って事はこれ、温泉まんじゅうか?

 うわっ、本当にありがとう。」

まさかフェイトのお陰で食べれるなんて。

「良かった。
 
 喜んで貰えて。」

「折角だから3人で食べよっか。」

「いいの?」

「良いのかい?」

「ああ、こういうのは皆で食べた方が美味しいからな。」

「じゃ、じゃあ頂ます。」

「頂きまーす!」

その後、3人で美味しく温泉まんじゅうを食べて、温泉での感想とかを聞いた。

魔術と科学とリリカルと 秘密と迷い

温泉旅行・・・いや、GWが明けて数日後。

それは起こった。



バンッ!


「いい加減にしなさいよ?」

朝、STが始まる10分前の教室にアリサの怒声が響いた。

皆はその声にビクッと反応してアリサを見た。

「この間っから何話しても上の空でボーとして!」

「ごめんね、アリサちゃん・・・。」

「ごめんじゃ無い?

私達と話してるのがそんなに退屈なら、一人でいくらでもボーっとしてなさいよ?

行くよ! すずか、雄二!」

「アリサちゃん・・・。」

「って俺もかよ!」

俺、話に入って無かったよな

「なのはちゃん・・・・・・。」

「うんうん・・・良いよすずかちゃん。

今のはなのはが悪かったから。」

・・・自覚はしてるんだな。

「は~。

すずか行くぞ。

アリサの機嫌がさらに悪くなる。

なのは、帰りに校門前に居ろよ。」

そう言って俺はすずかと一緒にアリサを追いかける。





「アリサ?」

「アリサちゃん。」

階段の踊り場でアリサを見つける。

「なによ。」

「何で怒ってるのかなんとなく分かるけど怒っちゃ駄目だよ。」

「そうだぞアリサ。

怒っている感じはバーニングで十分だぞ?」

ここは場を和ませようとネタを飛ばしてみた

「だ・れ・が、バーニングなのよ?」

「だって悩んだり迷ったりしているの見え見えなのに、なのに何度聞いても言わないなんて。」

「どんなに仲良しでも言えないことはあるよ・・・私みたいに・・・。」

「・・・・・・ごめん。」

すずかの吸血鬼の事を持ち出されて思わず謝るアリサ。

「重い!すずかのその話は重過ぎるから?」

思わずツッコミを入れた

「兎に角。

なのはちゃんが秘密にしたい事だったら私達は待ってるしか・・・。」

「だから、それがムカつくの?

少しは相談してくれても良いじゃない。

何も出来なくても悩んだりする事位は出来るじゃない。」

アリサが本音を零す。

「アリサもなのはが心配なんだろうけど今回は我慢してくれ。」

「なによ、その感じだと雄二は何か知ってるの?」

アリサが詰め寄って聞いてくる。

「まぁ、俺も関わっているからな・・・。

ちょっと他の人・・・つーか当事者達以外には口外出来ない事だもんで・・・。」

どう言って良いか判らず、歯切れも悪い返事をする。

「アンタも何よ?

そんなにも私達が頼り無いって事?」

また怒り出す・・・はあ~

「俺みたいな特殊な人間とのトラブルでな、かなり難しい事だし裏で動いている事だから話せないってのが答えだな。」

嘘は言ってねーぞ俺は。

「そう・・・人外のトラブルに巻き込まれて秘密にしないとヤバいってならもう聞かないわ。」

そう言ってアリサは引いてくれた。

「わりーな。

全て終わったら話せると思う。」

それを聞いてアリサは後ろを向きながら

「私は、ずっと怒りながら待ってる。

気持ちを分け合えない寂しさと親友の力になれない自分に。」

「「意地っ張り」」

「うるさいッ!」

すずかとハモったら怒られた・・・・・・・解せぬ。



と言う事で今日一日なのはとアリサの間に見えない壁と只ならぬ空気でクラスは静かだった・・・

すずかにアリサもフォローを頼み、俺はなのはのフォローに回った。

「まぁ・・・あれだ。

アリサも不器用だからあんなこと言ってたけど本当はなのはの事心配してるんだぜ?」

っと言ってみたが・・・依然暗いままだ。

「あと、すずかがアリサを宥める為に一緒にご飯食べるからなのはは俺とだってよ。」

「・・・・・・・・・うん。

分かった・・・・・。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん、駄目だ。

俺に慰める技能は無いみたいだ

俺は後ろに控えてるクラスメイト達に振り向きヘルプ?のジェスチャーをした。

すると皆そろってムリッ?の合図を返した。

(何で ?)

俺は手旗信号で聞くと

(見えない 壁 近づき ずらく 女子 でも 不可) 

っと比較的俺と通信(手旗)してる男子が代表で返した。

更に

(話を 上の空 で 聞いてる 人 に 慰め は むずい)

っと言われた。

(大雑把 な フォロー で 良いから 気付いたら 頼む)

っと返したら皆そろって任せろって顔でサムズアップをした。

皆も心配なんだな。

なのはも良い友達を持ったもんだぜ。

(よろしく頼む)

そうゼスチャーした後、俺は頭を下げた。

その後、俺を含めなのはのフォローに徹し、一日をどうにか過ごした。


その帰り・・・・

「・・・こうして二人で歩くの久しぶりだね。」

「まあな、アリサとすずか、ユーノと会うまで二人でよくかえってたけ。

あの時なのはが飛び出してなかったらアリサやすずか果てはユーノまで会わなかっただろうな。」

「うん。

 ごめんね、雄二君も巻き込んで。」

「別に、既に魔法関係で巻き込まれてるしな。」

「うっ」

なのはが首を竦める。

「それに今回は俺にも非があるわけだし。

事が片付いたら二人に話せばいいさ。」

「そうだね、

 雄二君、悩み事聞いてくれる?」

「いいぜ、行ってみ。」

なのはが悩みを打ち明けたいらしいので促す。

「私ね、温泉に行った時にあの子に名前を聞いたの。

あの子はフェイトって答えてくれたんだけど私は言えなかっの。

私はフェイトちゃんと話をして、分かり合いたくて友達になりたいんだ。」

「そうか・・・多分なのはのその思いは届くと思う・・・だけど、フェイトも事情があるから茨の道になるかもな。」

「それでも?わ「それをフェイトにぶつけてやれよ、俺じゃなくてさ?」・・・分かった。」

分かってくれたか・・・

「私、フェイトちゃんにこの思いを魔法を一緒にぶつけてみる?」

「おい待てコラ?

 誰が物理も加えろつった?

それ、肉体言語!」

さらりと恐ろしい事言った。

なに?もう魔王化したの?

「え?

 けど、お兄ちゃんの部屋に有ったマンガにはそう言う話が多かったよ?」

「それを参考にすんな?

それは脳筋にしか通じないからな?」

「えー

折角青春っぽいな~って思ったのに。」

「そうだね?

確かに青春だけどそれ青春違い?」

さっきまでの空気は何処へ行ったのやら。

今では周りの人が振り返るほどの漫才に発展していた。

てか、なのはの魔王化って恭也さんのマンガが原因かよ!

何を読んだら魔王化するのやら・・・

「雄二君。

今日も探しに行くから着替えたらそっちに行くね。」


「わかっ(ブー、ブー)済まんメールだ。」

見るとフェイト達がメシ食いに来ると書いてあった。

「済まん。

 すぐには無理だ、2時間後で良いか?」

「? 誰か来るの?」


「そうだ。

 飯食いに来るから頼むってよ。」

誰が来るとまでは言わなかったし言えなかった。

「そっか・・・

 じゃあ、2時間後だよ雄二君。」

「おう、また後でな。」

魔術と科学とリリカルと 次元震・・・あの右手

ピンポーン

おっ、来たみたいだな。

玄関の鍵を開けて扉を開く。

「お邪魔します、雄二。」

「お邪魔するよー。」

時間ピッタシにフェイト、アルフがやって来た。

「ご飯は出来てるから、上がってくれ。」

かなりの回数上がっているからいつも自分たちが座っている席に着く。

「今日はちらし寿司にお吸い物、この国の伝統的な料理の一つだ。

 特徴としてはタレにつけた生の刺身を酢飯の上に散りばめ、錦糸卵と海苔をかけて食べる。」

「へ~。

 頂きます(はむっ)・・・・美味しい。」

「だろ、口に合って良かったぜ。

 アルフは・・・聞くまでも無かったか。」

俺は右手で頭を押さえた。

ちなみにアルフはバグバグと食べていた。

もうちょっとお上品に食べようよ・・・

フェイトもそれを悟ったのか苦笑いをしている。

「フェイト、お前昼とかちゃんと食べているのか?」

「食べているよ。

 雄二から貰った冷凍のお米とか温めるだけのお肉とか魚とか。」

「なら良かった。

 ・・・・・・・本当は自分で作れるのが一番だけどな。」

「うっ!」

フェイトは喚き声を上げると目を明後日の方向へ向けていた。

「まあ、それは追々の問題でとにかく早く食べろよ?

 今日は、もう一人の子と探しに行く約束してるからな。」

「あの子も見つけたの?

 私達も今日確保しに行く予定だけど?」

「そうか、じゃあ途中で会うかもな。」

「うん、けどその時は私が貰うから。」

「フェイトは今全勝中なんだよ!

 今日だって絶対勝つに決まってるよ!」

そこでアルフが上機嫌に誇っている。

・・・・・・・うん、満足したんだな。

何時の間にかアルフのご機嫌メーターを把握できるようになってるぞ。

・・・ついでに今は95.8%だな。

4.2%は恐らくフェイトへの心配だな。

って低くね?

主人全然心配してねーじゃん?

「ご馳走さまでした。

 食器、流しに置いておくから。」

「おう。」

「行くよ、アルフ、バルディッシュ。」

「おうよ!」

『イエッサー』

フェイトとアルフは玄関に行き

「ご馳走さま、雄二。

 じゃあ、行くね。」

そう言って二人は夕暮れよりも暗くなった外へ出て行った。

「さてと、俺も行きますか。」

イマジンを持って家を出ていく。


待ち合わせの場所に行きなのはと合流する。

「雄二君!」

「待たせたな!

じゃあ、言いますか。」

そして俺達ももう暗くなっている町へ行った。



「今日、広域探索の魔法で探知したらここで反応があったけど・・・。」

「こんだけゴミゴミしてたらねー。」

アルフが半分呆れながら言う。

「だから、ちょっと乱暴だけど魔力流を流して強制発動させるよ。」

フェイトがバルディッシュを構えて流そうとすると

「ちょっと待った。

 それアタシがやるよ、雄二の連れが感づいて来るだろうからフェイトには体力を残して貰わないと。」

「ありがとうアルフ。」

「そんじゃあ!」っと言ってアルフは魔力流を流す。



ゴロゴロッ

急に雷雲が出来、雲行きが怪しくなる。

「こんな町中で強制発動?

広域結界、間に合えー!」

ユーノを中心にミッド式魔方陣が浮かび、結界が張られる。

「なのは!」

「うん、セットアップ!」

「俺も・・・セットアップ?」

俺もなのはも服がBJにに変わり、急いでジュエルシードのある所に向かう。

「アルフ!」

「んあ?雄二、どうしたんだい?」

俺はアルフに近づき言う。

「いや、最近戦ってなくてな、出来ればいっせんしようぜっと思ってな。

 どうだ?」

「良いけど、私に勝ったからってジュエルシードは渡さないよ?」

「当りめーだって。

 これは、俺個人の戦いだしな。」

そして、お互い身構える。

「「それじゃ」」

一拍空いて、お互い距離を縮める。

今回の俺はシューティングモードで突撃銃の様な物を装備し、アルフはいnゲフンゲフン、狼形態だ。

お互い距離を詰めてあと4歩ぐらいって所で俺はアルフに魔力弾を2射したが、躱される。

そのまま素早いステップ?でアルフが接近し爪を振りかざすがそれをローリングして避ける。

「くっ、素早さは流石に向こうが上か!」

「当り前さ!

 元々狼は素早い動きが売りなんだから!」

・・・そうだった。

「行くよっ!」

そう言ってアルフはこっちに向かって一気に接近して来た。

「なら!」

俺は魔力弾を三点バーストの要領で2回撃った。

ドンッドンッドン!

ドンッドンッドン!

とアルフに命中した。

「さすがにこれなら・・・「はぁぁぁぁ!」しまった!」

6発全弾命中して油断した為、アルフの接近を許してしまった。

「喰らいな!」っと言って爪が振り下ろされ、

俺は体を無理矢理左に捻じったが爪が左上腕部のアーマーに突き刺さった瞬間、

ドォォォン!

「ウグッ!」

アーマーが爆発し、アルフは吹き飛ばされ、ビルの壁に叩き付けられた。

「あっぶな~~~。」

「いっててて、いったいなんだい今のは?」

起き上がったアルフは頭を抑えながら聞いてきた。

「リアクティブアーマー。

アーマーに付いてる爆弾の爆発で威力を半減、相殺する。

まあ、これは魔力爆発で代用してるんだけどな。」

「まあ、今回は私の負けだよ。」



・・・・そして、

『シーリングモード』

「リリカルマジカル。」

「ジュエルシードシリアルⅩⅨ。」

「「封印!!」」

ふう、息が合ってるな二人とも。

「この間は自己紹介が出来なかったけど、

 私、高町なのは。

 私立聖祥大付属小学校三年生。」

なのはが勇気を出して自己紹介をした・・・

一瞬だがフェイトの顔に笑みが浮かんだ気がした。

「高町なのは・・・私は、絶対に負けない。

 お母さんの為にも!」

「フェイト!

言わなくても良いのに!」

「話し合うだけじゃ何も変わらないって言ったけど、だけど話さないと伝わらない事だってきっとあるよ!」

「・・・貴方は、雄二から理由聞いてるはず。

 私が答える事は無い。」

「そんな事無いよ!

 ちゃんと向き合って話をしてみようよ。

 私がジュエルシードを集める理由は、それがユーノ君の探し物だから。

 元道理に集めないと自分の町や人達が危険な目に合わない様にするため!

最初は偶々手伝っただけだけど、今は私の意志で手伝っているの!

 それが私の理由!」

「フェイト!

 そんな子相手にしなくても良い!

 優しくしてくれる人たちのとこでぬくぬく甘ったれて暮らしている奴の相手なんてしなくても良い!

 私達に最優先事項は、ジュエルシードの捕獲だよ!」

アルフの声にフェイトは反応し、バルディッシュをなのはに向け牽制するように向ける。

「なのは!」

「大丈夫!」

するとフェイトがなのはがユーノと喋っている隙に一気にジュエルシードに接近する。

そしてなのはが慌てて追いかけ、

お互いのデバイスがぶつかり合う・・・

ジュエルシードを挟む形で。

その瞬間、デバイスの先端にひびが入り、眩しい光と共に衝撃波がなのはとフェイトを襲う!

二人はすぐに離れたがデバイスはボロボロだった。

「フェイト!」

すると、フェイトは暴走状態のジュエルシードを握り必死で封印しようとした。

「バカ野郎?」

俺はすぐに飛び出した!

「イマジン!

 リミッター解除!

      イマジンブレイカー
 使用能力、『幻想殺し』?」

『了解。

      イマジンブレイカー
 BJ解除、『幻想殺し』発動!」

そう怒鳴って俺はフェイトのそばに行き、

「退け!

 フェイト!」


左手でフェイトをジュエルシードから引きはがし、

「止まれぇぇぇぇ!」

……
右手で思いっ切り握った!

「雄二君!」

「雄二!」

「そんな! 無謀すぎる!」

暫くは手の中で光っていたが、

パキィィン!

っと音が鳴った途端、右手で握っていたジュエルシードの感触が無くなった・・・って、え!!

「と、止まったのか?」

「雄二君、どうなの?」

「・・・雄二?」

・・・・・・なんて言おう?

「・・・・・・。」

俺の沈黙が気になったのかユーノが

「えーと雄二?

 どうしたんだい?」

「・・・・・・聞いて驚くなよ?







・・・・・・・・・・消えた。」


「・・・・はっ?」

「えーと?」

「どうゆう事なの雄二?」

「消えたって。」

四人とも言ってる事が分からないのか、頭に?が見える気がする。

「俺のレアスキルみたいな奴で触ったら魔力が消滅しちまった。」

「「「「えっ?!」」」」

「兎に角、ジュエルシードは無くなっちまったからみんな解散!」

「わ、分かった。」

そう言ってなのは、ユーノは退場した。

「うん・・・痛っ!」

フェイトがフラつく

「大丈夫か?

 って無茶し過ぎだ!

 フェイト!」

俺がフェイトの手を見るとズタボロで血が出ていた。

「大丈夫だから。

 これぐらい何とかなるから。」

「バカ!

 後で手当てしてやる!

 俺ん家寄ってけ!」

そう言って俺はフェイトとアルフを連れ家に帰った。

魔術と科学とリリカルと プレシア・テスタロッサ

「痛いっ!」

治療用バクテリアスプレーをフェイトの傷に吹きかけたらフェイトはそんな声を上げた。

沁みたみたいだから今度は沁みない奴を作るか。

「我慢しろ、元はと言えばフェイトが無茶して素手で触ったからだ。」

「そうだよフェイト、幾らなんでも無茶過ぎるよ。」

保湿帯を巻き、その上からさらに包帯を巻く。

「けど、そう言う雄二だって素手で掴んでいたよね。」

「そうだよ、何で雄二は無傷なんだい?」

やっぱ、この右手の事が気になるよな。

     イマジンブレイカー
「これは、『幻想殺し』っと言ってな、あらゆる超能力、魔法、魔術、神の奇跡と言った異能の力を打ち消す能力で生まれつき持っているんだ。」

「そんな出鱈目な能力聞いた事無いよ。」

「まあな、これがジュエルシードの暴走を止めたんだ。」

「・・・ねえ、雄二。

 聞いた感じだと雄二の超能力や魔法、使えないんじゃないの?」

フェイトが言った一言で静まり返る。

「そ、そう言えばそうだよね!

 雄二!その辺に次いでどうなんだい?」


「フッフッフ、よくぞ聞いてくれた!

 確かに、そのままだと俺は能力は使えない・・・だが!

        イマジンブレイカー
 このデバイスに『幻想殺し』を抑える機能を付けることに成功したんだ!

 それにより俺も超能力が使える様になったのだ!」

っとどこぞの博士の如くハイテンションで説明すると二人は固まっていた・・・ハテ?

「え、え~と・・・雄二って頭いいんだね。」

「LEVL5は伊達じゃない!

 まあ、半分は家のスパコンのお陰なんだけど。
         (神)   
 フェイトも今日は帰って休んだ方が良い・・・って言いたいんだけど、時間的に今日は泊まってけ。」

っと言ったらボンッっと音が似合う程、フェイトの頭が真っ赤になっていた。

「ア、アンタ何言ってるんだい!

 泊まってけなんて!

 フェイトがオーバーヒートしてるじゃないか!」

「いや、だって11時過ぎてるし。

 この時間に出て行ったら確実に補導されるぞ。

 それに怪我の事もあるしな。」

それに、アリサとすずかの時の様な事になってもな・・・

「フェイト~、目覚ませ~。」

「ふぇ!//

 あっえーと、お願いします・・・。///」

「まあ、フェイトが良いなら私も構わないけどさぁ・・・。」

「客間に布団を用意してくる。

 待っててくれ。」

・・・・・・・・・・・準備中・・・・・・・・・・・・・


客間に布団を用意し終わってフェイト達の元に戻ると、フェイトはジュエルシードを出し、眺めていた。

「終わったぞ。」

「ありがとう。

 雄二、明日母さんの所に行こうと思うんだけど、雄二も付いて来てくれないかな?」

母さんって言うとプレシアの事だよな。

「良いぜ・・・って事は学校休まないといけないな。」

イマジンに頼んで電話して貰おう。

「そうだ、行く前にお土産買わないと。」

・・・・・・イマジンに付いて来て貰おう。

「そうと決まれば、さっさと寝るぞ。」

そう言って俺は自分の部屋に行った。

「やべ・・・急に強力な睡魔が・・・寝よう。」

バサッ!っと俺はそのままベットに倒れて寝てしまった。


ちゅん、ちゅん

・・・っと鳥の鳴き声が聞こえて来る・・・


・・・なんか、体が自由に動かないな・・・鼻の下あたりがムズムズするし。

それに温かいというか、熱いというか・・・それに何かが体に巻きつうっ?

思考がそこまで行った時、俺は一つの可能性に辿り着き、慌てて飛び起きた

そこには・・・「うん~あれ? 雄二?」・・・案の定、一階に寝ているはずのフェイトが居た。

「「・・・・・」」

お互いの視線が交差し、沈黙に包まれる。

「何でフェイトが居るんでせうか?」

「あれ?

 何で雄二がここに?」

お互いに疑問形で聞くのでさらに謎が深まった。

「確か、雄二に何時に起きるのって質問しようと来て・・・そのまま寝ちゃった?」

「みたいだな。

 ・・・取り敢えず解いてくれないかな?

 色々と誤解されかねない。」

「あっ!//  

 うん、ごめんなさい。」

パッとフェイトは俺から離れる。

・・・フェイトに抱き着かれるの良かった。

「さてと、ご飯を作るか。

 フェイトはアルフを起こしてくれ。」

「うん//]

・・・・・朝食中・・・・・


「・・・アルフ、お前朝からガッツリ行くな。」

「いや~だって、雄二のご飯が美味しくてさ~。」

アルフが頭の後ろを掻きながら笑っていた。

「見ているだけで私、胸焼けしそうだったよ。」

「んじゃまあ、行きますか。

 イマジン、人型フレーム。」

「はい、それでは学校に電話を入れるので準備の方をお願いします。」

「はい(は~い)。」

イマジンが学校に連絡を入れた後、俺達は近所のケーキ屋(翠屋以外)で無難にショートケーキを買い、家の庭で転移魔法の準備をしていた。



「行くよ。

 次元転移、次元座標 876C-4419-3312-D699-3583-A141-779-F 3125 

 開け誘いの扉、時の庭園、テスタロッサの主の元へ。」

フェイトが詠唱すると、魔方陣が発生し俺達はプレシアの所へ転移した。



転移が終わり、目の前に広がる景色を見る…が

「これは・・・いったい。」

目に映る景色は庭園と言われるぐらい緑にあふれる所・・・ではなく、核戦争でもあったのかと言うぐらい荒れた土地だった。

「ここ数年で一気に荒れちまったのさ。

 以前は緑がとても綺麗で良くフェイトと遊んだんだけど・・・。」

「影も形も無いな。

 イマジン、待機状態移行。

 能力使用に全力でサポート、周囲の警戒を厳に。」

『はい。』

フェイト達に案内され、でっかい屋敷の玄関に着いた。

すると、扉が開き、中から妙齢の女性(多分プレシア)がフラフラ近づいてきた。

「お帰りフェイト。

 そして、汚らしいガキが。」

行き成り罵倒された。

「母さん、雄二に酷い事を言わないで。

 彼のお陰でジュエルシードが集めれたから。」

「そう・・・それじゃあ、奥の部屋でゆっくり話を聞きましょう。

 あなたも入りなさい。

 向こうの方で適当に何かしてなさい。」

妙齢の女性(プレシア確定)はフェイトを連れ、通路の奥の左の通路へ進んでいった。


(雄二っ! 

 あの女性からAIM拡散力場を感知!

 さらに、空間からAIM拡散力場の残留力場を微弱ながら探知!)

・・・おいおい、AIM拡散力場ってまさかのですか!

やべーな、原作崩壊どころじゃなくね?

『よし、中に入ってここの端末に侵入、情報を仕入れるぞ!』

(はい!)

念話を切り、アルフの方へ振り返り

「アルフ!

 ここで転移魔法の準備、いつでも転移できるように。

 嫌な予感しかない。」

「分かったよ。

 フェイトの事頼んだよ。」

「任せろ!」

俺はアルフにそう答えると中へ走って行った。


・・・・屋敷内にて・・・・


「まず、電気の流れを探って・・・これだ!

 この流れの先に二カ所、消費量が桁違いの場所があるな。」

(まず、一カ所目はここを真っ直ぐに進んでください。)

イマジンのナビと能力の恩智であるレーダーを頼りに一つ目の地点に辿り着いた。

「ここは・・・ビンゴだな。」

そこは、幾つものコンソールパネルとディスプレイがある部屋だった。

「イマジン、頼む。」

(はい!

 お任せを!

 ・・・・データの抽出中、データは家のスパコンに転送、順次解析に入ります。)

イマジンが、データを転送している間に俺は部屋に散らばっている書類を拾い、イマジンの拡張空間にしまう。

(完了しました。

 次の地点へナビします。)

イマジンの案内を頼りに、次の地点へ急ぐ。

(その角を左です。

 そこの扉を開いてください。

 そこが目標地点です。)

電子ロックの扉は指紋認証に声帯認証、角膜認証と厳重だった。

が、俺にとってそんな物は玩具でしかなかった。

電気を流し、ハッキングをして扉を開ける。

そこには、生体ポットに入ったフェイトが居た。

「これは・・・アリシアの方か。

 イマジン、スキャンして解析を!」

(はい・・・・・終わりました。

 どうやら、リンカーコアが重度の魔力汚染により仮死状態になっています。

 現在の治療ではまず不可能ですね。

 これは死んだも同じですね。)

そうか・・・ん?

「なあ、イマジン。

魔力汚染だよな、てことは異能の力でなっているって考えでいいよな?」

俺は再度、問いかける。

俺の考えが間違ってなければもしかしたら・・・

(そうですね。

 生まれつき持っているリンカーコアが0と考えると今はー1と考えれますね。)

・・・・行けるね。

パシィィン

「あぁぁ!」

「っ?」

今のは!

フェイトの悲鳴!

ペシィィィン

「キャァァァア!」

「クソッ!」

フェイトの声がした方へ走る。

「あぁぁぁぁぁ!」

声がした方へ行くと、フェイトが両手を縛られ、プレシアに鞭型デバイスで叩かれていた。

「プレシアめ!」
                    ・・
能力で足を速くし、デバイスの拡張空間から砂鉄を取り出し、剣状にしてフェイトを縛っているバインドを切り、フェイトを受け止めた。

「大丈夫かフェイト!」

「うん・・・。」

フェイトは弱弱しく頷く。

「アルフが入口に転移魔法の準備をしている。

 そこへ行くんだ。」

「分かった。」

フェイトはフラフラと立ち、入り口へ向かって歩いて行った。

それを見届けると俺はプレシアの方へ向いた。

「何であんな事をした?

 フェイトはアンタの為に頑張っていたんだぞ。」

「私はジュエルシードを全部と言ったはずよ?

 たった4つしか集めれて無いんだからお仕置きをしたまでよ。」

(プレシアからAIM拡散力場を感知・解析の結果、精神感応系能力者のものです。)

「アンタがジュエルシードを集める理由は何だ?

 ここに来る途中で生体ポットに入ったフェイトとそっくりな子を見かけたんだが、関係あるのか?」

「ガキが、あれを見たのか。

 その通り、私の目的はあの子を生き返らせるためにアルハザートヘ行く事よ。」

「ふ~ん、残念だがそれはもう叶わないぜ、ジュエルシードは一つ消滅しちまったからな。」

 俺がそう言ったら、

「ジュエルシードが消滅ですって?

 あり得ないはそんな事。」

「あり得る。

 アンタも見てたんじゃ無いのか?

 小規模とはいえ、次元震が起きたんだからな。」

 すると、プレシアは顔の表情を変えずに

「このクソガキ!」

 っと怒鳴りながら電気系の魔力弾を飛ばす。

『イマジン、どうだ?
 ・・・・
 解析は?』

(はい、プレシアの表情の変化が無い感じから操られているのは確定です。

 背中辺りにAIM拡散力場を感知したので、何かアンテナらしきもので遠距離から操ってます。
                           
 また、空間に僅かにAIM拡散力場を感知、解析した所、『座標移動』の能力者と判明。

 プレシアとの接触方法はその能力者を介して行っていたものかと思われます。

 あと、プレシア自身もアリシアと同じ状態ですが、汚染による影響で病に蝕まれています。)

『成る程、後で資料に纏めといてくれ。』

(了解)

イマジンとのやり取りをしている間もプレシアの攻撃を躱し続ける。

さてと、逃げますか・・・

俺は懐から手作りの煙幕弾を出し、起爆させた。

「じゃあな、プレシア!

 お前の娘は俺が生き返らせて見せる!」

そう言って俺はフェイト達の待つ入口へ走って行った。


「フェイト・・・ごめんよ。 

 私のせいで、フェイトがこんな目に。」

アルフが目に涙を浮かべながら私に謝っていた。

「アルフ、私は大丈夫だよ。

・・・それより雄二が。」

「俺は大丈夫だ。」

聞き慣れた声がする方を見るとそこには雄二が無傷で立っていた。

「取り合えず、ここから出るぞ。

 フェイト歩けるか?」

「何とか歩けそう。」

私がそう答えると、雄二は私の前に立ち

「よっこいっしょ!」

っといって私を抱き抱えた。

「えっ!」

私が戸惑っていると雄二が

「無理するな、フラフラだったぞ。

 アルフ用意はいいか?」

「良いよ!

 転移! 目標 雄二の家の庭!」

眩しい光に包まれながら私達は母さんの家から雄二の家へ移動した。

魔術と科学とリリカルと 解析と事実

「アルフ!

 フェイトをこっちに運んでくれ!」

「分かったけど何処に連れて行くんだい?」

アルフがフェイトを担ぐ。

今のフェイトは体中傷だらけで気を失っている。

正直医者に見せた方が良い。

だけど、戸籍がない以上見せられないし、見せても傷を見て何か言われるかもしれない。

「イマジン、人型フレームへ、

 アルフ下に降りるから気を付けろよ。」

俺は地下へと続くエレベーターにイマジン、フェイト、アルフを乗せてスイッチを押した。

「ねぇ雄二、いったい何処に行くんだい?」

「地下ラボだ。

 フェイトの傷を治す装置がある。

 イマジン、バクタ・タンクが起動したら後は頼む。

 俺は電算室にいる。」

 「分かりました。」

地下一階(地下20m程)の医務室?(医療関係の装置が多くある為、そう呼んでいる)に連れて行き、俺は医務室から出た。

スターウォーズを知っている人なら分かると思うが、全裸になって治療用バクテリア液の詰まったタンクに浸かりバクテリアの力で外傷を治す装置である。

・・・分かってくれた?

幾ら治療でも女の子の服脱がしてタンクに入れるのは色々と不味い。

それに、先の戦闘で得た情報とハッキングした情報の解析をしなければならない。

「さてと・・・始めますか。」

まずはハッキングしたデータだな。

データを取り出し、英語から日本語に翻訳してみた。

次期次元航行エネルギー開発

魔導炉ヒュードラ爆発事故

プロジェクトF・A・T・E

クローン技術の提供

日記の様になっているページもあるな。

上から見ていくか。


次期次元航行エネルギー開発計画か・・・


『従来の魔導炉より、出力を15%アップさせつつ小型化、アルカンシェルを連続発射可能な安定性を確立させる。

 これは、本社の信頼回復と更なる発展を賭けた一大プロジェクトである為、人員と設備、予算はかなりつぎ込む予定である。』

おいおい、無茶にも程が有るぞ、これ・・・ゼロ戦の開発時の無茶が可愛く見える。

 で、次の魔導炉ヒュードラ爆発事故は・・・

『◯年△月□日

 アレクトロ社 第三魔導炉実験棟にて爆発事故が発生、職員並びに周辺地域の住人多数が巻き込まれ死者43名重軽傷者178名、

 またリンカーコアの汚染が広がっており事故現場から半径30キロ地域の住民に避難とリンカーコアの除染が行われた。

 実験の責任者である、元アレクトロ社 中央開発技術局第三局長プレシア・テスタロッサは地方へ異動

 事故当時、プレシア・テスタロッサは現場に居らず管理不足が指摘されていたが本人は認めなかった。』

そん他の事は書いて無いな・・・

ミットチルダの情報誌から引用されているらしいけど、これだけしか書いてないのか。

管理局のデータベースなら詳しく書いてそうだな。

次は、プロジェクトF・A・T・E

『魔導炉ヒュードラ爆発事故によるリンカーコアの魔力汚染で瀕死の状態であるアリシアは現在の医療技術では回復困難であり、このままでは死んでしまう。

 そこで、仮死状態で培養ポットで保存アリシアの代わりの娘を作るためとある人物から提供して貰った生体操作技術を発展させ、クローニングした素体に記憶を植え付け、

 アリシアを複製させるプロジェクトである。』

・・・これだけ見るとただの親バカが暴走したなれの果てだな・・・。

そう思いつつ、次のクローン技術の提供を開いた。

そこで俺は目を疑った。

『◯年△月□日

 クローン技術が確立し二人目のアリシア完成させて少し経った時、 

 突然天井亜雄と言う男が時の庭園に現れた。

 彼が言うには、この座標に何かあると思い、超能力者の手でここに送って貰ったらしい。

 色々話をしている内に彼はクローン技術に興味を持ったらしく、お互いに技術提供しあう事になり四日後にまた来ると言って消えてしまった。』

オイオイ、マジかよ・・・

超能力者ってまさか学園都市じゃないか?

            レディオノイズ計画
それに天井亜雄って確か、『量産型能力者計画』を主導してた人だったよな?

ここで繋がってたのかよ・・・おっ、日記か。



『私はアリシアと過ごす時間を確保する為、次期次元航行エネルギー開発を急いでいた。

 しかし、出力が上がる度に暴走の危険があり完成までまだかなりの時間が掛かる。

 そんなある日、本社に呼ばれ実験を来週中の行うと言われた。

 勿論、反対はしたがそれを受け付けてはくれず、仕方が無くそれに従った。』



『実験の準備の為、同僚たちと魔導炉の調整を行っていたが、急に本部から来た研究員たちに調整や実験を任されてしまい、当日も今まで研究して来たスタッフや責任者の
 
 私ですら入れて貰えなかった。

 心配だったから実験場近くのホテルでアリシアと一緒にいたらあの事故に巻き込まれた。』



『あの事故の後、アリシアを失い、すべての責任を本社から押し付けられた。

 私は本社に裏切られたのだと知って、この事を管理局に訴えたが管理局は本社に味方し、私は地方へ送られた。』


『地方の研究所で働いていたある日、自分をXと名乗る人物に遭遇した。

 Xは「これで娘を甦らせれるぞ。」と生体操作技術のデータを渡してきた。

 Xが何者か分からないが、科学者だと言う事は解った。

 私はこのデータを基にアリシアを生き返らせると誓い、姿を消すことにした。』


『住む場所を次元空間に漂う陸地にし、そこを時の庭園と呼ぶようにした。

 私はそこで研究を始めた。』

『あれからもうじき30年が経とうとした時やっと第二のアリシアを作る事が出来た。

 ・・・が、記憶の癒着が上手く行かず、本来のあの子とは全然違う子が出来てしまった。
 
 私自身、リンカーコアの汚染で不治の病に蝕まれており、今では偶に吐血していた。 

 その子をアリシアの双子の子として見れば良いが私が望むのはアリシアそのものだ。

 私はフェイトと名付けた。』



『ある日、時の庭園に一人の男性が現れた。

 彼の名は天井亜雄と言い、地球・・・第97管理外世界の学園都市から来たと言っていた。

 なぜ来たのか、尋ねると「この座標に陸地ある。」と樹形図の設計者と呼ばれる装置で解明されて、実証する為に来たと答えた。

 来方は?と尋ねると。

 「地球の学園都市の超能力者の力で来た。」と答えその後、科学者どうし話に夢中になってしまった。

 その後、帰り際にお互いの技術を提供し合う事になり、四日後また来ると言って消えてしまった。』


『彼と約束した日、外で待っていると彼が現れたが見知らぬ少女が居り、彼女がリモコンで何か操作し・・・。』


『気付いたらかなり日にちが経っており、鏡を見ると絶句した。

 来ている服は禍々しい物になっており、不治の病もかなり進行していた。

 いつの間にかここで飼っていた山猫のリニスを使い魔にしておりフェイトの教育係としていた様だ。

 フェイトも使い魔、アルフを手に入れていた。

 コンソールパネルを操作して何が起こったか調べると、あの後、私は精神を操られてあろう事かフェイトに虐待していた。

 そして、アルハザートとか言う場所に行き、アリシアを生き返らせると言っていた。

 私は悟った。

 またしても騙されたと・・・。

 そして、フェイトや使い魔たちが居る所では操られてしまう。

 次に目が覚めるのは何時か分からないが、フェイト、リニス、アルフ・・・そしてアリシアごめんなさい。』


日記はここまでだった。

プレシア・テスタロッサはそこまで娘たちの事を思っていたのか。

そして、後には、アルハザートについて滅茶苦茶な事が書いてあった。



「さてと、最後にあの場所に散らばっていた能力の痕跡を解析するか。」

必要なデータや数値を入力して、解析にかけると、スパコンが低い唸りをあげて解析を始めた。


ん?

着信か・・・

「もしもし?」

『あっ、雄二君!

 どうしたの今日?

 風邪でも引いたの?』

「あー色々あってな、どうしても学校にいけない用事が有って・・・。」

『そうなの?

 今日、学校が終わったら一緒にジュエルシード集めに行こうって思って。』

「わかった、学校が終わって行ける準備が出来たらまた電話してくれ。」

『はーい。』

ブツッ!っと電話が切れた。

それと同時に解析が完了した。



 解析結果・・・

                   ムーブポイント
 時の庭園に有った反応 LEVEL4の『座標移動』

                   メンタルアウト
            LEVEL5 『心理掌握』 
 

  

 うわー暗部が関わってるじゃん。

 だって、食蜂操祈に結標淡希だろ絶対!

 ・・・と心で叫んでいる時、

『雄二、フェイトさんの治療が終わりました。

 リビングで待っています。』


『分かった。

 色々と衝撃的な事が分かったけど、暫くは内緒で。』

『はい、リンクしているので内容は理解してます。』


念話を終えて俺はスパコンの画面に映るもう一つの結果に目を通して部屋から出ていく。

画面には、『ジュエルシードを使用しての病気の完治、成長促進、細胞の再生をした際の成功確率』と出ていた。

魔術と科学とリリカルと 三人目の魔導士

階段を降り、フェイト達の待つリビングへ入った。

「具合はどうだ?」

「うん・・・体の方は大丈夫。」

沈み切った声で返された。

ムリも無いか・・・

「もう少し休むか?」

「いい、それよりジュエルシードの反応があったの。

 付いて来てくれる?」

「フェイト・・・今日は休んだ方が良いよ。

 さっきまでボロボロだったんだ、またこの前みたいになったら・・・。」

「大丈夫だよ、何かあったら雄二が何とかしてくれるから。」

フェイトが安心しきった目で見て来る・・・

「えっ!いや・・・

 その・・・。」

「・・・・・・ダメ?」

 グハッ!

ゆうじは うわめずかいを くらった。

こうかは ばつぐんだ。

「まぁ、良いけど。」

「じゃあ、行こう。」

なのは、ごめん。


・・・移動中・・・

ゴゴゴッ!

木が大きくなり口と手みたいなのが出来る。

「封時結界、展開!」

「行くよ!

 レイジングハート!」

「よっ!

 遅れた。」

「雄二君、フェイトちゃん。」

「まっ、頑張れ。」

応援したそばでフェイトが魔力弾を放つ

・・・が木はバリアを張って防いだ。

「ほぉ、生意気にバリアも張れるのかい。」

「うん、今までより強い。

 それにあの子も居る。」

攻撃対象をユーノにしたらしく、木の根がユーノ目掛け伸びていく。

「ユーノ君逃げて!」

なのはの一声でユーノは近くの茂みに飛び込み、なのはも空へ上がっていく。

「レイジングハート、もっと高く!」

「アークセイバー、行くよバルディッシュ。」

(イエッサー)

フェイトのアークセイバーが木の根を切り裂いていく。

(シューティング モード)

「行くよレイジングハート!」

なのはのレイジングハートの先端にピンク色の魔力の塊が出来る。

「打ち抜いて!

 ディバインバスター!」

ディバインバスターが木のてっぺんに直撃するが地面に減り込むだけで、バリアでダメージが通らない。

すると今度は、フェイトが魔方陣を二つだし、

「貫け轟雷!」

(サンダースマッシャー)

金色の砲撃魔法が口に当る所に直撃し、少し耐えたがバリアを貫通、木を消し飛ばした。

すると、ジュエルシードが出て来た。

(シーリングモード セットアップ)

(シーリングフォーム セットアップ)

「ジュエルシードシリアルⅤⅡ!」

「封印!」

眩しい光の後、安定したジュエルシードが浮いていた。

二人は同じ高さに合わせて飛び、お互いにデバイスを構える。

「・・・ジュエルシードには衝撃を与えてはいけないみたいだ。」

「うん、夕べみたいな事に成ったら、私のレイジングハートもフェイトちゃんのバルディッシュも可哀想だもんね。」

「だけど、譲れないから。」

(デバイスフォーム)

そう言って、バルディッシュをサイズフォームからデバイスフォームに戻し、改めて構える。

「私はフェイトちゃんと話をしたいだけなの。」

(デバイスモード)

なのはもデバイスを戻す。

「私が勝ったら、只の甘ったれた子じゃないって分かって貰えたら、お話聞いてくれる?」

なのはもデバイスを構え・・・

二人とも前に飛び出し、お互いの振りかぶったデバイスがぶつかる瞬間!

突如二人の間に青い光が発生する。

そこから手が伸び二人のデバイスを押さえた。

「ストップだ!」

光から現れたのは黒い髪の少年だった。

「此処での戦闘は危険すぎる。

 次元管理局 執務官 クロノ・ハラオウンだ。

 詳しい事情を聞かせて貰おうか。」

「「あッ!」」

「時空管理局。」

「って何だ?」

「まずは武器を引くんだ。」

クロノ執務官に言われ、大人しく降りる二人。

「このまま戦闘行為を続けるなら・・・」

しかし最後まで言えなかった。

行き成り上からオレンジの魔力弾がクロノ執務官に向かって飛んできたのだ。

クロノ執務官はバリアを張り難なく凌いだ。

「フェイト撤退するよ、離れて!」

アルフが魔力弾を放ち、時間を稼いでいる内にフェイトがジュエルシードの所へ向かった。

「・・・ってバカ!」

俺は咄嗟にフェイトの所に飛び込んだ。

ドン!

 ドン!
 
ドン!

   ドン!

すると体の彼方此方に衝撃が走り、BJのリアクティブアーマーの幾つかが爆発した。

「グフッ!」

その衝撃で俺は後ろに飛ばされ、フェイトと一緒に落ちた。

「フェイト! 雄二!」

「雄二君!フェイトちゃん!」



「いっつ・・・。」

後ろを見るとアルフがフェイトをキャッチしたが、前を見るとクロノ執務官はデバイスをこちらに向けていた。

「ダメ!」

だが、なのはが前に立ちクロノ執務官は躊躇った。

「やめて撃たないで!」

なのはの前に俺が立ち、

「次撃つのならこっちは容赦しねーぞ!」

デバイスをシューティングモードにして構え、魔力弾を形成する。

「逃げるよ、フェイト。

 しっかり捕まって。」

落ちた時のダメージの為かフラフラのフェイトを連れ、転移していった。

「何のつもりだ!」

執務官が尋ねてて来た。

「友達が撃たれそうだったから守った。

 それ以外に何がある!」

一触即発!

っと思ったら、また行き成り間に何か光が発生した。

すると、何処かのVRMMORPGで出て来たような気のする、鏡の中に顔が写っていた。

「クロノ、お疲れさま。」

「申し訳ありません。

 片方を逃してしまいました。」

「うん。

 大丈夫よ。

 でね、ちょっとお話を聞きたいから、そっちの子達をアースラまで連れて来てくれないかしら。」

「了解です。

 すぐ「ちょっと待て。」に・・・なんだ?」

「どうしたのかしら?」

「いきなり無抵抗の女の子に向かって攻撃するよな奴の居る所なんか行きたくないんだが?」

すると、ピシッ!

っと空気が固まった。

「元々そっちが先に攻撃したじゃないか。」

「その標的が攻撃の意志のない、しかも女の子に向かってやる奴言うセリフか?」

さり気無くデバイスを構え、いつでも動けるようにする。

「分かりました。

 クロノ、デバイスをしまいなさい。」

「ですが!」

クロノが鏡の人に向かって食って掛かるが、

「クロノ!」

「分かりました。」

クロノは渋々構えを解き、デバイスを待機状態にする。

「これで良いか?」

「そこまでするのなら。

 付いて行こうじゃねーか。

 なのは、ユーノ。」

「う、うん。」

クロノを中心に魔方陣が展開され。

激しい光と共に視界がホワイトアウトした。

魔術と科学とリリカルと 次元航行艦アースラ

真っ白になっていた視界が元に戻るとそこには男のロマンを刺激する風景が目に入って来た。

「おおーっ、スゲー!

 これが他の世界の船か~!」

「ユーノ君、ユーノ君。

 ここっていったい?」

なのはがキョロキョロしながら聞いていた。

俺達はユーノから話を聞きつつも通路を進んでいた。

「簡単に言うと幾つもある次元世界を管理する組織で、僕やなのは達の世界の狭間を移動するのがこの船なんだ。」

「え~と、難しいかな・・・?」

「つまり、沢山ある世界を取り締まる警察みたいな組織で、これはその世界を行ったり来たりする船って事だ。」

「そうなんだ。」

ウム、お姫様は理解してくれたみたいだ。

扉を潜った辺りで、執務官が

「なあ、何時までもその格好と言うのも窮屈だろ、バリアジャケットとデバイスを解除しても平気だよ。

 特に君のはボロボロだしね。」

「そっか、そうですね・・・て雄二君は大丈夫なの?」

BJを解除しながら聞いてきた。

「まあ、着弾時に相殺しきれなかった衝撃位で対してダメ―ジは無い。」

 俺も解除して私服に戻る。

「君も元の姿に戻っても良いんじゃないか?」

「ああ、そう言えばそうですね。

 ずっとこの姿でいたから忘れてました。」

するとユーノは光だし、俺達と同じぐらいの高さになり、光が消えるとそこには金髪で緑色の瞳をした少年が立っていた。

なのはを見ると顔が面白いように変化し、

「なのはにこの姿を見せるのは久しぶりだよね?」

「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

「なのは、煩い。」

「だ、だって雄二君。

 ユーノ君がっ、ユーノ君が人にっ!」

「・・・・君たちの間で何か見解の相違でも?」

クロノ執務官が呆れ顔で呟く。

「え~と、なのはに雄二も最初に会った時って、僕はこの姿じゃ・・・。」

「違う違う!

 最初っからフェレットだったよ!」

ユーノが某お坊さんの如く考え込みだした。

「・・・・・・・・・・・・・・・。

 チ~~~ン!」

「あー!

 そうだそうだ!

 ごめんごめん、この姿を見せてなかったね。」

「だよね!そうだよね!

 ビックリした~。」

なのはも納得したのか一息つくがここで爆弾を落とす。

「そう言えばなのは、お前温泉に行った時、ユーノをどうした?」


「「・・・・・・・・・・・・・(ボンッ!)///。」」

おっ、見る見る真っ赤になったと思ったら頭から煙が出たぞ。

「ゆ、ゆ、雄二君!

 必死に思い出さないようにしてたのに言わないでよ!」

なのはがポカポカ叩いて来るが痛くない!

「で、ユーノ。

 誰が良かった? あ・で・す・が・た。」

「ブッ!(噴き出す音)

 そ、それは!」

ガツン!

「ゴっ!(何か鈍器で殴られる音)

 ブッ!(床と厚ーいキスをする音)」

「あ、頭が割れる様に痛い!」

床をゴロゴロのた打ち回る。

「き、君!

幾らなんでもそれで・・・ヒィ!」

クロノ執務官が何か言おうとしたらしいけど短い悲鳴の後、黙った。

「雄二君・・・。

 ちょっとお話しようか。」

「心の底からごめんなさい!」

土下座で謝る

「え~と、兎に角艦長をを待たせているから、出来るだけ早く事情を聞きたいんだが。」



「艦長、来てもらいましたが。」

「「・・・・・・・・・・・。」」

部屋に入った途端、日本文化を知っている俺達は言葉を失った。

カコーン!

「なあ、一つ聞きたいんだけど、ここ、艦長室だよな?」

「かあ、艦長は日本通でね・・・。」

「・・・文化を気に入ってくれるのは嬉しいけど・・・・。

 けど、これはおかしい!

 なんで鹿威しがここにあるんだよ!

 盆栽と茶の湯は許す!

 けど鹿威しは違う!」

ついツッコミを入れてしまったが悪くない。

「それは僕から言っているから気にしないでくれ。」

「まあまあ、お疲れさま。

 三人とも楽にして。」


「どうぞ。」

クロノ執務官が羊羹とお茶をだした。

「は、はい。」
 
「どうも。」

「なるほど、そうですか。

 あのロストロギア、ジュエルシードを発掘したのはあなただったんですね。」

「それで、僕が回収しようと。」

「立派ね。」

「だが、同時に無謀でもある。」

その言葉でユーノは落ち込む。

「あの、ロストロギアってなんですか?」

「遺失世界の遺産って言っても分からないか。」

「なのは、要はオーパーツみたいなもんだけど、一歩間違えれば地球が消し飛ぶけどな。」

「貴方たちが探しているジュエルシードは次元干渉型のエネルギー結晶体。

 いくつか集めて特定の方法で起動させれば空間内に次元震を引き起こし、次元断層さえ起こせる。」

成る程ね~っと適当に聞き流す。

「この間の次元震でもそれを感知したはずだが、数秒後、次元震、ジュエルシードの反応共に消失したんだが何があったんだ?」

「そう言えば雄二君!あれどうやったの!

 雄二君が右手で触れただけでジュエルシード消えちゃったし。」

なのはのその一言で目の前の執務官は目を細めた。

「君がやったのか?

 何をしたらああなるんだ、右手がどうとか言っていたが?」

なのはめ・・・

「あ~実践した方が良いよな。

 クロノ執務官、俺に魔力弾をぶつけてくれ。」

 リミッターを解除して準備を整える。

「しかし・・・。」

「クロノ、何かあるみたいだからやってみなさい。」

「はあ、じゃあスティンガーレイ!」

クロノが魔力弾を飛ばすが、それは俺の右手に触れると、

パキィン!

魔力弾は跡形もなく消えた。

「なっ!」

「あら。」

二人は魔力弾が消えるのを見てビックリしていた。

「これはいったい・・・。」

 イマジンブレイカ―
「『幻想殺し』って言って、あらゆる超能力、魔術、魔法、神の奇跡と言った異能の力を打ち消す能力。

 効果範囲は右手首まで。

 これで次元震とジュエルシードを消したんだ。」

「イマジンブレイカー・・・こんな能力聞いた事無いわね。」

「だが、君は普通に魔法を使っていた。

 話が矛盾していないか?」

「ああ、簡単な事さ、リミッターをかけて普段は使えないようにしているんだ。」

デバイスを見せて

「こいつにリミッター機能を付けたおかげでね。」

するとリンディ艦長は

「そう、けどそのお陰で危機を救ったんだし、深くは尋ねません。」

「ありがとうございます。」

ふう、何とか深くは聞かれなかったな。

すると、リンディ艦長は緑茶に角砂糖を入れた・・・って。

「え~。」

なのはもこれには引いているな。

「では、ロストロギア、ジュエルシードの回収に関しては時空管理局が全権を持ちます。」

「えっ! でも、そんな・・・。」

「次元干渉に関わる事件だ。

 民間人に介入して貰うレベルの話ではない。」

まあ、そうだわな。

下手に関わってドカンじゃ目も当てられないしな。

「まあ、急に言われても気持ちの整理もつかないでしょう。

 今夜一晩三人でゆっくり考えて、改めて話しましょう。」

うん?

「送って行こう、元の場所でいいね。」

そう言ってクロノがたったが、

「ちょっと待て。

 リンディ艦長の言葉の真意を聞きたいんだが。」

「雄二君。

 どう言う事?」

「そのままの意味さ、何で一晩も待つんんだ?

 介入されたくなければデバイスを没収すればいい話だろ。」

「あっ確かに。」

「えっ、どういう事?」

ユーノは分かったみたいだが、なのは・・・お前は。

「要は協力させたいんだろ?

 なのははAAAクラスの魔力だし俺はイマジンブレイカーと後気付いているんだろ?

 俺からリンカーコアの反応がない事を?

 それなのに魔法を使える不思議な奴。

 それにずっと思っていたんだが、時空管理局は人で不足なんじゃないか?

 子供が執務官とかふつうはあり得ないが、広大な次元世界を管理するんだ。

 その点を考慮すればあり得る話。

 そして、そんなデカい組織の事だ。

 どうせ一枚岩で済んでないんだろ?

 違うか?」

俺が気になった点やらを言い切ったら二人は黙ってしまった。

「沈黙は肯定と取るぞ?」

俺が止めを刺すとリンディ艦長が口を開いた。

「良く気付いたわね?

 まさかそこまで気付くとは思わなかったわ。

 では、率直に言うわ。

 我々の回収に協力してほしいの。

 返事はさっきと同じ感じで言いわ。」

「送って行こう。

 ついでに呼びにくいなら執務官はつけなくても良い。」

「どうもクロノ。

 なのは、ユーノ行くぞ。」

「「うん。」」

そうして、俺達はクロノに見送られ転送ポートでさっきの公園に戻っていた。

「雄二君、どうするの?

 私は勿論協力したいし、フェイトと友達になりたい。」

「僕は二人に任せるよ。」

「俺も勿論協力したい、それにフェイトの事でやらなきゃ為らない事も有るしな。」

「フェイトの事で?」

なのはが探る感じに聞いて来るが

「クロノたちの居る所で話した方が良い。

 兎に角帰るぞ。

 俺、スーパーに行かないと。」

「そうだね。」

そう言って三人で歩き出す。

「そう言えばユーノ君は同い年位?」

「そう・・・だね。」

同い年か・・・。

「もしバレたら恭也さんに殺されるな。」

「うっ!」

「え~と、ご愁傷様?」

「助けてくれないの!」

「うん。」

なのは、さりげなく酷い。



同刻、アースラにて


「すごいや、どちらもAAAクラスの魔導士だよ。」

「ああ。」

「こっちの白い服の子はクロノ君の好みっぽい可愛い子だし。」

「エイミィ、そんな事はどうでもいいんだよ。」

クロノ達の居るここはアースラの、所謂CIC見たいな所でさっきの戦闘の解析を行ったいた。

「魔力の平均値を見てもこの子で127万。

 黒い服の子で143万。

 最大発揮時の数値で約三倍以上。

 クロノ君より魔力だけなら上回っちゃてるねー。」

「魔法は魔力値の大きさだけじゃない。

 状況に合わせた応用力と適格に扱う判断力だろ。」

「それは勿論。
 
 信頼しているよ、アースラの切り札なんだもんクロノ君は。」

「しかし、彼の場合は・・・。」

クロノが言いかけた所で後ろの扉が空いた。

「あ、艦長!。」

「ああ、三人のデータね。」

そう言ってデータを見る。

「確かに彼女たちは凄いわね。」

「ええ、しかし彼は。」

三人の目は雄二のデータに注目していた。

「彼からは未知の力場が感知されてます。

 それと同時に電磁波が通常よりも多く出てます。」

「あの右手と言い、リンカーコアなしでの魔法と言い。

 彼は少し警戒しておかないと。」

「はい艦長。」

魔術と科学とリリカルと 協力

「フェイト・・・もう逃げようよ。

 管理局まで出て来たんじゃ・・・。」

「ダメだよ。

 それじゃあ、母さんの願いが叶えられない。」

「あの鬼婆、訳わからない事ばっかり言うし。」

さっきの戦闘後、多重転移で雄二の家に逃げ込んだフェイトとアルフはそこで雄二を待っていた。

(私に何かあっても、雄二が助けてくれるはず・・・。)

フェイトはそう思っていた。



買い物帰りで・・・

(やっぱり、フェイトと管理局に話してプレシアの事件の再調査と救出をしないと・・・。)

俺は、今後の行動で管理局と行動を共にしようと思っているが、

(フェイトは承諾してくれるだろうか?)

『雄二、もう家の前ですよ?』

おっと、考え込んでいたらもう家の前か。

鍵を開け中に入る。

「フェイト、いるんだろ?」

すると電気のついていないリビングからフェイトが出て来た。

「うん、お帰り。」

「アルフは?」

「寝ているよ。」

「そうか、大丈夫だったか?」

さっき、咄嗟にかばったけど一緒に落ちたからな・・・。

「大丈夫。

 そっちは?」

「リアクティブアーマーでダメージは無い。

 ・・・・ふう。

 飯作るから待っててくれ。

 ついでに大事な話がある。」

そう言って台所に立ち、料理を始めると、フェイトが入って来た。

「手伝って、良い?」

「?良いけど、経験は?」

「・・・・(フルフル!)」

・・・無いみたいだ。

「OK、じゃあその野菜を洗ってくれないか?」

その言葉から始まり、この日はフェイトと一緒に料理をした。

そして、飯を食べ終えてから。

「で、雄二。

 話って何だい?」

目の前の席にフェイト、アルフを座らせ、話を始める。

「実は、管理局に協力したいと思う。」

「えっ!」

「アンタ、裏切るのかいっ!」

そう言って、アルフは俺の胸倉を掴む。

「違う、これはフェイト達の為だ。

 二人とも気付いているだろ、プレシアが可笑しいって。」

「あの鬼婆は最初から可笑しかった!」

「フェイトは?

 前に急に”可笑しくなった”って言ってなかったっけ?」

俺が問いかけると、フェイトは下を向き小さく頷く。

「実はこの前、時の庭園で色々あってな、それで管理局の力が必要なんだ。

 色々についてはフェイトと管理局、両方一緒の時に説明する。」

「私はわかった。  

 アルフは?」

「私はフェイトに任せるよ。

 私のご主人様だから。」

そう言って胸倉から手を放す。

・・・・正直、苦しかったし怖かった。

「じゃあ、管理局に連絡するぞ。」



空中に浮かぶディスプレイにはリンディ艦長とクロノが写っていた。

「・・・・と言う事でなのはさんとユーノ君は協力するって事になりなしたが雄二君はどうするんですか?」

やっぱり二人は協力するか・・・。

「協力はしますが、幾つか条件が有ります。」

「条件とは?」

「まず、俺の能力全てとデバイスに関して一切調べないでください。

 それから、そちらにさっきの黒い服の少女、フェイトと使い魔のアルフも連れて行きますが拘束等は無しで。

 後、そちらの端末に送りたい情報があるので端末と接続でいる様に手配を。

 また、それに伴い会議室の手配をお願いします。」

「ちょっとまて!」

クロノが何か叫ぶが、リンディ艦長は彼を黙らせ、考え込む。

「良いでしょう。

 そちらの条件は呑みます。

 しかし、情報とは?」

「それに関しては、クロノ。

 執務官って事は色々調べれるんだろ?

 リンディ艦長も提督権限で調査できますよね?」


「ええ、可能よ。」

「分かりました。

 では、続きはそちらに来てからで。」

そう言ってディスプレイを閉じた。


「と言う事でフェイト、アルフ。

 拘束無しって約束を取り付ける事が出来た。

 ついでにイマジンに証拠を残している。」

「わかった。

 で、どうやって行くの?」

フェイトの問いに俺は固まった。

「・・・・・・・・・。

 ごめん、忘れてた。」

とても居た堪れない気持ちになった。


その後、もう一回通信を繋ぎ、方法と場所を聞いた。

「あっ!
 
 雄二君・・・・てフェイトちゃん!」

「えっ!」

「来たか。」

三者三様の反応をしていた。

「え~と、高町なのは?」

「なのはで良いよ。

 フェイトちゃん。」

「雄二、なんで彼女が?」

「クロノ・・・言って無かったのか。」

「済まない。

 言わない方が良いと思ってな。

 さあ、会議室でかあ・・・艦長が待っている。」

クロノに続き、俺、アルフに睨まれながらユーノ、アルフ、なのはとフェイトと続いた。

「艦長、全員来ました。」

会議室に入るとリンディ艦長と知らない女性が居た。

「私はエイミィ・リミエッタ。

 この艦のオペレーターをやってます。 

 気軽にエイミィで良いよ。」

「よろしくお願いします。

 早速ですが、エイミィさん。

 通信の方は?」

「準備OKだよ。

 約束通り、何も調べてないから。」

ふう、約束は守ってくれているようだな。

「雄二君。

 これから何するの?」

なのはは気になってしょうがないのか、さっきからフェイトやクロノに聞きまくっていたが此処で俺に変わったみたいだ。

「ちょっと待ってよ・・・・このデータだ。」

そう言って会議室のディスプレイに色々と表示される。

「これから話すのは、ジュエルシードを巡るなのは達の裏・・・主にフェイト達に起こっている事件について話す。

 フェイト、お前のジュエルシードを集める理由を言ってみろ。」

「私は母さんが研究で必要だからって願いで・・・。」

「では、そのフェイトのお母さん。

 プレシア・テスタロッサにジュエルシードをなぜ集めるのかを聞きに行った。

 その時、フェイトは全部集めれなかったからと言ってプレシアから虐待を受けていた。

 まあ、途中で俺が止めに入ったけどな。」

一度話すのを止め周りを見てみる。

なのは、エイミィさん、リンディ艦長は信じられないって感じでいて、クロノ、ユーノは顔をしかめ、フェイト、アルフは下を向いていた。

「実は、俺は初めてプレシアに遭遇した時から有る反応があって怪しんでいた。

 そこで、俺はプレシアのパソコンをハッキングして情報を集めた。

 それで面白いことが分かった・・・が、まずはなのは以外にこの世界に居る超能力者について説明しよう。」

「超能力者?

 エスパーみたいな奴?

 透視したり、念力で何かしたりってあの?」

「エイミィさんが言っているのは間違いではありませんが、この世界では違います。

 この地球の日本には学園都市と言う人口230万人、その内8割を学生で占める町が有るんだがそこは超能力者を育成する完全独立教育研究機関で、

 そこではレベル0からレベル5の6段階で能力のレベル分けされている。

 レベル5は単独で軍隊を相手に出来るぐらいで、全体で7人しかいない。

 実は俺も非公式って言うかそこに属していないからだけど、レベル5級の能力を使えるから。」

「で、それがどうしたんだ?」

「そう早まるなクロノ。

 ・・・・。

 探知したんだよ、プレシアから・・・いや、屋敷全体から。

 能力者が体から発するAIM拡散力場って言う力のフィールドが二つ。

 一つは屋敷の中の一カ所から。

 もう一つは、プレシアの体から。」

「それがどうしたの?

 別にプレシアが使える様になっただけじゃ?」

エイミィさんが普通なら当然の理屈を言う。

「普通のエスパーならね。

 能力は脳を人的に構造を変える。

 能力を生まれた時からもっていない限りあり得ない。

 俺はそれだけど、更にこの世界では能力は一つだけしか持てない。

 魔法と能力、二つも持てない。

 俺はそこにデバイスの補助で使える様になっているけど、それは後ほど。

 じゃあ、そのAIM拡散力場は何だ?

 ってなるけど、詳しく解析したら面白いことが分かったんだ。」

「面白いこと?」

俺はデータを開く。

「まず、屋敷から感知した能力は

 レベル4の『座標移動』

 これは、物体を遠くへ移動させる能力で距離に制限はない。

 そして、プレシアから感知したのは

 レベル5の『心理掌握』

 要は精神を操る能力で記憶の消去、洗脳等精神に関する事なら殆ど出来る。

 ・・・・ここまで言えばクロノも理解するよな?」

クロノの方を見ると、クロノは頷いて見せた。

「つまり、プレシア・テスタロッサは能力者に操られている。

 それで、フェイト・テスタロッサに虐待をしたのか。」

「そんな・・・じゃあ、あの鬼婆はっ。」

アルフは、まさかっ!って感じになっている。

あっ、フェイトもか。

「つまり、プレシアを助けるために協力してくれって事だ。

 なのは達は一度外に出てくれないか?

 フェイト達も。」

「うん・・・。」

「わかった。」

「・・・。(コクリ)」

「行くよフェイト。」

四人とも部屋を出ていく。

そしてクロノが不思議そうに口を開く。

「なんで四人を出したんだ?

 プレシア・テスタロッサを助ける話なのに?」

「何でかって?

 それは、






 ここからが本当の真相で俺が頼みたい事の話だから。

 四人には聞かれたくない。」

そう言って俺は例のレポートや日記のデータを出した。

魔術と科学とリリカルと

暇なときに投稿するので次が遅くなると思います。

魔術と科学とリリカルと

神様の起こしたミスで死んでしまった主人公は神の罪滅ぼしのため転生します。 三つの特典を貰い転生した世界は、魔法少女リリカルなのはのと、とあるシリーズが混ざった世界。 チャプター12位から原作開始です。 A’s編終了後に様々な小説とクロスオーバーします。 感想、意見等ください。 今後書く時の参考になるので。

  • 小説
  • 中編
  • ファンタジー
  • 青春
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更新日
登録日
2013-08-13

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work
  1. 始まり・・・
  2. 転生
  3. 世界と特典
  4. 第二の人生
  5. 高町家
  6. 高町家 その二
  7. 入学式
  8. 喧嘩
  9. 誘拐
  10. ばらすなって言ったのに・・・
  11. 対恭也戦
  12. 原作開始
  13. 魔法少女の誕生
  14. 学校にて
  15. まさかの?
  16. お食事会?
  17. お食事会 その2
  18. 日常回
  19. ジュエルシードシリアルⅩ 前編
  20. ジュエルシードシリアルⅩ 中編
  21. ジュエルシードシリアルⅩ 後編
  22. 大抵休日になんかあるよね?
  23. 目の周りに痣って見てる方は面白いよな
  24. なのは対フェイト
  25. ゴールデンウィーク前のやり取り
  26. 旅行の見送り
  27. 新技とフラグ・・・
  28. 魔術と科学とリリカルと 旅行帰り
  29. 魔術と科学とリリカルと 秘密と迷い
  30. 魔術と科学とリリカルと 次元震・・・あの右手
  31. 魔術と科学とリリカルと プレシア・テスタロッサ
  32. 魔術と科学とリリカルと 解析と事実
  33. 魔術と科学とリリカルと 三人目の魔導士
  34. 魔術と科学とリリカルと 次元航行艦アースラ
  35. 魔術と科学とリリカルと 協力