Neo Border [Version2.0] ■019■
Foresight
近未来、
現実国家では正すことのできない不合理さが
ネット上に仮想国家を生み出した。
「おまちしていました」
「私は現実空間と仮想空間とは別空間の階層からきたRoskva(レスクヴァ)といいます」
その言葉を聴いた瞬間、疑心暗鬼な思いや恐怖心はすっかり消えた。
正面に透き通るような女性が浮かび上がり
気がつかないうちに仮面をつけた数名の人が静かにMarkの周りを囲んでいた。
Markはここで
現実国家群がすすめる“国境システム「Neo Border Gateway」”の現時点での真相を知る。また
”Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)”を引き起こした”Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)”の起源と本当の名前、隠された計画。
そしてあの”Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)”は本当のラグナロクではない事。
極秘に進められている旧インターネット壊滅計画や“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”消滅計画など。
そしてその計画の阻止に必要な現時点出来る限りのアイテムも譲り受けた。
結論は、つまりすべてはこの“国境システム「Neo Border Gateway」”を支配している世界中の現実国家群の特別管理区域につながっている。そしてそれらを打破していくほかに各計画阻止は不可能である。
難題ではあるが、道はある。
彼女は最後に言う
「ネットは、多くの歳月をかけて人類がやっと築いた、人と神が触れ合える自由な道なのです。
その道に壁を設け、逸れる事の出来ない道の先に待っているのは、殺伐とした岸壁と漆黒の海
この壁を完成させてはなりません
できればもう少し早くこれらのアイテムをお渡しできれば自体も大きく変わっていたでしょうが、
残念ながら、私たちにもこれらを本日そろえるために多くの悲しい困難がありました。
つまりこの道はけして楽な道ではありません。
しかし、ネットの先にある神々はあなた方に微笑まれました。ならば、これらのアイテムと、神のご加護があなたたちを勝利に導き、再び神と自由に触れ合う道を築くことが出来ると信じます」
(後に、彼らは世界的ネット集団JBM(Jet Black Mice)だと知る)
夜が明けてきた
一人になったMarkは朝日を浴びながらゆっくりと深呼吸。
しかし、その顔に笑顔は無かった。実際彼らは強いアゲンストの中に立っている
Neo Border [Version2.0] ■019■
この小説は将来映画製作用の原作のため、
時間経過と共にバージョンが変化していきます。
前”1.0”バージョンは書きながらアップしていたため、
ストーリー”010”で時代に追いつかれそうになり停止しましたが、
今回は最後まで書き上げてバージョンアップすることにしましたので、
とりあえず完結しています。
最後までついてきていただければ幸いです。