夏の恋文 舞弥 あなたへ―。 砂浜に書いたラブレター波がささやくように語るきいていたのはかもめの群れ頬を染めたわたしの頭上を飛ぶ一行が消えてまた次の一行が消える波は少し声をひそめる最後の一行を読み終える頃にあなたに届くことを願った 夏の恋文