夏の恋文

あなたへ―。

砂浜に書いたラブレター

波がささやくように語る

きいていたのはかもめの群れ

頬を染めたわたしの頭上を飛ぶ

一行が消えて

また次の一行が消える

波は少し声をひそめる

最後の一行を読み終える頃に

あなたに届くことを願った

夏の恋文

夏の恋文

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-09

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