No.5 コバルトブルー

No.5 コバルトブルー

夏の朝。
気温は28度くらいか。
じめじめ蒸し暑い。
今朝の空は白っぽいブルー。

エジプトの方は湿度が高くないのでさらっとしているらしい。
その代わり気温はものすごく高い。
湿度のない暑さというのは、よくわからないので、一度体験してみたいものだ。
肌が乾燥するのでは?と姉が言った。
だからヨーロッパの人は老けるのが早いのだと。
だから日本人は若く見えるのかな?
この湿度のせいなのだとしたら、おもしろい。

都会では冷房のない生活は考えられなくなっている。
それでも私は窓を開けて扇風機にあたるのもけっこう好きだ。
虫の声や風の音がするから。
この風の音はけっこう重要で、癒しの効果もあるし、涼しくなる効果もある。
ザザザという自然の風の音、風自体は音がしないから葉や木の枝のこすれる音だろう、これがたまらなく気持ちがいい。
都会にいると忘れている音だ。
山の中に行くと毎回いつも感動する。
立ち止まって風の音を聞く。
とても良い感じだ。

お盆休みは高速が混むので、たいてい家にいることが多いのだが、今年は山梨に行くことが決まった。
また風の音を拝めるのかと思うといまから楽しみだ。
映画 となりのトトロ に 風の通り道 という曲がある。
久石譲さんの作曲。
あの曲が好きで、ガラケーの時は機種変更しても毎回落として着メロにしていた。
好きなのがないときは自分で作ったりもした。
曲を聴くとわかるが、風の音?という感じの曲で、あえて風という感じはしない。
でもこの曲を聴くとトトロを連想するので癒される。

1時間くらい経った。
空の色が段々濃くなってきた。
時間で変わるのだね。
知らなかった。
というか忘れていた?
小学生の頃はよく空を見ていた。
引っ越す前の家は大きな公園の横にあって、二階の物干しから空がよく見えた。
9歳年上の姉がそこで日サロを開いて肌を焼いていたこともある(笑)。
夏は日のあたりが激しいのでよく焼けた。
周りには公園しかなくて、そこに寝転がっていると空に浮いてるようだった。
いまは取り壊されてもうないんだけど、思い出の中でよみがえる。

ブルーにもいろいろあっておもしろい。
和名でもいろいろあるけど、外国名もかなりある。
コバルトブルーで検索したら任天堂3DSの画像が出てきた。
まぁ、確かに、そうなんだけども(笑)。
もうちょっと違うニュアンスの色見本が見たかった。
自然の中でコバルトブルーに近い色というと、海、だろうか。
でも海はそれほどブルーは濃くないんだよな。
写真で見ると濃く見えるけど、実際に見るともっと透明な感じがする。
薄い青って感じ。
色の感じ方は人それぞれ。
色で連想するものを思うのも楽しいかもしれない。

No.5 コバルトブルー

No.5 コバルトブルー

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-08-08

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