全力。
「私」が今経験している今を書いた現在進行形ストーリー
はじまり
私が吹奏楽に出会ったのは小学3年生の時だった。
3階まである大きなホールのステージに飾られた天使、大きな大きなパイプオルガン、空まで届きそうな天井、母に手をひかれ初めてそこに踏み込んだ時私は一瞬にして心を奪われていた。
係に人に促され一番前の席に座る。
イスはとてもふかふかで気持ちが良かった。上を見上げるとステージがまん前に大きく広がっている。いっぱいの椅子の前には黒くて細長いものが並んでいて、後ろのほうは段になっている。あっちのほうには音楽室にある太鼓やシンバルや、木琴や鉄琴がいっぱい。これから何が行われようとしているのか私はその時、何もわかってはいなかったが心は不思議と高鳴っていた。しばらくするとゴーンゴーンとチャイムが鳴った。どうやらこれから始まるらしい。わたしは背筋をぴんと伸ばした。
するときらきら輝いた大きなものが歩いてきた。それに続いてさっきのより大きな木のようなもの、細長い棒など
全力。