whirl pool
*注意書き*
この文章は完全にLS身内向けの創作です。
ヤンデレな兄弟が出てきます。
兄が天然タラシでどうしようもないです。
ほんとうにすみませんでした。
上記が苦手な方はスルーしてください<m(_ _)m>
いつも萌えを提供してくださる よしこさん まかんたん ぽこちゃんへ
LSを作ってくださったクロウさんとキャロさんへ
感謝の気持ちを込めて!!
ハグテオ①
「マカンたんが迷子になったみたいだからちょっと道案内してくるね~!」
日頃から面倒見のいい兄ハグは慌ててウルダハの部屋から出て行こうとする。
ふとドアの前で立ち止まり、そっと寝ているテオに近づき、色素の薄い柔らかい髪を優しくなでる。
「いい子で寝てるんだよ?」
もう昼過ぎだというのに、弟のテオは なかなか起き上がれない
一週間たっぷり昼夜問わず交わした兄との情事と、
もともと持っている貧血のせいで頭を持ち上げるのがやっとだった。
ふいに兄が額にチュッ。と音をたててキスして愛しそうに微笑んだ。
いつまでたっても子供のように扱う兄に、少し戸惑いながらテオもつられて
知らず知らずのうちに笑みがこぼれた。
兄が慌ただしく出て行った後、ボーッとしていた頭が少し働きだす
マカン…?
初めて聞く名前だ
またお兄ちゃんが新しい子と仲良くするのかな…。
一週間かけてやっと兄に愛されている実感と安息を手に入れたのに、また兄は出ていってしまった・・・。
兄はいつもあっけらかんとしていて、ノリと勢いで誰とでも仲良くなってしまう。
人見知りして他人を警戒してしまう自分には、どう頑張ってもああいう風にはなれない。
テオにとっては、とてもまぶしくて、手のなかに入れておきたいと強く願ってしまう存在だった。
さっきまで隣に寝ていたはずの兄の枕にそっと顔を押しあて、まだかすかに残る兄の匂いを十分に堪能し、確かにそこにあったぬくもりを確認しながら、枕元に置いておいていた、リンクシェルを耳にあてる。
兄の…兄と他の者たちの会話に耳をすます。
どうやら、最愛の兄は、迷子の子を案内するためにコスタ・デル・ソルに飛んだようだった。
ハグテオ②
LS会話では聞き慣れた大好きな兄の声と
新しく入ったばかりの子との楽しそうなやり取りが聞こえていた。
兄は一見、あっけらかんとしていて、誰の事も気にしてなさそうな感じを受けるが 実はとても仲間思いで
たまに捨て身で自分の事より人の事を優先してしまう事がある。
…それが常に自分だけに向けられるものだったらどんなに良いことだろう……。
でもその明るさと能天気さ、自分から面倒事に首を突っ込んでしまう性格はいつも自分を惹き付け、
どうしようもなく、そばにいたいと思ってしまう。
兄の使っていた枕を抱きしめながら、昨夜、兄が耳元で自分の名前を優しく、
熱をおびた声でささやいていたのをぼんやりと思い返していたら
ふとLS会話から兄の声が途絶えた。
テオは兄と新人の子がパーティーを組んだ事に気付く。
PT会話に切り替えたようだ。
LS会話では、他のLSメンバーの雑談が続くが、兄の声以外はテオの耳に響かない。
お兄ちゃん………。
少しどろっとした感情と兄をもとめてしょうがない切なさが胸をしめつける。
テオはまだ貧血でぼーっとする頭で、兄の行動パターンを予測する。
今度はどうやって自分のところに引き戻そうか、どうやって自分達のいる場所に長く留まらせようか…
暗く、重いけれど、どこか甘い痛みにとらわれる。
それが癖になっている事も、次に交わされる二人きりの夜の情事のスパイスになる事にも気づかずに
激しく渦巻くその感情に溺れていく。
ハグテオ③
常日頃から新しいもの、新しい景色を探して散歩するのがハグの趣味である。
コスタ・デル・ソルの開放的な雰囲気はハグにとってとても居心地が良く、また生まれ育った環境に良く似ていた。
お気に入りの砂浜についたら、
最近LSに入ったばかりの可愛い後輩マカンがいた。
「おまたせ~!」
「あ!ハグさん!!来てくれたんだ?ありがとう!!ここ凄くキレイな場所ですね!」
こんなに広い海は初めてなのか少し興奮したように、礼の言葉を口にした。
可愛いなぁ。ハグはにっこり笑って答えた。
「僕も、この場所好きなんだ~!」
マカンは海の向こうを見ながら、どこかいたずらっ子のように
パシャパシャと足元の海水を跳ねさせる。
ピコピコとよく動くネコ耳を触りながら
「ね、もっと奥まで泳げないのかな?」
純粋で、どこか勝ち気な目でマカンが見上げてくる。
明るく美味しそうなピンク色の髪、大きくて吸い込まれそうなブルーとグリーンのオッドアイ。アーモンドのような瞳。
ハグはマカンの手を引き、上機嫌で砂浜を歩く。
「あんまり海に慣れてない子が遠くまで泳ぐのは危険だよ~!それより、向こうに赤いカニがいるよ。見たことある?」
マカンの大きな瞳が好奇心で輝く。
「なにそれ!みてみたいっ!!」
ハグテオ④
コスタの空が朱色に染まっていく頃
はしゃぎ疲れたマカンは椰子の木にもたれかかって腰をおろした。
足元には暖かい場所に繁る柔らかい草がしっとりと広がっている。
ハグはマカンの髪に鼻を埋めながら腰にそっと手を回す。
何をされるかわかっていない様子でマカンはハグの瞳をじっと見つめる。
不思議ないろ…
マカンがハグの左右の目の色を見比べているうちにどんどん近付いてきて唇がそっと重なる。
最初は優しく重ねるだけのもの。あまりにも自然で驚きよりも唇に伝わる柔らかい感触にマカンはうっとりしてしまった。
幾度かついばむように重ねる唇。
いつのまにかその感触に夢中になってしまい気づいた時には、頬を赤らめ、息があがるように必死で唇を合わせていた。
いつもなら、こういう時もっと強気で押し返すのに!なぜか雰囲気にのまれ、
どこまでも優しい笑顔にいつのまにか流されてしまった!
マカンはハグの胸に手を押しあて、両腕に力を入れ、距離を置こうとした。
瞬間、より深く息ができないくらい激しく舌を絡め取られる。
突然すぎて動きが止まる。ハグの指が少しずつマカンの下着の上から焦らすように動いている。
マカンは耳をピクピクさせ、抗えない初めての感覚にされるがままになっていた。
ハグテオ⑤
テオの貧血が完全に収まり立ち上がれるようになる頃には日が暮れていた。
聞きなれた兄の声がLS会話からいなくなったのに
身動きが取れない自分に苛立つ。
いっそ兄も自分も冒険者など辞めてしまって、ずっと兄の傍にいれたらいいのに。
どんどん膨れ上がる感情のままコスタのエーテライトにテレポートする。
コスタが暑い場所なのはわかっているが、どうしても隠したい過去の傷が付いている自身の体を
厚手のローブで覆う。
こんな体でも、お兄ちゃんは綺麗だと言ってくれる。
一つ一つの傷にキスをくれ、優しく丁寧になめてくれる。
こんな体だから、お兄ちゃんをつなぎとめていられる。
他の誰にも見せたくない。
こんな醜く歪んだ自分を、真っ直ぐな兄に悟られたくない。。。
テオの思いはいつも行き過ぎていて、もともと能天気で弟を溺愛している兄が
テオを嫌うはずもなく、テオの心配など兄には全然届いていないのだけれど・・・。
ハグテオ⑥
ひとけのない茂みの中、果てて気を失ってしまったマカンの下半身を慣れた手つきで丁寧に拭いて
後ろの処理もしてあげる。
小さいころから弟の面倒を見てきたハグにとってはごく自然にできる行為だった。
体の弱い弟をいたわりながらの行為はいつでもとても繊細で優しい。
初めての経験らしいマカンにとって負担にはならなかったようだ。
加減することには手馴れていた。
マカンは上気した顔のまま満足げに安らかな寝息を立てている。
無意識のうちに、テオと比較して、健康的なマカンの肌に指を滑らせて
そこに傷がないことを確認する。
その様子を、茂みの手前で弟が見ていることに気づきもしないで・・・。
ハグテオ⑧
賑やかでどこか楽しそうな兄の声が聞こえて、
ウトウトまどろんでいたテオがぼんやり目を覚ます。
コスタに兄を探しに言ってから一週間以上たっただろうか・・・
幾度となく繰り返した情事の跡があちこちに残っている。
今回も何度も何度も兄にしがみつき、兄の首筋に腕に胸に
たくさんたくさん自分の印を刻んだ。
とても満たされている。
さきほどから、LS会話で盛り上がっていたらしい兄が
ニコニコ笑いながらテオの頬に優しく口付ける。
テオは、ぽんやりと夢心地で愛しい兄の顔を見上げる
兄の唇は行為の最中だけはいつもよりずっと無口で一生懸命に自分の名前を呼ぶ。
その唇がいつもの優しい笑みを浮かべながら、楽しそうに動いた。
「ポコちゃんが畑仕事、手伝って欲しいって~!!」
一気に目が覚めた。
バタバタと出て行く兄をベッドの中から見送る。
のろのろと手をのばして、枕もとのリンクシェルを取り耳に当てる。
「ポコちゃんやほ~♪」
「お~!ハグ・・・!よくきてくれたな~!!・・・それ、虫刺されだっぺ?」
「ん?どうかなってる?」
テオは昨夜兄の首筋に吸い付いた位置をはっきりと思い出す。
兄への思いと激しい嫉妬でクラクラする。眩暈。
あぁ。また甘く苦しい思いに囚われていく・・・。
歪んでいるけれど、どこか奇妙な快感と興奮が独占欲を軸に渦を巻いていく。
whirl pool
*あとがき*
妄想で好き放題やってしまいました。
テオくんがヤンデレ可愛すぎて夜も寝かせてもらえない
兄弟が好き過ぎて困る・・・。
他のLSメンバーにもありとあらゆる妄想をしてしまいます。
みんな可愛すぎて困る・・・!
拙い文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!