ネット彼氏
プロローグ
ーとある女子校生の会話
『ねぇねぇ、知ってる?うちのクラスのMさー、付き合ってるらしいよ。』
『マジで!?誰と誰と!?』
『それがさ、うちらの学校じゃないらしいよ。』
『え!そんな、どこで知り合うんだろう?』
『アレだよ。ネット!』
『ネット!?どうやって!?』
『バカだねー。彼氏募集掲示板とか、今の世の中ね、そういうのたくさん出回ってるの!』
『へー。私もやってみようかな~。』
『バカ!やめなって!!危険もたくさんあるんだよ!?』
『でも~、彼氏欲しいしー。』
『リアルでつくれ!!』ー・・・と言いたいですがまぁ、今はネットで彼氏彼女を作る人があとをたたないのは事実なわけなんです。
ーこれから、お話するのはネットで彼氏を作って成功した女子校生ととんでもないことになった女子校生の話です。
あなたなら、どうしますか?
彼氏募集掲示版
初の掲示版ー友達&彼氏募集中沢理央に「彼氏欲しいなー。」と毎日のようにぼやいていた。
それが彼女の口癖なのだろう。と理央は思っているためある程度は聞き流す。だが、今日のはいつもと様子が違っていて1回もそんな事を口にしていない。
なんだか、不気味だ…。
そう思った理央は杏里に恐る恐る聞いてみた。
「あっれー?今日は彼氏欲しいなー、とか言わないんだ。どうしたの??」
すると思いもよらない1言が返ってきた。
「実はね…。彼氏できたの!!」
理央は目を見開いて、
「えー!!」と叫んでしまった。
やはり、その後は皆さんも想像がつくだろう。
杏里は理央に聞き攻めをくらった。それもそのはず。親友に彼氏ができたならば羨ましい半面、おめでたいとも思えるだろう。
「できたんだ!どんな人ー?」
「うーんとね、カッコよくて〜、私の気持ち理解してくれて〜…。」
「いいなー。この学校?」
「違うよぉ~。」
「じゃあ、どこで知り合ったの??」
「・・・秘密にしてくれる?」
「うん!」
「実はねー、掲示板で知り合ったの!」
「え?」掲示板って・・・。と理央は目が点になった。
「やっぱビックリするよねー。でもね、今の時代半分近くはネットで知り合った人での出会いなんだよー。」
周りの大人が知ったらどんな顔するやら、と理央は思った。
だが確かに杏里の言う通りである。もし仮に学校内で彼氏を作れば噂は広がるし別れた時が気まずくなる。でも、ネットで知り合った場合、気まずくなることはまずない。しかも普段の自分の姿を知っているわけじゃないので誰にも言わなければどこかで会ったとしても何くわぬ顔でいればいい。そうしたところで人気を集めているのだろう。
理央はどうしてなのかはわからないが段々と自分もやってみたいと思うようになってきた。
だが、理央はプライドが高いので、自分から杏里にやり方を聞くことができない。さりげなく聞いてみようと思うのだが、聞きづらい。そうして、どう切り出そうかと考えていたら杏里が察してないのか察したのか、「やり方教えてあげようか~?」と聞いてきた。理央
聞かれて、「じゃあ聞いとくだけ聞いとこうかなー。」と返した。内心、はしゃいでいるがその事が杏里にバレないように気をつけながら聞いた。
初の掲示版ー友達&彼氏募集中
その日の放課後、いつもなら杏里と一緒に帰るところを一人で帰った。杏里は例の彼氏とデートに言ってしまったからである。
家に着いた。理央の家族はまだ誰も帰ってきていない。つまんないので部屋で家着に着替えて、今に行ってテレビつけながら携帯をいじる。スマホをいじってしばらく経ってから、昼休みの杏里との会話が頭によぎる。
昼休みに理央が説明してもらったとき、杏里はさらさらっと紙におすすめの掲示版と使い方を書いてくれた。
理央はスマホをいっかいソファーに置いて杏里からもらったメモを取りに行った。それからまた今へ戻りソファーに寝っ転がりながらスマホで掲示板にアクセスした。するとボップなカラーのトップが出てきた。どうやら間違いないらしい。
そしてメモに書かれたひとつひとつをやり始めた。
1、掲示板を作成するというとこにリンク
2、自分のニックネーム、性別、年齢、住んでる地域、内容を書く!
※自分の本名書いちゃダメだよ!
3、投稿
4、待つ
・・・簡単じゃん。と思いながらこなした。で、待つこと2分。
自分の投稿画面を見ると、2件返信がきていた。
ちょっと感動的だった。まさかこんな私でも話しかけてくれる人がいるんだ・・・って。
理央は急いで返信した。
まずは1人目・・・
ニックネーム・お好み焼き 年齢・19 地域・T県
よかったら絡まへんー?
2人目・・・
ニックネーム・しん 年齢・18 地域・T県
絡もー♪
理央の返信内容
1人目・・・
ニックネーム・りぉ 年齢・16 地域・T県
返信ありがとー♪よろしく!!
2人目・・・
ニックネーム・りぉ 年齢・16 地域・T県
返信ありがとー♪よろしくね!!
ふー。なかなか言葉が選びが難しい、と理央は思った。だがそんな理央を相手は知らないのだから待ってくれるはずもなくまた返信がきた。どうやら1人目のお好み焼きからだ。
ニックネーム・お好み焼き 年齢・19 地域・T県
こちらこそよろしくなー!メールとかできる?
「メールとかできる?」って・・・。早速か!?理央は焦りと嬉しさが合わさった不思議な感情が芽生えた。
で、悩んだ末に理央が返信した内容は、
ニックネーム・りぉ 年齢・16 地域・T県
いいよぉー♪えっとねー、メアドは××××××××××@×××・××だよー。
ネット彼氏
中途半端なとこで止まってしまいましたが読んでいただき誠に嬉しく思います。今回、話はもっとおもしろさを取り入れる予定でしたが思いっきりズレてしまいました。しかし、このままでも筋は通るのでこの後もこの調子でぶっ通していこうかとおもいます。わたしは更新のペースは遅いですがなんとか頑張って終わらせるつもりです。
そして・・・
現実にこのストーリーの杏里やヒロインの理央などは存在しません。
しかし、現実問題、このような子達がいてもおかしくはないのです。
複雑な年頃の分、大人が目を光らせなければ見つけられない部分もきっとでてくることでしょう。
その事に気づいて頂ければ幸いです。
それから最後に・・・
ネットは使い方ひとつで人生を棒に振ります。気を付けて使ってください(´・ω・`)
今後理央がどう変わっていってしまうのか。
是非、次の更新した時も読んでください!!(`・∀・´)